- 英
- delta wave, δ-wave
- 同
- デルタ波
- 関
- 脳波
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/02/18 14:13:24」(JST)
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デルタ波(デルタは、英: Delta wave)は、脳波計[1] (EEG) によって計測される、周波数が 1 Hz から 4 Hz で高振幅の脳波であり、徐波睡眠 (slow-wave sleep) と関連付けられている。
デルタ波はノンレム睡眠時のステージIV で最も頻繁に検出され、計測される脳波の 50% 以上になる [2] 。
目次
- 1 発達におけるデルタ波
- 2 障害
- 3 関連項目
- 4 参考文献
発達におけるデルタ波
新生児の覚醒時の脳波の分析によると、新生児ではデルタ波の活動が顕著であることが分かっている。また、5歳児でも覚醒時のデルタ波が、まだ現れている[3]。
徐波睡眠中のデルタ波の活動は思春期において減少する。11歳から14歳の被験者において、25% の減少が報告されている [4]。
障害
健康な成人の覚醒時には、デルタ波の活動の大部分は一般的に計測されない。しかし、複数の研究において、陶酔やせん妄状態の成人や、認知症や統合失調症[5]と診断された成人において、デルタ波が増加していることが示されている。
関連項目
- アルファ波
- ベータ波
- ガンマ波
- シータ波
- WPW症候群
参考文献
- ^ Walker, Peter (1999). Chambers dictionary of science and technology. Edinburgh: Chambers. pp. 312. ISBN 0-550-14110-3.
- ^ Gross, Richard E. (1992). Psychology: the science of mind and behaviour. London: Hodder & Stoughton. pp. 112-113. ISBN 034056136x.
- ^ Taylor, Eric; Rutter, Michael (2002). Child and adolescent psychiatry. Oxford: Blackwell Science. pp. 162. ISBN 0-632-05361-5.
- ^ “Brain Wave Changes In Adolescence Signal Reorganization Of The Brain”. ScienceDaily (08-12-2006). 2008年3月24日閲覧。
- ^ Hales, Robert E.; Yudofsky, Stuart C. (2007). The American Psychiatric Publishing Textbook of Neuropsychiatry and Behavioral Neurosciences, Fifth Edition (American Psychiatric Press Textbook of Neuropsychiatry). American Psychiatric Publishing, Inc. ISBN 1-58562-239-7.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 記憶想起に伴う前頭におけるδ波帯域の振幅増大(ERS) (ニューロコンピューティング)
- 椴木 拓也,佐多 正至,中園 嘉巳 [他]
- 電子情報通信学会技術研究報告 110(461), 401-406, 2011-03-07
- NAID 40018763123
- P-21 脳波にて左大脳半球に単律動δ波を示した肝性脳症の53歳男性例(症例報告1,一般演題(ポスター),第40回 日本てんかん学会)
- 森田 昌代,的場 圭一郎,小野内 健司,岡 尚省,川口 祥子,関根 威,井上 聖啓
- てんかん研究 24(3), 236, 2006-08-31
- NAID 110006208390
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- sleep stage, sleep stages
- 関
- 睡眠、脳波(β波、α波、θ波、δ波)、レム睡眠、ノンレム睡眠
- first aid step1 2006 p.346
睡眠の深さと脳波 (TP.221,SP.456)
|
覚醒期
|
α波、β波(低振幅)
|
|
|
第1期
|
入眠期
|
α波の振幅が次第に減少し、発生が不連続になる。 代わって低振幅のθ波があらわれる。 θ波(4-8Hz)は前頭部や頭頂部で著名である。 覚醒時にも情緒不安定時に見られる。
|
うとうとしている状態で低振幅の徐波が増えてきて それに時々頭頂部を中心に瘤波(hump)と呼ばれる鋭波が混じる
|
|
第2期
|
軽睡眠期
|
脳波は全体として平坦化し、13-15Hzの紡錘波が現れる
|
浅い睡眠層で、あまり振幅の高くない徐波が連続するようになり、 それに12-14Hzの紡錘波が混じったり、 K-complexと言われる群発波が現れたりする。
|
Stage1よりθ波が目立つ vertex wave: 頭頂葉に鋭波が出現 sleep sindle: short bursts of 12-16 Hz activity K complex:sleep spindleが重なった高振幅波 眼運動なし、筋緊張若干低下
|
第3期
|
中程度睡眠期
|
4Hz以下の徐波(δ波)が現れるが、紡錘波も残る
|
深い睡眠相。高振幅徐波(δ波)が50%より少ない
|
|
第4期
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深睡眠期
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大きな振幅のδ波が記録の50%以上の期間に出現し、紡錘波は消失する。
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深い睡眠相。高振幅徐波(δ波)が50%以上。
|
|
レム睡眠期
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深い睡眠中にもかかわらず脳波は覚醒時の低振幅の速波を示す。 θ波(低振幅)、β波
|
覚醒時に似た低振幅の脳波。 覚醒時とは筋電図が消失することで区別される。(筋弛緩) 眼球電図も特徴的な眼球運動を示す。(急速眼球運動(REM) 呼吸、脈拍の不規則変化、血圧上昇
|
後頭野で一過性の大きいPGO spikeが出現
|
国試
USMLE
[★]
心電図のデルタ波
- 英
- delta wave
- 同
- デルター波、δ波
- 異常な心電図においてみられるQRSの立ち上がりに見られる緩徐な立ち上がり部分
- WPW症候群の特徴となる
[★]
- 英
- low-frequency, high-amplitude wave, low frequency high-amplitude wave
- 関
- δ波、丘波 hill wave