シーハン症候群
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- 下垂体(かすいたい)は、様々なホルモンの働きをコントロールしている部位です。大きさはえんどう豆程度で、前葉と後葉からホルモンを分泌し、生体の機能維持を司っています。 下垂体前葉からは6種類のホルモンが分泌されます。
- 治療ノートでは下垂体前葉機能低下症の原因や症状、予後などをまとめています。下垂体は、頭蓋内で鼻腔の奥側に、脳からぶら下がるようにして存在する器官のことをさし、前葉と後葉の二つの部分に分類されます。
- 下垂体機能低下症の情報サイト。|西洋医学と東洋医学両面から下垂体機能低下症の原因、分類、症状、検査、診断、当院の取り組み、針灸(鍼灸)治療事績などをご紹介
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★リンクテーブル★
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- 英
- Sheehan syndrome, Sheehan's syndrome
- 同
- 分娩後下垂体機能低下症 postpartum hypopituitarism
- 下垂体梗塞 pituitary necrosis
- 関
- 下垂体機能低下症、ホルモン
概念
- 分娩時の大出血またはショックにより、下垂体血管に攣縮および二次的血栓が生じて下垂体の梗塞、壊死が起こり、これにより下垂体前葉機能低下症を呈した病態。
症状
- (軽症)乳汁分泌不全、腋毛・恥毛の脱落、無月経 (NGY.157)
- (重症例)甲状腺・副腎機能の障害による無気力・易疲労感 (NGY.157)
- 低血糖(GH低値による)
- G9M.34
- 第2度無月経、性器・乳腺萎縮、やせ、乳汁分泌低下、恥毛・腋毛の脱落、無力感、低血糖症状
ACTH↓
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易疲労感、低血糖、低ナトリウム血症、低血圧、恥毛・腋毛の脱落
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PRL↓
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乳汁分泌低下
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TSH↓
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耐寒性の低下、不活発、便秘、皮膚の乾燥
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GH↓
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筋力低下、体脂肪増加
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FSH・LH↓
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エストロゲン↓
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第2度無月経、性欲低下、乳房・内外性器の萎縮、骨粗鬆症
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プロゲステロン↓
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基礎体温:低温1相
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検査
MRI
- G9M.34
治療
鑑別疾患
症例
- 35歳女性。無月経を主訴に来院した。1回経産婦で、分娩時弛緩出血のためショックとなり緊急輸血を施行した。妊娠前の月経周期は28日型の整手有り、分娩後5年が経過したが月経の発来はなかった。軽度のるいそうを認める。
- 48歳女性。易疲労感の増悪を訴え来院。30歳の時、第2子分娩後、大量出血し、その後月経が消失していた。数年前より、易疲労感、耐寒性の低下を自覚し、近医を受診。甲状腺機能低下症と診断され、甲状腺ホルモン薬が処方され、服用していたが改善せず、むしろ増悪傾向にあった。
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- 英
- pituitary gland (Z), hypophysis (Z)
- ラ
- glandula pituitaria
- 同
- 脳下垂体
- 図譜では矢状断のものしか載っていないが、前頭断で見ると意外に横に長い、みたい。
発生学(L.413)
- 胎生第4週に下垂体前葉と下垂体後葉が接する。Rathke嚢の細胞は、活発に分裂して前葉を形成し、内腔は殆ど閉鎖する。成人ではコロイドを満たした小嚢胞として前葉と後葉の間に認められる。
画像
- MRI T1:(高信号)下垂体後葉 > 下垂体前葉 ← 脂肪濃度を反映しているのですかね?軸索が多いでしょ?
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- 英
- delivery, labor
- 関
- 異常分娩
分娩の前兆
- 子宮底:前傾、子宮の高さの低下
- 胎動減少:児頭の骨盤入口部固定
- 頻尿:胎児による膀胱圧迫
- 下腹部緊満感
- 前駆陣痛
- 子宮頸管の熟化
- 恥骨の痛み:児頭による圧迫
- 産徴:卵膜が子宮壁から剥がれて出血し、子宮頚管粘液とともに排出される
臨床関連
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- 関
- 関数、官能基、機能性、機能的、作動、手術、操作、官能性、機能上、運用、操縦
[★]
- 関
- 機能低下症、機能不全、低機能、活動性低下
[★]
- 英
- post partum、postpartum
- 関
- 産後、出産後、出生直後