SARS-CoV-2
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/05/03 11:25:28」(JST)
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新型コロナウイルス(Novel coronavirus, nCoV)とは、新型のコロナウイルス。新型コロナとも。
発見されて間もないもの
- 2019新型コロナウイルス(2019-nCoV, SARS-CoV-2) - 2019年11月に初感染者が出て、2020年1月に新型のコロナウイルスであることが確認された。
- 2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患(COVID-19) - 上記のウイルスにより引き起こされるこの呼吸器疾患等症状を指す場合もある。新型コロナウイルス感染症とも。
- また、2020年3月までに世界的に感染が拡大している事態そのものを指す場合もある。 →「新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-)」を参照
- その他の関連する事項は「Category:2019新型コロナウイルス」を参照。
当初は新型コロナウイルスと呼ばれていたもの
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- 2002年 SARSコロナウイルス(SARS-CoV)[1]
- 2005年 ヒトコロナウイルスHKU1(HCoV-HKU1)
- 2012年 MERSコロナウイルス(MERS-CoV)- 2012年7月にエラスムス大学医療センターでコロナウイルスが分離されたため、当初はHCoV-EMC(Human coronavirus- Erasmus Medical Center,ヒトコロナウイルス-エラスムス大学医療センター)とも呼ばれていた[2]。当初は「新型コロナウイルス」等と呼ばれていた[2]が、2013年5月に国際ウイルス分類委員会が病原体名を「Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV)」と命名[3]、WHOの決定を受けて[4]、厚生労働省はウイルスの名称をMERS(マーズ)コロナウイルスと名付け、感染症名を中東呼吸器症候群 (MERS) と決定した[5]。
脚注
- ^ 田口文広「SARSコロナウイルス」『ウイルス』 第53巻 第2号, p.201-209, 2003年, 日本ウイルス学会, doi:10.2222/jsv.53.201 で「従来とは異なるタイプの新たなコロナウイルス」との表現がある。
- ^ a b 水谷哲也,「新種のコロナウイルス」『ウイルス』 63巻 1号,p.1-6, 2013年, 日本ウイルス学会, doi:10.2222/jsv.63.1。
- ^ Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV); Announcement of the Coronavirus Study Group Journal of Virology, Published ahead of print 15 May 2013, doi: 10.1128/JVI.01244-13
- ^ Naming of the Novel Coronavirus WHO, 28 May 2013
- ^ アラビア半島諸国で発生が報告されている新種のコロナウイルスによる感染症の呼称について 厚生労働省平成25年5月24日
関連項目
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Japanese Journal
- ドキュメント 激動の南北朝鮮(第273回) 二〇二〇・二~三 新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大と各国の政治対応のゆくえ
- 脳力のレッスン(217)特別篇 新型コロナウイルス危機の本質 : 理性ある対応とは何か (特集 コロナショック・ドクトリン)
- 片山善博の「日本を診る」(126)特別篇 これまでの新型コロナウイルス対策で検証すべきことは何か (特集 コロナショック・ドクトリン)
Related Links
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- 新型コロナウイルス感染症は、一般的な状況における感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染ですが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスク
- 新型コロナウイルス 新型コロナ 国内感染状況 新型コロナ 生活情報 新型コロナ 経済影響 教育 オリンピック・パラリンピック トランプ大統領 ...
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 新型コロナウイルス
- 関
- コロナウイルス。COVID-19
概念
- ニドウイルス目 Nidovirales コロナウイルス科 Coronaviridae コロナウイルス属に所属するウイルスである。
- コロナウイルスは4種の血清型を有しており、SARS-CoV-2はβコロナウイルスに所属し、SARSコロナウイルス,MERSコロナウイルス,OC43株,HKU1株と同じ属である。
- ヒト細胞への感染はACE2をレセプターとすることが明らかになっており、これはSARSコロナウイルスやNK63株と同じである。
- 2019年12月末に中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスのヒトへの感染が認められ、中国全土に拡大した。後に新型コロナウイルスはSARS-CoV-2と名付けられ、これによる感染症はCOVID-19と命名された。
[★]
- 関
- ファビピラビル
- もともと新型インフルエンザ感染症に対して開発されていた抗ウイルス薬。
- 新型コロナウイルスに奏効するとのことで、世界中で治験が勧められている。
[★]
- 英
- coronavirus
- 同
- ヒト呼吸器コロナウイルス, human respiratory coronavirus, HRCV
- 関
- SARSコロナウイルス、ウイルス、SARS-CoV-2
- ニドウイルス目 Nidovirales コロナウイルス科 Coronaviridae コロナウイルス属に所属するウイルスである。
- コロナウイルスは直径80-160nmのエンベロープに包まれたウイルス(粒子)である。
- ウイルス粒子の表面には12-24nmのスパイク(ペプロマー peplomer)の突起を有しており、これが太陽のコロナに似ることからコロナウイルスと命名されている。
- ゲノムは一本鎖のプラス鎖であり、5'末端にcap構造、3'末端にpoly A構造を有している。
- ゲノムRNAの大きさは、6~9x10^6 Daであり、20-30kbの大きさを有する。
- ゲノムRNAはカプシドと結合してらせん対称のヌクレオカプシドをなしており、エンベロープ下に配置されている。
- ウイルス粒子の密度は1.15~1.18g/cm3程度である。
- ゲノムRNAはウイルスRNAポリメラーゼにより感染細胞中でマイナス鎖RNAに転写され、それを鋳型に3'末端が揃った複数のmRNAが合成される。
- 脂質二重膜上にはスパイク(S)、膜(M)などの蛋白質が存在する。種よっては血球凝集素・エステラーゼ(hemagglutinin-erastase, HE)も存在する(OC43株など)。
- S蛋白とHE蛋白が中和に関する主な抗原決定基となりうる
- ヒトには鼻かぜを起こし、その他の動物にも感染しうる;マウス(マウス肝炎ウイルス, mouse hepatitis virus, MHV)、ラット、イヌ、ウシ、鳥類(ニワトリ伝染性気管支炎ウイルス, avian infectious bronchitis virus, AIV)。
- ヒト呼吸器コロナウイルス human respiratory coronavirus HRCVには229E株とOC43株が代表的なものである。OC43株は赤血球凝固能を有する。
- ヒトに風邪症状を引きおこすウイルスは、αコロナウイルスの22E株、NL63株、βコロナウイルスのOC43株、HKU1株であり、これら4種類が風邪の原因の10-15%を占める(流行期35%)。
- コロナウイルスには4種の血清型を有しており、αコロナウイルス(I群)には229E株・NL63株・ブタ伝染性胃腸炎ウイルス、βコロナウイルス(II群)にはOC32株・HKU1株・・マウス肝炎ウイルス、γコロナウイルス(III群)にはニワトリ伝染性気管支炎ウイルス、δコロナウイルス(IV群)には七面鳥コロナウイルスが属する。
- 2002年11月に中国で始まり、2003年に世界に広まったsevere acute respiratory syndrome SARSの原因ウイルスであるSARSコロナウイルスは遺伝的にこれまでのいずれのコロナウイルスとも抗原性が異なる。現在ではβコロナウイルスに属するとされている。
- 2012年中東で流行したMERSコロナウイルスはもβコロナウイルス属に所属する。
- 致死率はいずれも高くSARSコロナウイルス感染症は10%、MERSコロナウイルス感染症は30%とされる。
- 2019年末から2020年初頭に中国で始まり世界に広まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルス SARS-CoV-2はβコロナウイルスに属する。
コロナウイルス感染症の特徴
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 英
- koro
- ここではかわいい犬の名前ではない。
- 原語はおそらくマレーシアのものであり,陰茎(ないし女性の場合は外陰と乳頭)が身体の中に陥入しそして死んでしまうのではないかという不安が突然激しく生じる症状を指す用語である。この症候群は南アジア,東アジアで報告されており,そこではさまざまな現地語の用語が用いられている。例えばshuk yang,shook yong,suo yang(中国),jininia bemar(アッサム),rok-joo(タイ)などである。また時に西欧でもみられる。コロは東アジアでは,時に局地的な伝染病の形態で生じる。中国の精神疾患分類第2版(Chinese classication of Mental disorders:CCMD-2)にも,この診断は含まれている。(Kaplan p578より)
[★]
- 英
-
- 関
- 形、機序、形式、形成、形態、種類、パターン、パターン形成、品種、編成、方法、モード、様式、タイプ標本、タイプ、フォーム、成立、形づくる
- 原型