- 8か月の乳児。顔色不良を主訴に来院した。母乳栄養児である。2か月前から次第に顔色が不良になってきたことに母親が気付いた。眼瞼結膜は蒼白。腹部で肝を1cm触知するが、脾は触知しない。血液所見:赤血球335万、Hb6.7g/dl、Ht22%、白血球7,800(桿状核好中球8%、分業核好中球22%、好酸球1%、単球11%、リンパ球58%)、血小板38万。
- この患児の血液検査所見で予想されるのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 1か月の乳児。健康診査のため来院した。在胎38週。出生時の身長48cm、体重2,800g。自然分娩で出生した。母乳栄養で、1回哺乳時間は10~15分、1日哺乳量は約700ml、哺乳間隔は3時間である。排便回数は1日5~7回で、便の性状は軟、便の色は黄色が多いが緑色を呈することもある。母親によると、ドアが閉まるパタンという大きな音にぴっくりしたように両上肢を大きく開き、足をすくめる動作が気になるという。身長52cm、体重4,100g。大泉門径2.3cm、平坦。腹部で肝を2cm、脾を1cm触知する。
- 正しいのはどれか。2つ選べ。
- a. 母乳が不足している。
- b. 便のpHは5~6である。
- c. 大泉門が大きく、精査の必要がある。
- d. 大きな音への反応は問題がない。
- e. 肝脾腫を精査する必要がある。
[正答]
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- 1か月の乳児。健康診査で遷延性黄疸を指摘され来院した。生後、灰白色使が続いている。血清生化学所見:総ビリルビン12.7mg/dl、直接ビリルビン8.6mg/dl、AST179単位(基準40以下)、ALT144単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ(ALP)867単位(基準260以下)。
- この疾患について誤っているのはどれか。
- a. 新生児肝炎との鑑別が重要である。
- b. 生後60日以内に手術を行うことが望ましい。
- c. 胆道系の悪性腫瘍の発生頻度が高い。
- d. 術後胆管炎の予防と治療とが重要である。
- e. 術後に黄疸が遷延する場合は肝移植の適応となる。
[正答]
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