肺炎球菌感染

英: pneumococcal infection、Streptococcus pneumoniae infection
関: 肺炎球菌性感染症、肺炎球菌感染症、Streptococcus pneumoniae感染症

UpToDate Contents

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1. 成人における肺炎球菌性肺炎 pneumococcal pneumonia in adults
2. 侵襲性肺炎球菌（Streptococcus pneumoniae）感染症および菌血症 invasive pneumococcal streptococcus pneumoniae infections and bacteremia
3. 成人における肺炎球菌ワクチン pneumococcal vaccination in adults
4. β-ラクタム系抗菌薬に対する肺炎レンサ球菌の耐性 resistance of streptococcus pneumoniae to beta lactam antibiotics
5. 小児の肺炎球菌性肺炎 pneumococcal pneumonia in children

Japanese Journal

ワクチン (新薬展望2011) -- (治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉--新薬の広場)

中野貴司
医薬ジャ-ナル 47(S1), 152-160, 2011
NAID 40018712239

肺炎球菌ワクチン接種の有用性

伊藤裕司,田中久美子,大川浩永 [他]
日本環境感染学会誌 26(1), 30-34, 2011
NAID 40018704255

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「Streptococcus pneumoniae infection」

肺炎球菌感染症、肺炎球菌感染、Streptococcus pneumoniae感染症

関: pneumococcal infection

「Streptococcus pneumoniae感染症」

英: Streptococcus pneumoniae infection
関: 肺炎球菌感染症、肺炎球菌感染

「肺炎球菌性感染症」

英: pneumococcal infection
関: 肺炎球菌感染症、肺炎球菌感染

「肺炎球菌感染症」

英: pneumococcal infection, pneumococcal infections, Streptococcus pneumoniae infection
同: 肺炎球菌性感染症, 肺炎球菌感染, Streptococcus pneumoniae感染症
関: Streptococcus pneumoniae

「肺炎」

英: pneumonia pneumonitis
関

疫学

日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
死亡者の95%以上が高齢者である。

年代と病原体

乳児	RSウイルス	インフルエンザウイルス	肺炎球菌	インフルエンザ菌
小児	RSウイルス	インフルエンザウイルス	肺炎球菌	クラミジア・ニューモニエ	マイコプラズマ・ニューモニエ
青年期	肺炎球菌	インフルエンザ菌	マイコプラズマ・ニューモニエ
成人	肺炎球菌	インフルエンザ菌
高齢者	肺炎球菌	インフルエンザ菌	レジオネラ・ニューモニエ	インフルエンザウイルス

日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対，2002 年)

ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」改変

	年齢階級	総数	15～	25～	35～	45～	55～	65～	75～	85～	90～
	年齢階級	総数	19	29	39	49	59	69	79	89
受療率	外来	6	3	4	3	3	6	7	14	21	21
受療率	入院	19	2	3	2	3	7	21	86	309	489
死亡率	男性	76.4	0.5	0.5	1.5	4.6	15.2	69.2	339	2087	4317
	女性	62.7	0.3	0.5	0.9	1.9	5.6	22.4	144	934	2291
	総数	69.4	0.4	0.5	1.2	3.2	10.3	44.6	249	1291	2787

分類

発症の場

市中肺炎：上気道のウイルス感染後に多い。

起炎菌：肺炎球菌(最多)、インフルエンザ菌、マイコプラズマ、クラミジア・ニューモニエ

院内肺炎：入院後48時間以降に発症

起炎菌：グラム陰性桿菌(緑膿菌、クレブシエラ、大腸菌)、メシチリン耐性黄色ブドウ球菌、真菌、Pneumocystis jirovecii、サイトメガロウイルス

原因

細菌性肺炎　⇔ 非定型肺炎：細菌が検出できない肺炎の総称
真菌性肺炎
ウイルス性肺炎

病理

肺胞性肺炎

大葉性肺炎

気管支肺炎

上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内

間質性肺炎

間質性肺炎は、肺の実質や間質に炎症が存在

肺炎の比較

肺炎球菌性肺炎：発熱、咳嗽、喀痰。大葉性肺炎となることが多く、区域性に濃い浸潤影を示す。
マイコプラズマ肺炎：発熱、強い咳嗽
ニューモシスチス肺炎：発熱、乾性咳嗽、呼吸困難。びまん性スリガラス影
肺アスペルギルス症：肺アスペルスギローマ、侵襲性肺アスペルギルス症、慢性壊死性肺アスペルギルス症

ガイドライン

1. 成人市中肺炎診療ガイドライン

「感染」

英: infection
関: 定着、感染症、不顕性感染、顕性感染。サブクリニカル感染

細菌が宿主の体表面、体内や組織内に付着して増殖し、定着している状態。
感染の成立には微生物(定着能、増殖能、細胞内進入能、毒素産生能などを総合した病原性)と宿主(排除能、殺菌能などの生体防御機構)の力関係が崩れたときに生じる

「球菌」

英: coccus
関: 細菌

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