- C．産科疾患の診断・治療・管理 6．異常分娩の管理と処置
分類
- 娩出力の異常
- 産道の異常
- 胎児・胎児付属物の異常
娩出力の異常
陣痛の異常
- 微弱陣痛
- 過強靭痛
- 狭窄輪難産
腹圧の異常
- 微弱腹圧
- 過強腹圧
産道の異常
骨盤の異常
児頭骨盤不均衡
軟産道の異常
胎児の異常
胎位異常
胎勢異常
回旋異常
屈曲位における回旋異常
反屈位における回旋異常
進入異常
肩甲難産
胎児付属物の異常
- 前期破水
- 臍帯異常
- 胎盤性異常分娩
- 癒着胎盤
- 子宮内反症
UpToDate Contents
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- 1. 正常分娩と異常分娩 normal and abnormal labor progression
- 2. 肩甲難産：リスクの高い妊婦の危険因子と出産計画 shoulder dystocia risk factors and planning delivery of high risk pregnancies
- 3. 陣痛の潜伏相 latent phase of labor
- 4. 肩甲難産：分娩時の診断、マネージメント、および結果 shoulder dystocia intrapartum diagnosis management and outcome
- 5. 手術的経膣分娩 operative vaginal delivery
Japanese Journal
- 異常分娩と助産師の役割 (特集 異常に移行させない 分娩"先読み"ポイント&手技 : 回旋異常、肩甲難産、吸引・鉗子分娩に強くなる!)
- ペリネイタルケア 36(2), 108-110, 2017-02
- NAID 40021109689
- 分娩方法により生じる骨盤形態の変化因子の検討
- 理学療法学Supplement 2016(0), 0539, 2017
- NAID 130005608494
- 新生児仮死 (特集 異常分娩、そのサインを見逃すな! ドクターコールのタイミングケーススタディ)
- ペリネイタルケア 34(9), 883-887, 2015-09
- NAID 40020596903
- 胎児機能不全 (特集 異常分娩、そのサインを見逃すな! ドクターコールのタイミングケーススタディ)
- ペリネイタルケア 34(9), 878-882, 2015-09
- NAID 40020596900
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★リンクテーブル★
| リンク元 | 「骨盤位」「低在横定位」「経腟分娩」「胎勢」 |
| 関連記事 | 「分娩」「異常」 |
「骨盤位」
概念
- 胎位の一つ。
分類
- 殿位：70%
- 単殿位、不全副殿位、全副殿位
- 足位：30%
- 全足位、不全足位
- 膝位：10%
- 全膝位、不全膝位
疫学
- 頻度：3-4%(妊娠末期)
NGY.446
- 妊娠7ヶ月：30%
- 妊娠8ヶ月：15%
- 妊娠9ヶ月：6-9%
- 正期産 ：3-5%
病因
- NGY.446
- 胎児の自己回転が妨げられる環境、胎児が動きやすい環境(羊水過多、子宮が広がりやすい？)ことが関係。
- 1. 胎齢が若い
- 2. 頻産婦
- 3. 羊水過少、羊水過多
- 4. 胎児奇形(水頭症(固定がうまくいかない)、無脳症(羊水過多))、染色体異常(13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー)
- 5. 筋緊張性ジストロフィー
- 6. 骨盤位分娩既往
- 7. 子宮奇形
- 8. 骨盤内腫瘍
治療
妊娠管理
- 経過観察：妊娠30週までは胎児の自己回転を期待。
- 膝胸位：胎児の自然回転を期待 (QB.P-303)
- 外回転術：妊娠35-37週に超音波断層法により胎児を観察しながら外診手により骨盤位から頭位に回転する方法。成功率は65%。(NGY.445)
分娩管理
- 帝王切開が好ましい
分娩における問題・合併症
- NGY.448 G10M.238
- 前期破水、臍帯圧迫・臍帯脱出、遷延分娩、頭蓋内出血
- 分娩外傷：頭蓋内出血、頭蓋骨・脊柱・鎖骨・大腿骨の骨折、上腕挙上→上腕骨骨折、上腕神経麻痺、腹腔内臓器損傷
国試
「低在横定位」
概念
- 児頭が骨盤を下降するが、第2回旋がおこらず骨盤底に達し、矢状縫合が骨盤横径に一致するもの(NGY.450)
原因
- NGY.451
- 産道の問題：広骨盤、児頭過少
- 回旋の障害：骨盤底の強靭、微弱陣痛、臍帯巻絡
治療
- 微弱陣痛を伴う場合は陣痛促進をはかる。
- 陣痛が整調になっても分娩の進行が見られない場合やnon-reassuring fetal statusが生じた場合には、急遂分娩(吸引分娩・鉗子分娩)。(NGY.451)
国試
「経腟分娩」
- 英
- vaginal delivery
- 同
- 経膣分娩
- 関
- 異常分娩
胎勢・回旋異常と経腟分娩
- QB.P-306
- 前方後頭位：
- 後方後頭位：前方後頭位に移行
- 前方前頭位：自然分娩65%
- 後方前頭位：自然分娩可能
- 前方顔位 ：自然分娩75%。帝王切開の適応もあり。(=頤部前方顔位)
- 後方顔位 ：成熟児で帝王切開。小さい場合、鉗子分娩。(=頤部後方顔位)
「胎勢」
先進部と児頭の関係
- QB.P-306
- 後頭位：小斜径周囲面(32cm)
「分娩」
分娩の前兆
- 胎児下降 → 児頭が骨盤腔内に下降 →
- 子宮底：前傾、子宮の高さの低下
- 胎動減少：児頭の骨盤入口部固定
- 頻尿：胎児による膀胱圧迫
- 下腹部緊満感
- 前駆陣痛
- 子宮頸管の熟化
- 恥骨の痛み：児頭による圧迫
- 産徴：卵膜が子宮壁から剥がれて出血し、子宮頚管粘液とともに排出される
臨床関連
「異常」
- n.
- aberrance, aberration, abnormity, anomalia, anomalo, anomaly, bad condition, defect, glitch, malfunction, trouble, uniqueness, vitium