ノルフロキサシン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
成分・分量(1錠中)
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、タルク、カルナウバロウを含有する。
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 次の薬剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
フェンブフェン、フルルビプロフェンアキセチル、フルルビプロフェン
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
ただし、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては、炭疽及び野兎病に限り、治療上の有益性を考慮して投与すること(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)。
効能または効果
適応菌種
- 本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、コレラ菌、腸炎ビブリオ、インフルエンザ菌、緑膿菌、野兎病菌、カンピロバクター属
適応症
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、中耳炎、副鼻腔炎、炭疽、野兎病
- ノルフロキサシンとして、通常成人1回100〜200mgを1日3〜4回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
ただし、腸チフス、パラチフスの場合は、ノルフロキサシンとして1回400mgを1日3回、14日間経口投与する。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
なお、長期投与が必要となる場合には、経過観察を十分行うこと。
- 腸チフス、パラチフスにおける用量では、他の感染症に対する用量と比較して国内投与経験が少ないため、頻回に臨床検査を行う等患者の状態を十分に観察すること。
- 炭疽の発症及び進展抑制には、類薬であるシプロフロキサシンについて米国疾病管理センター(CDC)が、60日間の投与を推奨している。
慎重投与
- 高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するので、投与量を減ずるか、投与間隔をあけて投与すること。]
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣をおこすことがある。]
- 重症筋無力症の患者[症状を悪化させることがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、胸内苦悶等)(頻度不明)
中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、はく脱性皮膚炎(頻度不明)
急性腎不全(頻度不明)
痙攣、錯乱、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症の増悪(頻度不明)
アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明)
血管炎、溶血性貧血(頻度不明)
- 上記1.〜6.の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような副作用があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、LDHの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗菌作用5)
- 黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、腸球菌、緑膿菌、セラチア、大腸菌、シトロバクター属、サルモネラ属、赤痢菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属に対し強い抗菌活性を示した(in vitro)。
作用機序6)
- DNAジャイレース(細菌の高次ラセン構造型DNAと弛緩型DNAの変換に関与する酵素)の作用を阻害することによりDNAの複製を遮断し殺菌的に作用する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- ノルフロキサシン(Norfloxacin)(JAN)
化学名:
1-Ethyl-6-fluoro-4-oxo-7-(piperazin-1-yl)-1, 4-dihydroquinoline-3-carboxylic acid
分子式:
分子量:
- 319.33
- ノルフロキサシンは白色〜微黄色の結晶性の粉末である。酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けにくく、メタノールに極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。吸湿性である。光によって徐々に着色する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- synthetic antibacterial drug, synthetic antimicrobial, synthetic antibacterial medicine, synthetic antimicrobials
商品
[★]
- 英
- norfloxacin, NFLX
- 商
- キサフロール、シーヌン、ノキサシン、ノフロ、ノフロキサン、バクシダール、バクファミル、バスティーン、バフロキサール、ビスコレット、フロバール、マリオットン、ミタトニン
- 関
- 抗菌薬
[★]
- 英
- (浴室)bath、(魚;低音)bass、bus
- 同
- 母線
- 関
- 槽、入浴、浴槽、ハス、シカクマメ属、シロツメクサ、モロネ属、オオクチバス属、ハス科