- 英
- bruxism、clenching、gnashing
- ラ
- stridor dentium
- 同
- ブラキシズム、歯ぎしり神経症 bruxomania
- 関
- 睡眠時歯ぎしり
- 上下顎の歯を強くすり合わせたり、きしませたりして音を出す異常運動で、睡眠中や起床時に行われることが多い。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/17 18:53:45」(JST)
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ブラキシズム(Bruxism)とは、睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、若しくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖の一形態である。様々な動作を包括した広義の「歯ぎしり(歯軋り)」を指し、咬合神経症とも呼ばれる。
目次
- 1 概要
- 2 分類
- 2.1 グラインディング
- 2.2 クレンチング
- 2.3 タッピング
- 3 頻度
- 4 治療法
- 5 参考文献
- 6 脚注
- 7 関連項目
概要
ブラキシズムは弄舌癖や咬唇癖のような無意識、無目的に行われる異常習癖と同様のものであり、動作が行われる際には咀嚼筋群の異常緊張[1]と、それに伴う歯および歯周組織への炎症性破壊、更に顎関節への異常な負荷がかかることにより関節円板の転位などが生じる場合もある。歯周組織の破壊により、歯軋りする人の6割以上が歯周病を併発していると言われる。ブラキシズムは誰にでも起こる。問題なのは頻度、強さ、持続時間である。知覚過敏、WSD[2]、齲触、歯周病[3]、顎関節症[1]の発症原因と成り得る。
分類
ブラキシズムは、その動作形態により3つの型に分類されている。
グラインディング
上下の歯を臼の如くすり合わせる運動(臼磨運動)を行う。ギシギシと音を立て、咬頭に異常な力が働くので、歯質の崩壊を招きやすい。睡眠時に多く、一般に呼ばれる「歯ぎしり」はグラインディングを指すことが多い。
クレンチング
上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作を言う。覚醒時に無意識に発現していることが多く、自覚症状は勿論、他覚症状もほとんど無いために発見が遅れることがある。
タッピング
上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作を言う[1]。
頻度
夜間のブラキシズムの出現頻度は8~16%、昼間のブラキシズムを含めると8~34%と報告されている。しかし一過性のブラキシズムや日による変動が大きい[2]ため、調査、評価は困難である
治療法
ブラキシズムの治療法としては咬合調整、薬物療法[4]、バイオフィードバック療法[4]、スプリント療法[4]、ストレスマネージメント療法などがある。
参考文献
- 『歯科補綴学専門用語集』 日本補綴歯科学会、医歯薬出版、東京都文京区、2011年2月20日、第3版第3刷。ISBN 978-4-263-45627-9。
- 大倉一夫「生体現象としてのブラキシズムの把握 -徳島大学での研究の紹介- (PDF) 」 、『日本顎口腔機能学会雑誌』第6巻第2号、日本顎口腔機能学会、2000年8月、 139-145頁、 ISSN 1340-9085、 NAID 110001091977、 JOI:JST.Journalarchive/sgf1994/6.139、2012年1月20日閲覧。
脚注
- ^ a b c 日本補綴歯科学会, p.83
- ^ a b 大倉、p.141
- ^ 大倉、p.139
- ^ a b c 大倉、p.144
関連項目
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- 英
- tryptophan Trp W
- 同
- α-アミノ-β-(3-インドリル)プロピオン酸 α-amino-β-(3-indolyl)-propionicacid、2-アミノ-3-(3-インドリル)プロピオン酸 2-amino-3-(3-indolyl)-propionicacid
- 関
- アミノ酸、芳香族アミノ酸
/\
-CH2-------| ○|
|| | |
\ / \/
NH
サプリメントの効能
効くとは断言できないが、効能の可能性が示唆されている
- 月経前症候群(PMS):L-トリプトファンを1日6g摂取すると気分変動、きんちょうおよび神経過敏を減弱しうる
- 禁煙:L-トリプトファンを摂取すると禁煙療法の効果を促進するらしい
効かないかもしれない
科学的データの不十分
- うつ、不安、季節性気分障害、注意欠陥多動性障害、睡眠障害の治療
[★]
- 英
- parasomnia
- 関
- 睡眠時異常行動、睡眠随伴症
[★]
- 関
- bruxism
[★]
- 英
- sleep bruxism
- 関
- 睡眠時ブラキシズム、sleep-related bruxism。覚醒時歯ぎしり wakeful bruxism
- 睡眠時に咀嚼筋の運動が活発になり、歯の食いしばりと歯の摩耗を生じる(いわゆる歯ぎしり)。
- 睡眠時歯ぎしりの有病率は小児期に最も多く、その後年齢とともに次第に減少する。有病率としては子供では15-40%、成人では8-10%といわれている。
- 睡眠障害(閉塞性睡眠時無呼吸、睡眠時随伴症)を有するときに認められやすい。
- リスク因子は閉塞性睡眠時無呼吸(OR 1.8)、アルコール多飲(OR 1.8)、イビキ(OR 1.4)、カフェイン摂取(OR 1.4)、喫煙(OR 1.4)、不安(OR 1.3)、ストレス環境下(OR 1.3)とされている。
- 薬剤により誘発されるものとしても報告がある;アンフェタミン、抗精神病薬、SSRI、SNRI、MDMA
- 精神・神経疾患との関連も報告あり;ダウン症候群、レット症候群、脳性麻痺、注意欠陥多動性障害
- 多くの場合治療の必要はない。
- 小児発症の場合は成長に伴い消失する場合がある。
- 歯の摩耗を伴うような場合には、マウスピースで歯を保護する必要があります。
- 薬物が原因の場合には薬物の調節により改善する場合がある。
- 難治例に対しての薬物療法の報告がなされているが括弧としたものはなさそう;クロナゼパム、ジアゼパムなどのベンゾジアゼピン系薬。アミトリプチリン、ブロモクリプチン、クロニジン、プロプラノロール、レボドパ、トリプトファン
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- 英
- wakeful bruxism
- 関
- 睡眠時歯ぎしり
[★]
- 英
- (ns.)tooth (np.)teeth
- 同
- 歯牙
種類