出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/10 09:30:07」(JST)
骨: 後頭骨 | |
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頭蓋内での後頭骨の位置。
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名称 | |
日本語 | 後頭骨 |
英語 | Occipital bone |
ラテン語 | os occipitale |
関連構造 | |
上位構造 | 頭蓋骨 |
画像 | |
アナトモグラフィー | 三次元CG |
関連情報 | |
MeSH | Occipital+Bone |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
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後頭骨(こうとうこつ、Occipital bone)は、哺乳類において、脳頭蓋後部を形成する骨である。
ヒトの後頭骨は、頭蓋の後下部に位置する骨[1]で、台形で曲がっている。大後頭孔と呼ばれる大きな楕円型の穴が開いており[1]、頭蓋腔と脊柱管とを結んでいる[2]。大後頭孔の後方にある曲がった広い板は後頭鱗と言い、正面にあるやや四角形の部分は底部、両側を外側部という[1]。
目次
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大後頭孔の上方、および後方に位置している後頭鱗は、上下から前後に曲がっている。
外表面は凸面で、骨の上端と大後頭孔の中間に顕著な外後頭隆起がある。外後頭隆起から両側に二つの曲線がある。一つはもう一つより小さい。たいていは薄い上側の線を最上項線といい、帽状腱膜がついている。下側は上項線と名付けられている。最上項線の上部は、後頭平面といい、後頭筋がつく。また、上項線より下方は項平面といい、いくつかの筋肉が粗く不均一についている。外後頭隆起からたいていの場合弱い外後頭稜が大後頭孔まで下に伸び、項靱帯をもつ。外後頭稜の中間付近で下項線が横切る。いくつかの筋肉が後頭鱗の外部の表面に付く。上項線は後頭筋や僧帽筋の起始であり、胸鎖乳突筋や頭板状筋の停止である。上項線と下項線の間に頭半棘筋や上頭斜筋が停止する。下項線の下で大後頭直筋と小後頭直筋が停止する。後環椎後頭膜は大後頭孔の後部から側面の部分についている。
内部表面は深く凹面で、十字隆起により四つに分けられる[3]。上部の二つは、三角形で、大脳の後頭葉が入る場所である。下部の二つは四角形で、小脳半球が入る[4]。十字隆起の交点は内後頭隆起という[3]。十字隆起のうち、内後頭隆起から上方に伸びるものは、骨の優角に向けて伸びる。そして片方(一般的には右側)に上矢状洞溝後部にある矢状溝がある。十字隆起の下側は著明で、内後頭稜と言う。大後頭孔の近くで二叉に分かれて、小脳鎌に付く。内後頭稜の上部では、小さなくぼみが時々見られる。;小脳虫部の一部によって占められるので、vermian fossaと言う。横側の溝は、両側とも内後頭隆起から骨の側面まで伸びる。これを横洞溝と言い、その顕著な縁が小脳テントにつく。右側の溝は、左側のそれより通常大きく、上矢状洞溝から連続している。しかしながら例外も珍しくなく、左が大きい事もあればほとんど同じサイズの事もある。上矢状洞溝と横洞溝の結合する角は静脈洞交会といい、その位置はある側かその反対側にある、沈下状態にある内後頭隆起によって示される。
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リンク元 | 「上肢の筋」「僧帽筋」「頭蓋骨」「外側頭直筋」 |
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関連記事 | 「骨」 |
肉単P | 筋名 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 | |
K-12 | 肩甲挙筋 | C1-C4(横突起) | 肩甲骨(上角・内側縁上部) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の挙上、下方回旋 | |
K-14 | 大菱形筋 | T1-T4(棘突起) | 肩甲骨(内側縁下部) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の後退、下方回旋 | |
K-13 | 小菱形筋 | C6・C7(棘突起) | 肩甲骨(内側縁上方) | 肩甲背神経 | 肩甲骨の後退、挙上、下方回旋 | |
K-16 | 僧帽筋 | 上部 | 後頭骨、項靱帯 | 鎖骨(外側1/3) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、挙上、上方回旋 |
T1-T6(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩峰、肩甲棘) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退 | |||
T7-T12(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩甲棘) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、下制、下方回旋 | |||
K-01 | 前鋸筋 | 第1~8肋骨(外側面中央部) | 肩甲骨(内側縁の肋骨面) | 長胸神経 | 肩甲骨の前進、わずかに上方回旋、肋骨の挙上 | |
鎖骨下筋 | 第1肋骨と肋軟骨の境界 | 鎖骨内側1/3の下面 | 鎖骨下神経(第5・第6頚神経) | 鎖骨を固定し下制する | ||
K-03 | 小胸筋 | 第3~5肋骨 | 肩甲骨(烏口突起) | 内側胸筋神経 | 肩甲骨の下制、わずかに下方回旋、肋骨の挙上 | |
L-01 | 大胸筋 | 鎖骨部 | 鎖骨(内側1/2) | 上腕骨(大結節稜) | 内側胸筋神経、外側胸筋神経 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 |
胸肋部 | 胸骨、第1~6軟骨 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 | ||||
腹部 | 外腹斜筋の腱膜 | 肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲 | ||||
L-03 | 広背筋 | T6-L5の棘突起、仙骨、腸骨 | 上腕骨(結節間溝、小結節稜) | 胸背神経 | 肩関節の伸展(後方挙上)、内旋、内転 | |
M-01 | 三角筋 | 鎖骨部・前部 | 鎖骨(外側1/3) | 上腕骨(三角粗面) | 腋窩神経 | 肩関節の屈曲、内旋、水平屈曲 |
肩峰部・中部 | 肩甲骨(肩峰) | 肩関節の外転 | ||||
肩甲棘部・後部 | 肩甲骨(肩甲棘下縁) | 肩関節の外転、伸展、水平伸展 | ||||
L-12 | 小円筋 | 肩甲骨(外側縁・下角) | 上腕骨(大結節) | 肩関節の内転、伸展、外旋 | ||
L-10 | 棘上筋 | 肩甲骨(棘上窩) | 肩甲上神経 | 肩関節の外転 | ||
L-11 | 棘下筋 | 肩甲骨(棘下窩) | 肩関節の外旋、伸展 | |||
L-13 | 肩甲下筋 | 肩甲骨(肩甲下窩) | 上腕骨(小結節) | 肩甲下神経 | 肩関節の内旋、水平屈曲 | |
L-14 | 大円筋 | 肩甲骨(外側縁・下角) | 上腕骨(結節間溝、小結節稜) | 肩関節の伸展(後方挙上)、内転、内旋 | ||
M-02 | 烏口腕筋 | 肩甲骨(烏口突起) | 上腕骨(内側縁) | 筋皮神経 | 肩関節の内転、屈曲 | |
M-11 | 上腕二頭筋 | 長頭 | 肩甲骨(関節上結節) | 橈骨(橈骨粗面) | 肘関節の屈曲、前腕の回外 | |
短頭 | 肩甲骨(烏口突起) | 橈骨(橈骨粗面)、前腕筋膜 | 肘関節の屈曲、前腕の回外 | |||
M-17 | 上腕筋 | 上腕骨(遠位2/3の前面) | 尺骨(尺骨粗面) | 肘関節の屈曲 | ||
M-6 | 上腕三頭筋 | 長頭 | 肩甲骨(関節下結節) | 尺骨(肘頭) | 橈骨神経 | 肘関節の伸展 |
外側頭 | 上腕骨(後面) | 肘関節の伸展 | ||||
内側頭 | 上腕骨(前面) | 肘関節の伸展 | ||||
M-18 | 腕橈骨筋 | 上腕骨(外側上顆) | 橈骨(茎状突起) | 肘関節の屈曲、前腕を回内、回外位から半回内位に回旋 | ||
N-2 | 回外筋 | 上腕骨(外側上顆、外側下部) | 橈骨(近位外側面) | 前腕の回外 | ||
P-1 | 長橈側手根伸筋 | 上腕骨(外側上顆)、尺骨(回外筋稜) | 第2中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、橈屈 | ||
P-2 | 短橈側手根伸筋 | 上腕骨(外側上顆) | 第3中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、橈屈 | ||
P-3 | 尺側手根伸筋 | 上腕骨頭 | 上腕骨(外側上顆) | 第5中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、尺屈 | |
尺骨頭 | 尺骨(斜線と後縁) | 第5中手骨(骨底背面) | 手関節の背屈、尺屈 | |||
N-1 | 方形回内筋 | 尺骨(遠位1/4の前面) | 橈骨(遠位1/4の前面) | 正中神経 | 前腕の回内 | |
N-3 | 円回内筋 | 浅頭・上腕骨頭 | 上腕骨(内側上顆) | 橈骨(中央の外側面) | 前腕の回内 | |
深頭・尺骨頭 | 尺骨(鈎状突起) | 橈骨(中央の外側面) | 前腕の回内 | |||
O-1 | 橈側手根屈筋 | 上腕骨(内側上顆) | 第2中手骨、第3中手骨(骨底前面) | 手関節の掌屈、橈屈 | ||
O-3 | 長掌筋 | 上腕骨(内側上顆) | 手首の屈筋支帯、手掌腱膜 | 手関節の掌屈、手掌腱膜の緊張 | ||
O-6 | 長母指屈筋 | 橈骨(中部の前面) | 母指末節骨(掌側面) | 母指の屈曲(主にIP関節) | ||
O-4 | 尺側手根屈筋 | 上腕骨頭 | 上腕骨(内側上顆) | 豆状骨、豆中手靭帯、第5中手骨 | 尺骨神経 | 手関節の掌屈、尺屈 |
尺骨頭 | 尺骨(肘頭、後面上部) | 豆状骨、豆中手靭帯、第5中手骨 | 手関節の掌屈、尺屈 |
部位 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
上部 | 後頭骨、項靱帯 | 鎖骨(外側1/3) | 副神経と頚神経叢 | 肩甲骨の後退、挙上、上方回旋 |
中部 | T1-T6(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩峰、肩甲棘) | 肩甲骨の後退 | |
下部 | T7-T12(棘突起)、棘状靱帯 | 肩甲骨(肩甲棘) | 肩甲骨の後退、下制、下方回旋 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
椎前筋>:椎前筋
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