- 英
- obstetrical shock, obstetric shock
- ラ
- shock obstetricus
- 同
- 分娩時ショック
- 関
- ショック
分類
- G10M.274改変 QB.P316
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
- 1. 妊娠中および周産期の重症疾患critical illness during pregnancy and the peripartum period [show details]
…prefer phenylephrine as a second-line agent for septic shock in pregnancy. The benefits of hydrocortisone in pregnant patients with septic shock are also unstudied. Nonetheless, hydrocortisone can be considered …
- 2. 成人の外傷患者に生じる非出血性ショックの初期マネージメントinitial management of non hemorrhagic shock in adult trauma [show details]
…NON-hemorrhagic causes of shock in the adult trauma patient is discussed here. The initial management of hemorrhagic shock, assessment of trauma-related and undifferentiated shock in adults,… Hypotensive pregnant trauma patients are placed in the left lateral decubitus position or the right side of their backboard is tilted up about 15 degrees in order to move the gravid uterus off the…
- 3. 敗血症や敗血症性ショックの疑いのある成人の評価とマネージメントevaluation and management of suspected sepsis and septic shock in adults [show details]
…septic shock . For patients with refractory septic shock associated with a low cardiac output, addition of an inotropic agent may be useful. In a retrospective series of 234 patients with septic shock,… manage sepsis in pregnancy is unknown but most experts use the same principles as outlined in this topic being cognizant of the altered hemodynamics of pregnancy.…
- 4. 新生児ショック:病因、臨床症状、評価neonatal shock etiology clinical manifestations and evaluation [show details]
… present in infants with septic shock or complications from pregnancy, including fetal anoxia/birth asphyxia (distributive shock) and placental abruption (hypovolemic shock). Coagulopathy can also occur …
- 5. 小児の敗血症性ショック:早期発見と(1時間以内に行う)初期蘇生septic shock in children rapid recognition and initial resuscitation first hour [show details]
… to fluid resuscitation in extremely preterm infants (<28 weeks gestational age) is discussed separately. For children with septic shock treated in settings with access to acute intensive care capability …
Japanese Journal
- 産科ショック (ショック管理 2021-'22 : ガイドライン,スタンダード,論点そして私見) -- (ショックの定義/病態/治療戦略)
- 産科ショック (ICU治療指針(2)) -- (産科疾患と管理)
Related Links
- 産科危機的出血に伴う「循環血液量減少性ショック」は一定の割合で発症しています。 また妊産婦仰臥位低血圧症候群による「閉塞性ショック」も経験された方は多いのではないでしょうか。 それ以外のショックの原因疾患は頻度こそ低いものの、死亡症例は毎年報告されています。 いずれのショックであれ第一発見者として遭遇した際の備えに鑑別が必要です。 めったに遭遇しないので詳しい鑑別法を読んでいても緊急時には思い出せません。 次回は簡単な鑑別について述べます。 表1:J-CIMELS 講義スライド
- 一般に 産科 領域でみられるショックの総称であるが、実際には妊産婦が循環不全によってショック状態に陥った場合をさしている。 胎児や新生児のショック状態は、広く仮死という概念のなかに含まれている。 妊娠、 分娩 (ぶんべん)および 産褥 (さんじょく)時に陥るショック状態の大半は、大量の出血があった場合にみられ、出血性ショックとよばれる。 原因としては子宮外妊娠の破裂、流産をはじめ、前置胎盤、胎盤早期剥離 (はくり)、子宮破裂、静脈瘤 (りゅう)の破裂、 血液 凝固障害などがあげられる。 このほかに、腰椎 (ようつい)麻酔に伴うものや胎盤用手剥離などを行った場合、仰臥位 (ぎょうがい)低血圧症候群(妊娠子宮が下大静脈を圧迫して血圧が下降する)などによる非出血性ショックもある。
- 産科ショックとは? ショック状態になると、体液が異常に失われる、心臓のポンプ機能低下されます。 そのため身体への血液と酸素の供給ができなくなってしますのです。 その結果、全身の臓器が働かなくなり、急速に死に至る重篤な病態になることがあります。 このような状態が産科領域(妊娠・分娩など)によっておこることを、「産科ショック」といいます。 産科ショックの特徴は? 産科ショック内の約90%は出血性ショックです。 大量に出血したことが原因で、ショック状態に陥ってしまうことを指します。 また母体が危険にさらされている時は、何らかの原因で血液を固める物質が多量に使われてしまい、出血部分の血液が止まらなくなる「播種性血管内凝固症候群(DIC)」を併発することが多くなります。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- amniotic embolism, amniotic fluid embolism
- ラ
- embolia liquolis amnii
- 関
- 産科ショック。肺塞栓症
概念
- 妊婦の破水後、特に分娩開始後に、羊水成分が母体内に流入して引きおこされる急性呼吸循環不全および播種性血管内凝固症候群(DIC)を呈する重篤な病態である。
- 発症頻度は6-8万分娩に1例であるが、母体の死亡率は60-80%と著しく高い。
- 歴史的には1941年SteinerとLushbauchの報告が最初とされている(PMID 3514978 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/3514978/)。
- 病態生理は明らかではないころが多い。
- 診断が難しく、死亡率が高いために医療過誤を疑われることが多い。
病態生理
- 羊水成分・胎児成分(胎児扁平上皮、ムチン、胎便など)が母体の静脈に入り、肺血管に塞栓を生じる。急性肺循環不全や急性右心不全、また羊水成分によりDICを起こし、性器出血にて死亡に至る。
- 病態としては肺血管閉塞→肺高血圧→呼吸循環不全、播種性血管内凝固、SIRSの流れで起こる。
- 羊水成分の血液内の流入は、卵膜破綻した後に、子宮筋層断裂部や子宮内腔に露出する欠陥破綻部から起こるとされている
- 胎児成分による物理的な閉塞、ないし血管攣縮性物質による肺血管攣縮により肺血管抵抗が上昇して肺高血圧を来たし、左室の機能低下、低酸素血症を来す
- 羊水中の組織因子やプロテアーゼなどの血管内への流入により血管内血液凝固が引きおこされ、血管内皮障害を来すとされる。
リスク因子
- 経産婦
- 高齢妊娠
- 過強陣痛
- 陣痛促進剤
- 潜在性子宮破裂
- 羊水混濁
症状
- 分娩中ないし分娩直後に多く、経腟分娩が殆どである。
- 初発症状は胸部苦満、呼吸困難(呼吸促進、気管支収縮)、不穏状態、血圧低下がありうる。産道出血や痙攣発作が初発症状となる場合もある。
- 発症後は急激に呼吸・循環不全、DICによる出血症状、ショックが出現するが、次第にARDSを呈し予後不良の経過を辿ることが多い。
診断
- 緊急で施行できる確定診断法は乏しい。
- 中心静脈圧測定用のカテーテルから右心血を採取し、遠心した沈渣の塗沫標本により胎児性分を証明することである。酸性粘液多糖類染色法(コロイド鉄、トルイジンブルー、アルシアンブルーなど)で胎便成分のムチンを染色する。
治療
- 確立した予防方法も治療方法もない。
- 呼吸循環管理
- DICに対する支持的治療
国試
[★]
- 英
- obstetrical DIC
- 関
- 播種性血管内凝固、産科ショック
特徴
- 基礎疾患と密接な関係がある:常位胎盤早期剝離が最多(50-60%)
- 急性突発的に発生
- 急性腎不全の合併例が多い
- 線溶優位DIC
- 基礎疾患の診断が確定後、即治療を要する
参考
- 1. DIC およびDIC の処置 - 日産婦誌61巻1号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6101-006.pdf
- 2. 症例・プライマリー・ケア(救急) 産科ショック - 日産婦誌57巻4号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/57/5704-053.pdf
- 3. 安全な産婦人科医療を目指して―事例から学ぶ― Ⅰ.医療安全対策シリーズ 1.各種ショックへの対応 2.分娩時大量出血によるショック(DIC 対応と産科危機的出血対応GL)- 日産婦誌62巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-252.pdf
[★]
- 英
- shock
- 同
- 虚脱状態
- 関
- 産科ショック
メジャー
- 心筋梗塞、致死的不整脈、心不全
- 心タンポナーデ、収縮性心膜炎、肺血栓塞栓症、緊張性気胸
- 低容量性ショック hypovolemic shock = 循環血液量減少性ショック
- 出血性ショック、体液喪失(熱傷)・脱水
マイナー
ショックの5P
ショックの判断
簡便
循環モニターのためのデバイス・検査項目
- 血圧・脈拍
- 心電図
- 心エコー
- 呼吸・血ガス
- 血液検査・尿検査
- バルーンカテーテル:残尿を排泄し、30分ごとに尿量、血圧、脈拍を測定する
- 中心静脈圧
- スワン・ガンツカテーテル
- PiCCO
- 胃トノメトリー
治療
心原性ショック
|
原疾患の治療
|
低容量性ショック
|
輸液、輸血、止血、昇圧剤は原則使用しない
|
敗血症性ショック
|
抗菌薬、昇圧薬、エンドトキシン吸着カラム、輸血、血糖コントロール、低容量ステロイド
|
神経原性ショック
|
輸液、昇圧薬
|
アナフィラキシーショック
|
エピネフリン、輸液、抗ヒスタミン剤、ステロイド、昇圧薬、H2ブロッカー
|
閉塞性ショック
|
緊張性気胸
|
胸腔穿刺、胸腔ドレナージ
|
心タンポナーデ
|
心嚢穿刺、心膜開窓
|
肺塞栓
|
塞栓除去術、血栓溶解術
|
[★]
- 英
- obstetrics、obstetric
- 関
- 産科学
ガイドライン
- http://www.jsog.or.jp/activity/guideline.html
[★]
- 英
- family
- 関
- 家族、系統群、ファミリ、ファミリー