Moraxella catarrhalis
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/17 14:08:53」(JST)
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モラクセラ・カタラーリス |
分類 |
ドメイン |
: |
真正細菌 Bacteria |
門 |
: |
プロテオバクテリア門 Proteobacteria |
綱 |
: |
γプロテオバクテリア綱 Gamma Proteobacteria |
目 |
: |
シュードモナス目 Pseudomonadales |
科 |
: |
モラクセラ科 Moraxellaceae |
属 |
: |
モラクセラ属 Moraxella |
種 |
: |
モラクセラ・カタラーリス
M. catarrhalis |
|
学名 |
Moraxella catarrhalis
(Frosch and Kolle1896)
Henriksen and Bøvre 1968 |
モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)は、モラクセラ属の真正細菌の一種で、ヒトでの病原性を示すことの多い菌である。 ブランハメラ・カタラーリス(Branhamella catarrhalis)と呼ばれることもある。
特徴[編集]
ほぼ100%がβラクタマーゼ産生株であり、薬剤耐性を示す抗生物質が多い。 ヒトでの肺炎・気管支炎などの呼吸器感染症の起炎菌として、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、とともに代表的な細菌である。副鼻腔炎、化膿性角結膜炎も起こすことが知られている。また、耐性化している抗生物質が多いことは、小児急性中耳炎においては治療を困難にする要因となる。
効果を示すのはアモキシシリンとクラブラン酸の合剤、ニューキノロン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンとされる。 臨床分離株での薬剤感受性はレボフロキサシン 97.5%, トスフロキサシン 100%, セフジニル 88.2%, クラリスロマイシン95.8%, アジスロマイシン 90.3% であった。[1]
脚注[編集]
- ^ 診療と新薬 41(3),169-225,2004
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Japanese Journal
- 臨床報告 淋菌結膜炎との鑑別を要した新生児モラクセラ結膜炎--いわゆる偽淋菌結膜炎
- 市中肺炎の病原微生物--一般細菌 (特集 市中肺炎治療とガイドライン)
Related Links
- モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)は、モラクセラ属の真正細菌の一種で 、ヒトでの病原性を示すことの多い菌である。 ブランハメラ・カタラーリス(Branhamella catarrhalis)と呼ばれることもある。
- 呼吸器感染症ではモラクセラ・カタラーリス (羅: Moraxella catarrhalis) が主である。 成人市中肺炎の起炎菌としてはしばしば検出される。β-ラクタマーゼ産生菌がほとんど であり、治療に際しては抗生物質の選択に留意する必要がある。アモキシシリン/クラブ ラン ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- acute otitis media, AOM
- ラ
- otitis media acuta
- 同
- 急性化膿性中耳炎 acute suppurative tympanitis
- 関
- 中耳炎
診断
- 1. 急性の発症
- 2. 中耳貯留液の存在(鼓膜の膨隆, 鼓膜の可動制限, 水疱形成, 耳漏)
- 3. 中耳炎症所見と症状(鼓膜の明らかな発赤または耳痛)
- 1-3をすべて満足する場合確定例、その他不確定例とする
重症度
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
- 非重症:軽い耳痛かつ 24 時間以内の発熱が<39℃
- 重症:中等度~重度の耳痛あるいは≧39℃の発熱
治療
米国のガイドラインによる抗生剤の適応
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
|
不確定例
|
確定例
|
非重症
|
重症
|
非重症
|
重症
|
6ヵ月未満
|
antibiotics
|
antibiotics
|
antibiotics
|
antibiotics
|
6~24ヵ月
|
no
|
antibiotics
|
antibiotics
|
antibiotics
|
2歳以上
|
no
|
no
|
no
|
antibiotics
|
薬剤と治療期間
- 米国小児科学会ガイドライン「急性中耳炎の診断と治療」
重症度
|
初期治療
|
初期治療無効時
|
|
投与期間
|
非重症
|
AMPC 80~90 mg/kg/日
|
AMPC/CVA 14:1 90mg/kg/日
|
|
重症
|
AMPC/CVA 14:1 90 mg/kg/日
|
CTRX 50mg/kg/日 3 日間
|
|
2歳以上非重症:5~7 日間
|
参考
- 1. 小児急性中耳炎診療ガイドライン 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学領域 高橋晴雄
- http://www.k3.dion.ne.jp/~i-sibasi/2010.4.2aom.pdf
- http://www20.big.or.jp/~ent/topics/chuujien/chuujienjijou.html
国試
[★]
- 英
- azithromycin, AZM
- 化
- アジスロマイシン水和物 azithromycin hydrate
- 商
- ジスロマック
- 関
- マクロライド系抗菌薬。抗菌薬
適応菌種
- ジスロマック点滴静注用500mg
適応症
- ジスロマック点滴静注用500mg
肺炎、骨盤内炎症性疾患
[★]
glossary
- asymmetry
- border irregular
- color variegation
- diameter > 0.6cm
[★]
- ラ
- Moraxella catarrhalis、Branhamella catarrhalis
- 関
- モラクセラ・カタラーリス
[★]
- 英
- Moraxella catarrhalis infection, Branhamella catarrhalis infection
- 同
- ブランハメラ・カタラーリス感染症
- 関
- Moraxella catarrhalis、モラクセラ属
[★]
モラクセラ・カタラーリス感染症
[★]
- 英
- squirrel
- 関
- シマリス、リス科、ジリス属、プレーリードッグ
[★]
- 英
- cod
- 関
- タラ目