- 35歳の男性。右下腹部痛を主訴に来院した。昨夜から右下腹部痛が出現し、次第に増強してきた。2日前から排便がみられない。下血はない。体温37.8℃。脈拍100/分、整。血圧128/80mmHg。右下腹部に圧痛を認める。白血球11,800。CRP7.8mg/dl。注腸造影写真を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G025]←[国試_101]→[101G027]
★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。急激な体重減少を主訴に来院した。6か目前から心窩部痛を自覚している。腹部は膨隆し、波動を認める。肝・脾を触知しない。穿刺腹水所見:淡黄褐色、総蛋白4.0g/dl。血液所見:赤沈4mm/1時間、赤血球344万、Hb9.8g/dl、Ht28%、血小板6万、プロトロンビン時間70%(基準80~120)、フィブリノゲン100mg/dl(基準200~400)、FDP28μg/ml(基準5以下)。血清生化学所見:総蛋白6.9g/dl、アルブミン3.5g/dl、AST30IU/l、ALT22IU/l、LDH719IU/l(基準176~353)、ALP230IU/l(基準260以下)。CEA5.5ng/ml(基準5以下)。上部消化管造影写真を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
BE
- 不正な隆起と陥凹が認められ、胃体中下部から幽門が狭窄
-
- 基礎疾患あり 1点、臨床症状 出血?/臓器?、血小板数 2点、血清FDP 2点、フィブリノゲン 2点、PT比 ? ≧7点 ゆえにDICと診断される。
※国試ナビ4※ [101G024]←[国試_101]→[101G026]
[★]
- 60歳の女性。排便時の出血を主訴に来院した。2か月前から時々出血があることに気付いていたが、疼痛がないため放置していた。排便回数に変化はない。身長152cm、体重48kg。体温36.5℃。呼吸数14/分。脈拍76/分、整。血圧112/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に腫瘤と圧痛とを認めない。直腸指診で直腸後壁に弾性硬の示指頭大の腫瘤を触知する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、尿潜血(-)。血液所見:赤血球390万、Hb11.9g/dl、Ht35%、白血球5,600。血清生化学所見:総蛋白6.4g/dl、アルブミン3.4g/dl、クレアチニン1.0mg/dl、AST20IU/l、ALT14IU/l、LDH390IU/l(基準176~353)。免疫学所見:CRP0.3mg/dl、CEA3.0ng/ml(基準5以下)。肛門線から6cmの部位の大腸内視鏡所見と腫瘤のH-E染色標本とを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
E
- 低アルブミン血症、LDHやや高値。CEA低値。
- 内視鏡では白色で潰瘍のない腫瘤。
- 病理像は異型性の低い核。好酸性(青く染まる)の細胞質を有する。
※国試ナビ4※ [101G026]←[国試_101]→[101G028]
[★]
- 同
- colon diverticulitis, colonic diverticulitis
- 関
- 憩室炎
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