- 英
- non-rapid eye movement sleep, nonREM sleep, non-REM sleep, NREM sleep
- 同
- NREM睡眠、non-REM睡眠、オーソ睡眠 ortho-sleep、正睡眠 orthodox sleep
- 関
- 徐波睡眠 slow wave sleep、レム睡眠、睡眠
- レム睡眠ではない睡眠をいう。
- 睡眠の約70%がノンレム睡眠である。
- 脳波:睡眠の深度が深まるにつれて周期の長い徐波が見られるようになる。脳波の変化で4段階に分類されている → 睡眠段階
- 睡眠段階はノンレム睡眠の第1期から始まり第4期、そしてレム睡眠に移行し、その後は第1期に復帰する。
- 第3-4期の深いノンレム睡眠は睡眠の前半で多く見られ、後半では少なくなる
- ほとんどの生理的機能は低下する:血圧は低下し、脈拍も低下する。
- ノンレム睡眠では不随意運動が見られることがあるが、一方でレム睡眠では筋緊張が低下する。
- およそ90分程度の経過で第1期から第4期に深まりノンレム睡眠からレム睡眠に移行する。
- ノンレム睡眠からレム睡眠に切り替わる時間をレム睡眠潜時という。
- レム睡眠潜時の短縮はうつ病やナルコレプシーで認められる。
WordNet
- a recurring sleep state during which rapid eye movements do not occur and dreaming does not occur; accounts for about 75% of normal sleep time (同)nonrapid_eye_movement_sleep, NREM_sleep, nonrapid eye movement, NREM
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/27 20:40:13」(JST)
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レム睡眠(レムすいみん、英: Rapid eye movement sleep, REM sleep)は、急速眼球運動(英: Rapid Eye Movement, REM)を伴う睡眠である。REM睡眠とも表記される。
概要
睡眠中の状態のひとつで、身体が眠っているのに、脳が活動している状態である。身体的には骨格筋が弛緩状態にあり、急速眼球運動のほかは身体はほとんど動かないが、脳波はシータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示す。外見的には寝ているのに、脳は覚醒状態にあるため、逆説睡眠(ぎゃくせつすいみん)とも呼ばれる。
レム睡眠に対して、急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠または徐波睡眠(じょはすいみん)という。入眠時にはまずノンレム睡眠が現れ、続いて約1時間から2時間ほどでレム睡眠に移る。以後、ノンレム睡眠とレム睡眠が交互に現れ、レム睡眠はほぼ90分おきに20 - 30分続く。一晩の睡眠では4 - 5回のレム睡眠が現れる。
夢を見るのはレム睡眠中であることが多く、この期間に覚醒した場合、夢の内容を覚えていることが多い(ノンレム睡眠中の夢の内容はほぼ記憶されない)。
レム睡眠の存在は、シカゴ大学のユージン・アセリンスキー(英語版)とナサニエル・クレイトマン(英語版)の研究によって、1953年に明らかになった。
ノンレム睡眠
ノンレム睡眠は段階1から段階4までの4段階に分けられ、段階4が睡眠の最も深いレベルである。通常は入眠後、約1時間以内に段階4にまで達し、その後徐々に浅くなってレム睡眠になる。ノンレム睡眠では筋肉の活動は休止せず、脳は休息状態になる。体温は少し低くなり、呼吸や脈拍は非常に穏かになってきて血圧も下がる。いわゆるぐっすり寝ている状態で、多少の物音がしたり、軽くゆさぶられても目が覚めることはない。もしノンレム睡眠の最中に強制的に起こされると、人体はすぐさま活動を開始することができない。大脳が休止状態から活動を開始するまではしばらくの時間が必要で、それまでの間はいわゆる「寝ぼけた」ような行動をしてしまうことになる。一般的にノンレム睡眠は脳の眠りと言われる。[1][2]
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、レム睡眠に関連するカテゴリがあります。 |
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ウシにおける覚醒・睡眠レベルと自律神経緊張度との関連
- 睡眠時随伴症群 : ノンレム睡眠覚醒障害 (特集 睡眠障害の臨床)
- 睡眠覚醒ニューロンの老化 (特集 体内時計とアンチエイジング)
Related Links
- レム睡眠以外の比較的深い眠りの状態をノンレム睡眠(レム睡眠ではない、という意味) といいます。細胞の新陳代謝を高めたり、免疫力を強化する活動がノンレム睡眠の時間 に行われているといわれています。筋肉の活動は休止していませんが、脳は休息状態 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- a 夢を体験するのは浅いノンレム睡眠の時期である。
- b 深いノンレム睡眠は朝方に向けて減少する。
- c レム睡眠は緩徐な眼球運動が特徴である。
- d 乳幼児ではレム睡眠が成人より少ない。
- e 総睡眠時間は青年期以降一定である。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A005]←[国試_112]→[112A007]
[★]
- 英
- sleep stage, sleep stages
- 関
- 睡眠、脳波(β波、α波、θ波、δ波)、レム睡眠、ノンレム睡眠
- first aid step1 2006 p.346
睡眠の深さと脳波 (TP.221,SP.456)
|
覚醒期
|
α波、β波(低振幅)
|
|
|
第1期
|
入眠期
|
α波の振幅が次第に減少し、発生が不連続になる。 代わって低振幅のθ波があらわれる。 θ波(4-8Hz)は前頭部や頭頂部で著名である。 覚醒時にも情緒不安定時に見られる。
|
うとうとしている状態で低振幅の徐波が増えてきて それに時々頭頂部を中心に瘤波(hump)と呼ばれる鋭波が混じる
|
|
第2期
|
軽睡眠期
|
脳波は全体として平坦化し、13-15Hzの紡錘波が現れる
|
浅い睡眠層で、あまり振幅の高くない徐波が連続するようになり、 それに12-14Hzの紡錘波が混じったり、 K-complexと言われる群発波が現れたりする。
|
Stage1よりθ波が目立つ vertex wave: 頭頂葉に鋭波が出現 sleep sindle: short bursts of 12-16 Hz activity K complex:sleep spindleが重なった高振幅波 眼運動なし、筋緊張若干低下
|
第3期
|
中程度睡眠期
|
4Hz以下の徐波(δ波)が現れるが、紡錘波も残る
|
深い睡眠相。高振幅徐波(δ波)が50%より少ない
|
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第4期
|
深睡眠期
|
大きな振幅のδ波が記録の50%以上の期間に出現し、紡錘波は消失する。
|
深い睡眠相。高振幅徐波(δ波)が50%以上。
|
|
レム睡眠期
|
深い睡眠中にもかかわらず脳波は覚醒時の低振幅の速波を示す。 θ波(低振幅)、β波
|
覚醒時に似た低振幅の脳波。 覚醒時とは筋電図が消失することで区別される。(筋弛緩) 眼球電図も特徴的な眼球運動を示す。(急速眼球運動(REM) 呼吸、脈拍の不規則変化、血圧上昇
|
後頭野で一過性の大きいPGO spikeが出現
|
国試
USMLE
[★]
- 英
- sleep apnea syndrome, SAS
- 同
- 睡眠時無呼吸 sleep apnea
- 関
- いびき=鼾、睡眠覚醒障害、睡眠障害
3つのS
- snores, stops breathing, sleepy
- いびき、無呼吸、ねむたい
無呼吸の定義
定義
- 一晩7時間の睡眠中に「無呼吸」が30回以上認められ、この無呼吸が、ノンレム睡眠時にも出現。
- 昼間時の眠気などの臨床症状があり、睡眠1時間当たりの「無呼吸」が5回以上である場合。(つまり1時間あたりのAHIが5以上)
疫学
- 男性(男女比は5:1)。中高年。肥満者。いびきをかく。
- 閉塞型が最も多い。
病型
閉塞型睡眠時無呼吸症候群 obstructive SAS, OSAS
- 睡眠に伴い、軟口蓋から下咽頭周辺の狭窄・閉塞(上気道の狭小化を伴う病態)が原因となり、無呼吸・低呼吸を繰り返すもの。
- 原因:鼻中隔弯曲、咽頭癌、扁桃腺肥大、アデノイド過形成、顎顔面形態の異常(小顎症など)
- 無呼吸・低呼吸の都度、覚醒反応から呼吸再開が起こるため、日中の眠気を訴えることが多い。ないこともある。
- OSASに伴う頻回の覚醒はまた交感神経活動の亢進を伴うため、一過性血圧上昇ばかりではなく、糖・脂質代謝に対する影響を介し、動脈硬化の促進などにかかわることが示唆されている。
- →高血圧、糖尿病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの有病率↑
中枢型睡眠時無呼吸症候群 central SAS, CSAS
- 原因入眠困難、慢性心不全・脳血管障害の一部に伴うチェーン・ストークス呼吸など
混合型睡眠時無呼吸症候群
問診
問診票
検査
治療
[★]
- 英
- sleep and waking state
- 関
- 覚醒、睡眠、ノンレム睡眠、レム睡眠
[★]
- 英
- slow wave sleep, slow-wave sleep, SWS
- 関
- ノンレム睡眠、レム睡眠
[★]
- 関
- non-rapid eye movement sleep
[★]
- 英
- sleep
- 関
- 睡眠段階。睡眠障害
- 覚醒と睡眠を定期的に反復している。
- 睡眠は持続的な意識消失と全般的な身体機能の低下状態を伴っている。
- 睡眠にはサーカディアンリズムに従い身体を睡眠状態に導く仕組みと覚醒状態を維持する仕組みが関わっている。
- 夜になるとメラトニンがメラトニン受容体に作用し、身体を活動から急速状態に切り替えることで自然な睡眠を導いている。
- 覚醒状態を保つ仕組みとして、オレキシンという脳内物質がオレキシン受容体に作用することで脳を活動状態に維持している。
- 睡眠時間は新生児は1日約16時間眠り、レム睡眠が睡眠時間の50%以上を占める。
- 生後4ヶ月になるとレム睡眠児間は40%以下になり、レム睡眠量は40%以下となる。
- 睡眠時間は高齢者では短くなり、昼の睡眠が見られるようになる。
[★]
- 英
- (眼球)rapid eye movement、(放射線単位)rem
- 関
- 急速眼球運動