- 英
- sphingolipid
- 関
- 経表皮水分喪失
- セラミドの誘導体(その元はスフィンゴシン)であり、主要な膜成分として機能。
分類
臨床関連
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/16 13:29:33」(JST)
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スフィンゴ脂質の構造。R部分の違いにより
スフィンゴ糖脂質と
スフィンゴ燐脂質とに分類される。
スフィンゴ脂質(スフィンゴししつ、sphingolipid)とは、長鎖塩基成分としてスフィンゴイド類を含む複合脂質の総称である。すなわち、スフィンゴイドに脂肪酸が酸アミド結合したセラミド(図中のR以外の部分)を共通構造とし、それに(図中R部分に)糖がグリコシド結合したスフィンゴ糖脂質と燐酸および塩基が結合したスフィンゴ燐脂質とに分類される。
他の複合脂質にはスフィンゴイドの代わりにグリセロールを含むものが知られており、それらはグリセロ脂質と呼ばれ複合脂質を大きく二つに分類づけている。
スフィンゴ脂質の分布はもっぱら動物界であり、植物界・酵母には少数存在するのみである。動物界ではスフィンゴイドとしてスフィンゴシンを含む場合が多いが、植物界ではフィトスフィンゴシンを含むものが代表的である。つまり量の差はあれ両者とも相互の生物界に分布している。
スフィンゴ脂質の代表としてはスフィンゴミエリン(sphingomyelin)が知られており、スフィンゴシンの第一級アルコール基がリン酸とエステル結合し、リン酸はついで、別のアミノアルコールであるコリンとエステル結合している。そして第二級アルコール、ここではコリンもまたリン酸とエステル結合している。スフィンゴミエリンは両親媒性分子であり、神経系の細胞膜に存在する。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 「スフィンゴ脂質」『岩波生物学辞典』第4版、岩波書店。
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Japanese Journal
- 2Ja12 九州の焼酎かすから検出したスフィンゴ脂質の解析(醸造学・醸造工学,一般講演)
- 平田 みよ,浦野 義崇,北谷 和之,岡崎 俊朗,ビエラ ジ,オベ エ,ハナン ワ,北垣 浩志
- 日本生物工学会大会講演要旨集 (63), 183, 2011-08-25
- NAID 110008911535
Related Links
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- スフィンゴミエリン (Sphingomyelin, SPH) は、スフィンゴ脂質の一種である。動物の 細胞膜中に存在しており、特に神経細胞の軸索を膜状に覆うミエリン鞘の構成成分 としてよく知られている。ヒトにおいては、体内に存在するスフィンゴ脂質全体量のうちの 85% ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Tay-Sachs disease
- 同
- テイ-サックス病、(国試)Tay-Sachs病
- βヘキソサミニダーゼA欠損症 β-hexosaminidase A deficiency、家族性黒内障性白痴 amaurotic familial idiocy, AFI
GM2ガングリオシドーシスI型 GM2 gangliosidosis type I
- 関
- リソソーム蓄積症、スフィンゴ脂質蓄積症。サンドホフ病。スフィンゴリピドーシス、ガングリオシド、スフィンゴ脂質
- first aid step1 2006 p.99
概念
- 家族性黒内障白痴のinfantile form。
- 乳児期に発病し、重度の精神運動発達遅延を呈する。
- 視力障害、精神運動発育遅延、筋トーヌス亢進、球麻痺、小脳失調などが進行し、痙攣発作などをきたし、除脳硬直に至って死亡する。
- 黄斑部にチェリーレッドスポットが出現
- βヘキソサミニダーゼαサブユニット遺伝子(15q23-24)の異常によるβヘキソサミニダーゼAの欠損症
病因
病型
- 乳児型GM2-ガングリオシドーシス(古典的テイ-サックス病)、家族性黒内障性白痴
- 若年型GM2-ガングリオシドーシス
- 慢性・成人型GM2-ガングリオシドーシス
臨床病型 (PED.311)
|
乳児型
|
若年型
|
慢性・成人型
|
発症年齢
|
3-5ヶ月
|
2-10歳
|
様々
|
経過
|
2-4歳で死亡
|
15歳頃までに死亡
|
様々
|
中枢神経症状
|
発達遅滞・退行
|
+
|
+
|
-
|
精神症状
|
-
|
-
|
+
|
錐体路症状
|
+
|
+
|
-
|
錐体外路症状
|
-
|
-
|
+
|
失調症状
|
-
|
-
|
+
|
痙攣
|
+
|
+
|
-
|
眼底所見
|
cherry red spot
|
+
|
±
|
-
|
疫学
遺伝形式
病変形成&病理
症状
- 精神遅滞、盲目、muscular weakness、生後3年以内の死亡
- progressive neurodegeneration, developmental delay, cherry-red spot, lysozymes with onion skin
診断
検査
治療
予後
予防
[★]
- 英
- sphingomyelin
- 関
- スフィンゴ脂質、スフィンゴ脂質蓄積症
異化
臨床関連
[★]
- 英
- ganglioside
- 同
- シアロ糖脂質、sialoglycolipid
- 関
- 糖脂質、スフィンゴ脂質
- 脳(とくに灰白質)に多い糖脂質で、脳神経系における神経伝達に関与
- シアル酸を含むスフィンゴ糖脂質の総称。少なくとも1個シアル酸残基を含むオリゴ糖が付いたセラミド(FB.156)
- 分子内にシアル酸を含有するため,ガングリオシドは陰性荷電をもち,水に溶解してミセルを形成しやすい
- 糖鎖部分はCa2+と特に強く結合する
- 細胞表面の膜の主成分で脳脂質の相当量(6%)を占める(FB.156)
種類
- ガングリオシドGM1
- ガングリオシドGM2
- ガングリオシドGM3
臨床関連
[★]
- 英
- gangliosidosis
- 同
- ガングリオシド蓄積症
- 関
- スフィンゴ脂質蓄積症。スフィンゴ脂質、ガングリオシド。ガングリオシド蓄積症、神経元セロイドリポフスチン沈着症
分類
[★]
- 英
- sphingosine
- 同
- スフィンゴール sphingol、スフィンゴシノール sphingosinol、スフィンゲニン sphingenine
- 関
- スフィンゴ脂質
[★]
- 英
- lysosphingolipid
- 関
- スフィンゴ脂質、リゾスフィンゴリピド
[★]
- 英
- lysosphingolipid receptor
- 関
- リゾスフィンゴ脂質レセプター
[★]
- 英
- lysosphingolipid receptor
- 関
- リゾスフィンゴ脂質受容体
[★]
- 英
- sphingolipid activator protein
[★]
- 英
- quality
- 関
- 品質