気管食道瘻
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Japanese Journal
- 重篤な身体合併症を呈し, 長期入院を余儀なくされた神経性食欲不振症の1例
- 齋藤 慎之介,佐藤 守,小林 聡幸,加藤 敏
- 精神神經學雜誌 = Psychiatria et neurologia Japonica 115(7), 729-739, 2013-07-25
- NAID 10031195465
- 臨床報告 重篤な身体合併症を呈し,長期入院を余儀なくされた神経性食欲不振症の1例
- 食道気管瘻患者の陽圧呼吸管理にダブルルーメン気管支チューブとsengstaken-blakemore tubeが有効であった1例
- 小野瀬 亜樹,西 憲一郎,岡本 明久,梅垣 岳志,濱野 宣行,山崎 悦子,阪本 幸世,新宮 興
- 日本集中治療医学会雑誌 20(2), 277-278, 2013
- NAID 130004514522
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- 食道と気管支の間に瘻孔(ろうこう)(孔(あな))が形成され、唾液や胃液が肺へ流れ、 肺炎や気管支炎を繰り返し起こす病気です。 ... 先天性の場合は、胎生期に食道と呼吸 器が分離しますが、その発育、分離不全により食道気管支瘻が形成されたものです。
- 家庭医学館 食道気管・気管支瘻の用語解説 - [どんな病気か] 隣り合っている食道と 気管または気管支とが、瘻管(ろうかん)という孔(あな)でつながる病気です。 食道がん が気管や気管支にまで浸潤(しんじゅん)(侵入)し、そこに孔があいておこることが多い もの ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- tracheoesophageal fistula T-E fistula
- 同
- 先天性気管食道瘻 congenital tracheoesophageal fistula、食道気管瘻 esophagotracheal fistula、食道気管支瘻??
[show details]
gross分類
- A:食道の上端と下端がつながっていない
- B:食道下端が気管に瘻孔を形成
- C:食道上端が気管に瘻孔を形成
- D:食道上端と食道下端が違う場所で気管に瘻孔を形成
- E:食道上端と食道下端が同じ場所で気管に瘻孔を形成
気管食道瘻
- 1. 先天的な奇形によるもの
- 2. 後天的な原因による気管と食道の交通
- 3. 喉頭摘出による代用音声の一つ
[★]
- 英
- esophagus (Z)
- 関
- 消化器系
解剖
- 正中面付近を下行してくるが、横隔膜近傍で左側に寄り、背面で胸大動脈と交叉する。
- L10椎体の高さで、食道裂孔を食道神経叢と共に通過して腹腔に入る
部位区分
- SSUR.456
生理的狭窄部 (KL.283, KH. 139)
- 第1狭窄部位:輪状軟骨狭窄部:cricopharyngeal constriction
- 切歯から15cm
- 食道の上端で、咽頭に連なる部位
- 下咽頭収縮筋が食道を囲み、輪状軟骨に付き、この筋の緊張によると考えられる
- 第2狭窄部位:大動脈狭窄部:bronchoaortic constriction
- 切歯から25cm
- 食道の中部で、大動脈弓と左気管支が交叉し、それによって圧される。つまり大動脈弓の
- 第3狭窄部位:横隔膜狭窄部:diaphragmatic constriction
運動 (SP.720)
組織
- 食道腺は粘膜筋板の下に存在する。 ← 粘膜下組織に腺があるのは食道の固有食道腺と十二指腸のブルンネル腺だけ
- 食道は横隔膜より上位では漿膜がなく、癌が周囲に浸潤しやすい
食道の上皮と上皮下の組織
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層構造
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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器官
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単層扁平上皮
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単層立方上皮
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単層円柱上皮
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角化重層扁平上皮
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非角化重層扁平上皮
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上皮表層の構成細胞
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粘膜固有層
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腺の構成細胞
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粘膜筋板
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粘膜下組織 (大抵、粗結合組織)
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筋層
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漿膜(結合組織+単層扁平上皮) 外膜(結合組織のみ)
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食道
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○
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食道噴門腺 (咽頭付近と胃付近に局在)、粘液腺
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粘液細胞 (スムーズに食べ物を流す)
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縱層 (縦走筋のみ)
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固有食道腺(粘液腺、管状胞状、ペプシノーゲン、リゾチーム)
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内輪筋層 外縱筋層 (食道上1/3:骨格筋、食道中1/3:骨格筋、平滑筋、食道下1/3:平滑筋)
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外膜(横隔膜まで) 漿膜
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臨床関連
- 食事の通過障害は生理的狭窄部でおこりやすい。特に第1狭窄部で異物が見られる (KH.141)
- 生理的狭窄部は癌の好発部位であり、第2,第3狭窄部位に多い (KH.141)
[★]
- 英
- trachea (Z), tracheal tube
- ラ
- trachea
- 関
- 気管支、気管支の分岐、肺
解剖
- 長さ12cm、直径2cm (HIS.298)。
- C6椎体-T5椎体 / C6椎体の下部より始まりT4-T5椎体で左右の気管支に分かれる。)
- 喉頭の輪状軟骨の直下から始まり主気管支が分岐するところに終わる。 (HIS.298)
粘膜
- a. 杯細胞 goblet cell 30% 粘液物質の分泌 ムチンmucin
- b. 線毛細胞 ciliated cell 30% 核は基底部に存在 線毛と微絨毛
- c. 基底細胞 basal cell 30% 丈の低い細胞、未分化細胞
- d. その他 刷子細胞、漿液細胞、DNES細胞 など
- 2. 粘膜固有層 疎性結合組織 膠原線維、弾性線維、気管腺(混合腺)
- 3. 粘膜下組織 密生結合組織
- 4. 外膜 気管軟骨 馬蹄形(C字軟骨)後方に開いている。10-12個
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.