- 英
- anterior mitral leaflet AML
- 関
- 僧帽弁、僧帽弁前尖の収縮期前方運動、僧帽弁前尖裂除
臨床関連
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 僧帽弁前尖逸脱による僧帽弁閉鎖不全症に対する人工腱索再建術の長期遠隔成績 (特集 弁形成術の工夫と手術成績)
- 僧帽弁前尖膿瘍に対し経大動脈的にパッチ形成術を施行した1例
- 片柳 智之,藤井 毅郎,小澤 司,塩野 則次,小山 信彌,渡邉 善則
- 日本臨床外科学会雑誌 = The journal of the Japan Surgical Association 72(3), 624-626, 2011-03-25
- NAID 10028121793
- 僧帽弁前尖の腱索断裂による重度僧帽弁閉鎖不全症に対して僧帽弁形成術を実施した小型犬の典型例 (特集 茶屋ヶ坂動物病院の心臓外科への挑戦)
Related Links
- 僧帽弁は前尖と後尖と呼ばれる二つの弁尖から成っている。このことは、心臓にある他 の三弁、すなわち三尖弁、大動脈弁、肺動脈弁が全て三つの弁尖から成っていることと 比較して特徴的である。そのため、二尖弁とも呼ばれる。 弁の先端は左心室側にあり、 ...
- 僧帽弁後尖の逸脱に伴うMRは矩形切除、人工弁輪による弁輪縫縮術で約90%の症例 で形成が可能です。僧帽弁前尖の逸脱に伴うMRは形成が困難であるといわれており、 人工腱索を使用した形成術が有効です。
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [109B031]←[国試_109]→[109B033]
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- a. 著明な左室腔の拡大
- b. 非均等性心室中隔肥厚
- c. 僧帽弁前尖の拡張期細動
- d. 心室中隔の収縮期奇異性運動
- e. 大動脈弁上部の血流速度上昇
[正答]
※国試ナビ4※ [095A090]←[国試_095]→[095A092]
[★]
- 日本では、英語表記ではaortic regurgitation AR、日本語表記では「大動脈弁閉鎖不全症」とするのが一般的?
- 同
- 大動脈弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全 aortic valve insufficiency, AI
- 同
- 大動脈弁逆流症 大動脈弁逆流 aortic regurgitation AR, aortic valve regurgitation
- 関
- 弁膜症
[show details]
概念
- 大動脈弁の閉鎖不全により、拡張期に大動脈の血液が左心室に逆流する病態。
- 左室の容量負荷が特徴
身体所見
聴診
- 参考6
- S1:soft
- S2:variable
- A2:soft~absent
- P2:normal
- S3:左心機能が落ちれば聴取される
- 拡張期逆流性雑音 = 拡張期灌水様雑音 = blowing murmur in early diastole along the left sternal border
- 最強点:3LSB。
- 持続時間:軽症・急性型では持続時間は短い。
- 音量は一定かだんだん小さくなる(decrescendo)
- 重症度と音量は相関しないが、雑音の持続時間は参考になる。軽症では拡張期の初期にのみ吹くような(blowing)音が聴取される。重症になるにつれだんだん伸びていき、しまいには拡張期全体に聴取されるようになり、音は粗な音である(rougher)。
(参考6)
:::持続時間は重症度を反映しないが、軽度ARでは持続時間は短い(なぜ?)。また急性ARでも短いが、これは拡張期にすぐに大動脈と左心室の圧が均衡するからである(圧較差が小さいということか?)。(up2date)
- Austin Flint murmur:拡張期中期に低音を心尖で聴取。拡張期に大動脈弁から逆流してくる血液の乱流により、僧帽弁前尖が下方に押し下げられMS様の雑音を生じる。Austin Flint雑音はMSと違ってopening snapがなく、収縮期前期の雑音の増強がない。(PHD.214)
特徴的な身体所見 PHD.215
- 末梢の症状にトラウベ徴候、デュロジェ雑音、コリガン脈(water hammer pulse)があるが、これらは慢性ARでは特徴的だが、急性ARではほとんど見られない。急性ARではstroke volume and diastolic filling volumeが増えないためである(uptodate)
検査
心エコー
治療
外科治療
- 重症ARでありかつ症状がある場合 → 手術推奨
- 重症ARでありかつ症状が無い場合
- 左室機能低下(LVEF<50%)している場合 → 手術推奨
- 左室機能正常の場合
- 収縮終期左室径 LVESd>45mm の場合 → 手術推奨
- 収縮終期左室径 LVESd≦45mm の場合
- 拡張終期左室径 LVEDd>65mm の場合 → 手術推奨
- 拡張終期左室径 LVEDd≦65mm の場合
- 収縮終期左室径指数 >25mm/m^2 の場合 → 手術推奨
内科治療
-
- 目標:降圧(sBP<140mmHg)
- CCB, ACE-I/ARB
- β blockerは一回拍出量の増加に繋がり、sBPを上昇させうるのて好ましくない。
-
参考
http://www.mayoclinic.com/health/aortic-valve-regurgitation/ds00419
http://www.virtualmedicalcentre.com/diseases.asp?did=7
http://www.heart-valve-surgery.com/aortic-valve-regurgitation-symptoms.php
http://www.americanheart.org/presenter.jhtml?identifier=4448
http://www.patient.co.uk/health/Aortic-Regurgitation.htm
- 6. [charged] Pathophysiology and clinical features of chronic aortic regurgitation in adults - uptodate [1]
ガイドライン
- 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_matsuda_h.pdf
- https://www.j-circ.or.jp/old/guideline/pdf/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf
国試
[★]
[★]
僧帽弁前尖, 僧帽前尖, AML
[★]
- 英
- mitral valve (Z), MV
- 同
- 左房室弁 left atrioventricular valve, 二尖弁 bicuspid valve
- 関
- 三尖弁、僧帽弁閉鎖不全
- 左心房と左心室の間の弁
- 左心房と左心室の間の左房室口に存在する弁で、血液の左心室から左心房への逆流を防止する機能がある。
- 正常弁口面積 4cm2以上 ← 弁口面積<1.5cm2で僧帽弁狭窄症を発症
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
- 疾患
- 異常所見
- 僧帽弁収縮期異常後方運動(Mモードにおける拡張後期の僧帽弁の後方への偏位):僧帽弁逸脱症の所見とされたが非特異的である。