- 英
- total iron binding capacity, TIBC
- 関
- 鉄結合能、鉄、貧血, UIBC
概念
- 血液中で鉄はトランスフェリンと結合して運搬されるが、そのトランスフェリンが結合可能な鉄の総量。
- 血液中に存在するトランスフェリンが鉄を結合しうる能力を示している。
- TIBC = UIBC + Fe の関係がある。
基準値
- 臨床検査法提要第32版
- HIM.A-6
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/12 02:34:21」(JST)
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Japanese Journal
- クルクミン含有漢方生薬、鉄含有食品摂取により鉄代謝異常が修飾されたCronkhite-Canada 症候群の1例
- 三好 直美,中村 真一,菅野 仁,齋藤 登,齋藤 洋,野村 馨
- 東京女子医科大学雑誌 83(6), 408-412, 2013-12-25
- … 受診時、Hb 15.6 g/dl、血清鉄248 μg/dl、総鉄結合能274 μg/dlであり、トランスフェリン鉄飽和率は90.5 %と高値を呈した。 …
- NAID 110009659605
- Feの異常と病態 (今月の特集 日常検査から見える病態 : 生化学検査(1))
- 血清鉄と鉄結合能 (鉄代謝のバイオマーカー) -- (検査指標)
- 鉄欠乏性貧血の診断とバイオマーカー (鉄代謝のバイオマーカー)
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- TIBC(総鉄結合能)の概要 この項目は、TIBC(総鉄結合能)を調べる検査です。 この検査は、主に貧血の鑑別目的でおこなわれます。 ヒトの体には、3~5gの鉄が存在していますが、血液中に存在する血清鉄は、トランスフェリンと ...
- 検査項目 JLAC10 検体量 (mL) 容器 キャップ カラー 保存 (安定性) 所要 日数 実施料 判断料 検査方法 基準値 (単位) 総鉄結合能(TIBC) 3I015-0000-023-271 血清 0.5 S09 ↓ AZZ (28日) 0~1 11 ※3 ニトロソ-PSAP法(計算法) M ...
- 鉄と結合していないTfを鉄の結合能力に換算したものが不飽和鉄結合能(UIBC)、鉄結合TfとUIBCを合わせて総Tfとなり、これを総鉄結合能(TIBC)といいます。 TIBC=UIBC+血清鉄(μg/dL) 血清鉄には日内変動があり、早朝に ...
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★リンクテーブル★
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- 8か月の乳児。顔色不良を主訴に来院した。母乳栄養児である。2か月前から次第に顔色が不良になってきたことに母親が気付いた。眼瞼結膜は蒼白。腹部で肝を1cm触知するが、脾は触知しない。血液所見:赤血球335万、Hb6.7g/dl、Ht22%、白血球7,800(桿状核好中球8%、分業核好中球22%、好酸球1%、単球11%、リンパ球58%)、血小板38万。
- この患児の血液検査所見で予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098B023]←[国試_098]→[098B025]
[★]
- 鉄欠乏性貧血と慢性疾患に伴う貧血との鑑別に有用なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112F035]←[国試_112]→[112F037]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106I019]←[国試_106]→[106I021]
[★]
- a Fe値低下
- b 赤血球寿命短縮
- c フェリチン値低下
- d ヘプシジン産生亢進
- e 総鉄結合能〈TIBC〉低下
[正答]
※国試ナビ4※ [108I009]←[国試_108]→[108I011]
[★]
- 慢性炎症に伴う貧血で上昇するのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B034]←[国試_110]→[110B036]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- serum iron, SI
- 関
- 総鉄結合能 TIBC、鉄
概念
- 血清Feはすべてトランスフェリンに結合して存在。(LAB.580) → ということは、トランスフェリンに結合した血清中の鉄を定量していることになる。
- 健常人ではトランスフェリンの1/3がFeと結合し、残りは未結合の形で存在。(LAB.580)
- 総鉄結合能(TIBC)と血清鉄を測定し、UIBCが求めるられる。従って、検査ではTIBCとFeをオーダーすればよい。UIBCはオーダーする必要なし。
血清鉄が変動させる要因
血清鉄が変動するメカニズムで分類
- Fe濃度が高い:造血系の減退
- Fe濃度が低い:造血系の亢進
- Fe濃度が高い:肝炎などでは肝臓から貯蔵鉄が要因されて他の組織に移動する(LAB.580)。肝炎では肝細胞の破壊により鉄が放出される(←鉄は網内系に貯蔵されている)。
- Fe濃度が高い:無効造血、溶血性貧血により赤血球系細胞内に鉄が保持されず、血液中にleakする?
血清鉄の増減で分類
- 低下:鉄の喪失、需要の増大、貯蔵鉄利用不可(慢性炎症)
- 増加:鉄が過剰摂取(輸血)、需要の低下、貯蔵鉄の放出
基準値
- ♂:44-192 ug/dL (LAB)
- ♀:29-164 ug/dL (LAB)
- 41-141 ug/dL (HIM.A-6)
- 70-160 ug/dL (QB)
判定
- 高値:ヘモクロマトーシス、急性肝炎、再生不良性貧血、鉄芽球性貧血、溶血性貧血
- 低値:鉄欠乏性貧血、悪性腫瘍、膠原病などの慢性炎症、妊娠後期、子宮筋腫
その他
[★]
- 英
- unsaturated iron binding capacity, UIBC
- 関
- 総鉄結合能 TIBC
- 鉄結合していないトランスフェリンの量を結合可能な鉄量で表した値
- 検体の血清の「予備的な鉄結合能」
- 鉄を結合していないトランスフェリンの量に比例し、これらに鉄結合を飽和させたとき、結合しうる鉄の量を示す。(厳密には一致しない)
定義
- 減少:鉄を結合しているトランスフェリンが増加 or トランスフェリンが減少
- 増加:鉄を結合しているトランスフェリンが減少 or トランスフェリンが増加
基準値
- M:170-250 ug/dl (LAB)
- F:180-270 ug/dl (LAB)
[★]
- 英
- iron metabolism markers
- 関
- 鉄代謝、鉄
[★]
- 英
- iron-binding protein, IBP
- 関
- 鉄結合能、総鉄結合能、トランスフェリン
[★]
- 英
- iron
- 関
- 鉄、血清鉄レベル、総鉄結合能
[★]
- 英
- binding、bond、linkage、connection、conjugation、conjunction、union、bonding、engagement,
- bind、associate、conjugate、combine、connect、couple、engage、join、dock、ligate、conjoin
- 関
- 会合、関係、関与、関連、協同、共役、組み合わせ、結合性、結紮、結線、従事、接合、接合体、同僚、ドッキング、バインディング、複合物、付随、併用、抱合、抱合体、結びつける、約束、癒合、癒着、連関、連結、連合、連鎖、連接、連絡、団結、組合、参加、接続、一対、合併、組み合わせる、カップル、組合せ、絆
[★]
- 英
- iron-binding capacity, IBC
- 関
- 総鉄結合能 TIBC、不飽和鉄結合能 UIBC
[★]
- 英
- binding capacity、binding potential