- 英
- coagulase
- 関
- ブドウ球菌
- プロトロンビンに結合して複合体のままトロンビン活性を発揮させ、フィブリノゲンをフィブリンに変換させる作用
- フィブリンの網を作り、食細胞の貪食を免れたり、血液の流れを止め病巣と作ったりするのに役立つと思われる。
WordNet
- an enzyme that induces coagulation
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/16 07:06:24」(JST)
[Wiki ja表示]
コアグラーゼ(英: coagulase)とは黄色ブドウ球菌(学名:Staphylococcus aureus)の菌体外酵素の1つであり、血漿凝固作用を有する。血漿凝固作用はフィブリノゲンをフィブリンに変化させる(直接的には、この反応の酵素・トロンビンを活性化させる)ことに起因し、黄色ブドウ球菌は凝固した血漿で菌体を包むことにより宿主側の免疫反応を回避する。
その他のStaphylococcus属の毒素および酵素[編集]
- 溶血毒
- ロイコシジン
- エンテロトキシン
- 剥脱性毒素
- 毒素性ショック症候群毒素
- クランピング因子
- スタフィロキナーゼ
参考文献[編集]
- 鹿江雅光ほか編集 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4-254-46019-8
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 眼科看護師におけるメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌の鼻腔保菌 (第48回日本眼感染症学会 原著)
- 一幡 良利,後藤 啓光,谷 貴幸,荒木 勉
- 筑波技術大学テクノレポート 19(2), 22-25, 2012-03
- 全盲学生の微生物学教育は、触図教材を用いた微生物の発育集落を理解することで一段と進歩した。更に、フォトグラフィーを応用した触図では、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のグラム染色後の形態を容易に識別するようになった。今回は走査型電子顕微鏡によるコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の形態を触図により理解できるようになった。全盲学生にとって微生物学教育は、将来医療従事者として感染予防を実践する上で有意義な教育方法である …
- NAID 120003898129
Related Links
- コアグラーゼ陽性群の代表は、食中毒の起因菌である 黄色ブドウ球菌(S.aureus)です。コアグラーゼ陰性群には表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)や腐生ブドウ球菌(S.saprophyicus)があり、一括してコアグラーゼ陰性ブドウ 球菌 ...
- コアグラーゼ試験およびラテックス凝集反応:Staphylococcus属の鑑別におけるピットフォール 21 日本臨床微生物学雑誌 Vol.25 No.1 2015. 21 Table 2. Coagulase test in 1/25 plasma broth and 1/5 plasma sa-line;colony inoculated ...
- Q A 元栄研化学株式会社 主任研究員 池 戸 正 成 最近のブドウ球菌の同定 外注先の血液培養でStaphylococcus intermediusが分離されま した。誤同定の可能性が高いので、コアグラーゼの有無を再確認した ところ、この検査センター ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
1管(1mL)
成分
有効成分 へモコアグラーゼ液
- 含量
0.04mL(1クロブスイツキー単位※)
備考 ヘビの毒液に由来する。
添加物
- ゼラチン加水分解物 2.0μL
備考 ブタの骨と皮膚に由来する。
フェノール 3mg
アミノ酢酸 0.01mg
塩化カルシウム,塩化ナトリウム,水酸化ナトリウム
- ※1クロブスイツキー(1Klobusitzky)単位とは,約22℃において,脱カルシウムを施した新鮮馬血5mLを10分間以内に凝固せしめるHemocoagulaseの量を示す。
禁忌
効能または効果
- 肺出血,鼻出血,口腔内出血,性器出血,腎出血,創傷よりの出血など
- 通常,成人1日1〜2クロブスイツキー単位,小児は1日0.3〜1.0クロブスイツキー単位を静脈内又は筋肉内注射する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
慎重投与
- 血栓のある患者(脳血栓,心筋梗塞,血栓静脈炎等)および血栓症を起こすおそれのある患者
〔血栓・塞栓症を増悪させるおそれがある〕
- 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
- ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して,ショック,アナフィラキシー様症状(蕁麻疹,呼吸困難,口唇浮腫,喉頭浮腫等)等の過敏症の既往歴のある患者1)
重大な副作用
ショック
- ショック症状(頻度不明注1))を起こすことがあるので,このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- レプチラーゼ注1単位,2単位は,生体内投与において血液凝固時間,出血時間,プロトロンビン時間および部分トロンボプラスチン時間を短縮させる(ヒト)9)が血小板数,フィブリノーゲン量および血中FDPに対してはほとんど影響を与えない(ラット)10)。
その主な作用は,トロンビン様作用,トロンボプラスチン様作用であり,へパリンに拮抗されることなく止血効果をあらわす(ラット)10)。
また,血小板機能亢進作用(ヒト)3)もあると考えられ上記作用とともに止血効果をあらわす。
レプチラーゼ注1単位,2単位は,試験管内でクエン酸塩加血漿にCa2+を加えることなく凝固させる11)が,そのトロンビン様作用は真のトロンビンと異なり比較的可溶性のフィブリン塊を形成するので血栓性エンボリズムを起す危険性はほとんどない12),13)と考えられる。
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 黄色ブドウ球菌
- 関
- ブドウ球菌
- first aid step1 2006 p.138
細菌学
毒素
感染症
転移性合併症
細菌学的同定法
毒原性因子
- α毒素
- コアグラーゼ:プロトロンビンに結合して、複合体のままトロンビン活性をを発揮させ、フィブリノゲンをフィブリンに変換する作用がある。
- スタフィロキナーゼ:プラスミノゲンと複合体を作り、プラスミン活性を発現させ、フィブリンを分解する
- プロテインA:IgGのFc部分に親和性を持ち抗体によるオプソニゼーションを阻害
- ロイコシジン:白血球を死滅させる
[★]
- 英
- Staphylococcus
- 同
- スタフィロコッカス属、ブドウ球菌属
- 属名なので、ブドウ球菌属(Staphylococcus属)
- グラム陽性球菌
- 通性嫌気性
- カタラーゼ産生 ← 連鎖球菌との判別に利用
- 耐塩性が高い → マンニット食塩培地でコロニーを形成しうる
- 常在細菌
- 皮膚、鼻腔粘膜 (内科診療学)
Staphylococcus属
毒性 (SMB.236)
[★]
- 日
- ペスト菌
- ラ
- Yersinia pestis
- 英
- pest bacillus
- 関
- ペスト
媒介動物
[★]
- 英
- clamping factor
- 同
- 結合型コアグラーゼ bound coagulase
- 関
- コアグラーゼ
[★]
- 英
- staphylothrombin
- 関
- コアグラーゼ
[★]
- 英
- coagulase negative staphylococci, CNS
- 黄色ブドウ球菌以外のブドウ球菌を指す用語として定義された。実際にはこのグループにもコアグラーゼを産生するブドウ球菌がいたので、非aureus菌群をとして定義し直された。 (SPC.232)
[★]
- 英
- coagulase-negative staphylococcal infection
- 同
- CNS感染症
- 関
- コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、コアグラーゼ
[★]
- 英
- bound coagulase
- 関
- クランピング因子
[★]
- 英
- coagulase test
- 関
- コアグラーゼ
[★]
- 英
- core
- 関
- 核心、芯、母核、ヌクレオカプシド