- 英
- Leydig cell (Z)
- 同
- Leydig細胞、間質細胞 interstitial cell、間質腺 interstitial gland
- 精巣間質細胞 睾丸間質細胞 interstitial cell of the testis stromal cell of the testis
- 関
- セルトリ細胞
発生
臨床関連
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/18 14:23:00」(JST)
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ブタ精巣の顕微鏡画像。1 曲精細管の管腔、2 精子細胞、3 精母細胞、4 精原細胞、5 セルトリ細胞、6 筋線維芽細胞、7 ライディッヒ細胞、8 毛細血管
ライディッヒ細胞(らいでぃっひさいぼう、英: Leydig cell)は、精巣の精細管の付近に認められる細胞。ライディッヒの間質細胞とも呼ばれる。ライディッヒ細胞はテストステロンを放出することが可能であり、神経と密接な関係がある。ライディッヒ細胞は小嚢に囲まれた核と顆粒状の好酸性細胞質を持つ。
目次
- 1 命名
- 2 機能
- 3 超微細構造
- 4 発生
- 5 関連項目
- 6 画像
- 7 参考文献
- 8 外部リンク
命名
ライディッヒ細胞はドイツの解剖学者フランツ・ライディッヒ (Franz Leydig) により1850年に発見され命名された。
機能
ライディッヒ細胞はアンドロゲンを放出する。ライディッヒ細胞は下垂体ホルモンである黄体形成ホルモン(LH)の刺激によりテストステロン、アンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を放出する。LHはコレステロール側鎖切断酵素(コレステロールからプレグネノロンへの変化を補助する酵素)を増加させ、ライディッヒ細胞によるテストステロンの合成、分泌を促す。卵胞刺激ホルモン(FSH)はライディッヒ細胞で発現しているLHレセプターの数を増加させることによりライディッヒ細胞のLH感受性を高める。
超微細構造
ライディッヒ細胞は丸い小胞状の核をもち脂肪滴を含む多角形の好酸性細胞である。細胞質は滑面小胞体に富んでおり、そのために好酸性を示す。しばしばリポフスチン色素と棒状の結晶様構造(ラインケ晶質)が見つかる。[1][2]
発生
ライディッヒ細胞は妊娠16週から20週にかけて形成されるが、思春期になるまでは無活動状態である。
関連項目
画像
参考文献
- ^ Al-Agha O, Axiotis C (2007). "An in-depth look at Leydig cell tumor of the testis". Arch Pathol Lab Med 131 (2): 311–7. PMID 17284120.
- ^ Ramnani, Dharam M (2005年1月25日). “Leydig Cell Tumor : Reinke's Crystalloids”. 2007年3月28日閲覧。
外部リンク
- Reproductive Physiology
- Diagram at umassmed.edu
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Japanese Journal
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- 斯琴,小谷 麻衣,青島 拓也,中井 真理,渕上 麻衣,小田中 由貴,菅原 靖志,与語 圭一郎,名倉 義夫,濱野 光市,藤田 優,佐々田 比呂志,高坂 哲也
- 日本畜産学会報 81(1), 1-9, 2010
- … ,RLFはライディッヒ細胞で約12 kDaのタンパク質として翻訳されていた.RLF陽性を示すライディッヒ細胞の面積分率は生後3ヵ月齢までに2.2%まで一旦有意(P < 0.05)に減少した後,春機発動期にあたる4ヵ月齢で再び有意(P < 0.05)に増加して5.7%となり,成熟(6.7%)と変らないレベルに達した.これはWestern blotの結果と一致した.以上,ヤギでは精巣ライディッヒ細胞がRLFタ …
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- MOON Changjong,KIM Joong-sun,JANG Hyosun,LEE Hae-june,KIM Sung-ho,KANG Seong Soo,BAE Chun-Sik,KIM Jong-Choon,KIM Seungjoon,LEE Yongduk,SHIN Taekyun
- The journal of veterinary medical science 70(4), 337-341, 2008-04-25
- … pAkt/PKB発現はセルトリ細胞ならびに精子形成細胞の管腔反対側で主に増加した.加えて,pERK1/2発現は正常精巣ではセルトリ細胞ならびにライディッヒ細胞に観察され, I/R後のpERK1/2発現は生存中の精子形成細胞(主に精母細胞)とセルトリ細胞管腔反対側で増加した.これらの結果は, Akt/PKBとERKが精巣I/R術初期において精巣細胞の生存に関与することを示す.これらの経路は,精巣捻転を含む精巣障害において多くの細胞を生 …
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- 言語 表記 発音、読み方 日本語 医学 ライディッヒ細胞 ライディッヒさいぼう ライディッヒの間質細胞 ライディッヒのかんしつさいぼう 間質細胞* かんしつさいぼう 英語 Leydig cell レイデイック・セル Leydig's cell レイディックス・セル
- 栄養・生化学辞典 ライディッヒ細胞の用語解説 - 間質細胞ともいう.精巣の精細管の間の間質にある細胞で,テストステロンを分泌する.... ... お知らせ 09月12日 9/11 20:30から0時頃にかけてサービスが繋がりにくい状況が続きました。サービス ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- sexual gland, gonad
- ラ
- gonada, gonadum
- 同
- 生殖腺 reproductive gland
- 関
- 発生第7週まで生殖腺に男女の別のは形態的に現れない。(L.303)
- 生殖堤:体腔上皮+間葉凝縮
- 原始生殖細胞:発生の早期に尿膜に近い卵黄嚢壁の内胚葉細胞の間に出現。後腸の背側腸間膜に沿ってアメーバ様運動により移動。発生第5週の初めに原始生殖腺に達し、第6週に生殖堤に進入する。(L.303)
- 原始生殖索:原始生殖細胞が生殖堤に到達する直前またはその経過中に生殖堤の体腔上皮は活発に増殖し、上皮細胞はその下層の間葉へ進入する。これらの細胞により多数の不規則な細胞索を形成されたものをいう。(L.303)
- 未分化生殖腺:原始生殖索は表面の上皮と結合したままであり、男女の区別ができない。この状態の生殖腺を指す。(L.303)
男性の生殖腺 L.303-306
女性の生殖腺
[★]
- 英
- testosterone, TS
- 化
- テストステロンエナント酸エステル testosterone enanthate ester
- 商
- エナルモン、エネルファ、ダイホルモン、テスチノン、テストロン、プリモジアン、ボセルモン
- 関
- アンドロゲン、ホルモン
- 男性ホルモン剤
- first aid step1 2006 p.125,249,251,397,401,402,406
分類
性状
- C19ステロイド
産生組織
標的組織
- 精巣、前立腺、精巣上体、精管、精嚢
- 脳、下垂体前葉、汗腺、毛嚢
受容体
作用
- SP.909
- 1. 生殖器・二次性徴に対する作用
- 2. 精子形成促進作用
- 男性二次性徴の発現と維持
- 副生殖器の発育と機能化
- 体毛発生、頭髪生え際の後退、皮脂腺発育、変声、脱毛
- 蛋白同化作用による骨格筋を発育させ、体型や骨格を男性的にする。
- 下垂体からのFSH,LHの分泌を視床下部・下垂体に作用して抑制。
- 胎児精巣から分泌されたアンドロジェンは副生殖器、中枢神経系を男性型に分化させる。
分泌の調整
- +:LH?
- -:テストステロン(視床下部、下垂体に対するネガティブフィードバックにより)
分子機構
臨床関連
-
- I型骨粗鬆症(閉経後骨粗鬆症):破骨細胞の活性の上昇により起こり、主として骨梁骨が侵される。このI型骨粗鬆症は51-75歳の間に女性は男性の6倍多く起こる。男性では、早期に血清テストステロン値が低いと破骨細胞の活性を増し、I型骨粗鬆症を起こすことがある。(参考1)
参考
- http://merckmanual.jp/mmpej/sec04/ch036/ch036a.html
- 2. 腰椎圧迫骨折をきたした低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の1例
- 吉永 敦史,林 哲夫,石井 信行,大野 玲奈,寺尾 俊哉,鎌田 成芳,渡邉 徹,山田 拓己
- 泌尿器科紀要 50(12), 877-879, 2004-12
- 57歳男.30歳頃,無精子症を指摘されていた.2000年8月頃腰痛が出現し,近医で第4腰椎圧迫骨折を,また骨密度の低下を指摘された.骨粗鬆症の精査目的で2002年6月当院内科受診となった.血中ホルモン検査の結果,黄体ホルモン・卵胞刺激ホルモン・テストステロンの低下が認められたため,低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の精査・加療のため泌尿器科受診となった.エナント酸テストステロン250mgの筋注を4周 …
- NAID 120002141364
[★]
- 英
- androgen
- 同
- 男性ホルモン male sex hormone
- 関
- 精巣性アンドロゲン
概念
アンドロゲン
- アンドロゲンは肝臓で不活化されるため、経口投与ではほとんど効果がない。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B2%E3%83%B3)
種類
分類
性状
産生組織
- 卵胞内の卵胞上皮細胞で芳香環化されてエストロゲンに変換される。
標的組織
受容体
作用
- アンドロゲンとは雄の副生殖器の発育および機能を促進し、二次性徴を発現させる作用をもつ物質の総称であり、数種類のホルモンからなる。
分泌の調整
分子機構
生合成
臨床関連
[★]
- 英
- Sertoli cell (Z), Sertoli cells
- 同
- 支持細胞 sustentacular cell、セルトリ支持細胞、Sertoli細胞
- 関
- ライディッヒ細胞
発生
機能 (HIS.416)
[★]
- 英
- luteinizing hormone, LH
- 同
- 黄体化ホルモン、ルトロピン lutropin
- 関
- 卵胞刺激ホルモン FSH、ホルモン、gonadotropin
[show details]
分類
性状
産生組織
標的組織
生理作用
作用機序
分泌調節
月経・性周期との関連
- 卵胞期に漸増
- エストロゲンのピークに引き続いて、排卵期にピークを示す。
- 黄体期は低値のままとなる。
基準値
HIM.A-7
女性
- 卵胞期:2.0-15.0 U/L
- 排卵期:22.0-105.0 U/L
- 黄体期:0.6-19.0 U/L
男性
[★]
- 英
- Leydig cell tumor
- 同
- Leydig細胞腫
- 関
- セルトリ・ライディッヒ細胞腫、門細胞腫。精巣間質細胞、睾丸間質細胞、精巣間質細胞腫、睾丸間質細胞腫
[★]
- 英
- Sertoli-Leydig cell tumor
- 同
- Sertoli-Leydig細胞腫、男性化細胞腫 arrhenoblastoma
- 関
- androblastoma、arrhenoblastoma
[★]
セルトリ・ライディッヒ細胞腫
[★]
- 英
- cell
- ラ
- cellula
- 関