Japanese Journal
- Cysteine化合物の抗生物質に及ぼす影響 第2報:Pectite®(L-Methylcysteine hydrochloride)と抗生物質とのヒト体内における相互作用
- 菊地 法男,竹内 久人,月永 充,遠藤 和嘉子,上條 清明
- The Japanese Journal of Antibiotics 33(2), 125-132, 1980
- … 今回は, このうちL-Methylcysteine hydrochloride (Mecysteine, ペクタイト®) をとり挙げた。 …
- NAID 130004393322
- Methylcysteine hydrochloride(ペクタイト)の亜急性および慢性毒性に関する研究
- 太田 五六 [他],宇野 義和,岩城 利一郎,斉藤 晴夫
- CHEMOTHERAPY 14(4), 331-336, 1966
- NAID 130004190500
- Methylcysteine hydrochloride(ペクタイト)の使用経験
- 梅田 博道
- 日本胸部臨床 23(7), ????, 1964-07
- NAID 40018254047
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 気道粘液溶解剤
販売名
ペクタイト錠50mg
組成
販売名
- ペクタイト錠50mg
成分・含量（１錠中）
- L-メチルシステイン塩酸塩 50mg
禁忌
- 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 下記疾患の去痰
- 感冒，気管支喘息，急性気管支炎，慢性気管支炎，気管支拡張症，肺結核，上気道炎（咽頭炎，喉頭炎），けい肺
- 慢性副鼻腔炎の排膿
- 通常成人，L-メチルシステイン塩酸塩として１回100mgを１日３回経口投与する。
なお，年令，症状により適宜増減する。
慎重投与
- 肝障害のある患者[マウスにて軽微な肝びまん性変性像を認めたとの報告がある。]
- 心障害のある患者[心不全のある患者に悪影響を及ぼしたとの報告がある。]
薬効薬理
- イヌの摘出気管にHanks液中でL-メチルシステイン塩酸塩を処置し，染色下にて顕鏡した結果，粘液成分の糖蛋白組成の変化と粘度の低下を示した。また，気管分泌細胞からの分泌を促進することで痰を希釈して去痰作用を示すことが明らかにされた。３）
- 本剤の粘液溶解作用はムコ蛋白中のジスルフィド結合（RS-SR）とL-メチルシステイン（R'-SH）が下記のような置換反応を起こすためといわれている。４）
- RS-SR+R'-SH→R'S-SR+R-SH
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- L-メチルシステイン塩酸塩(Methyl L-Cystein Hydrochloride)
化学名
- Methyl(2R)-2-amino-3-sulfanylpropanoate monohydrochloride
分子式
- C4H9NO2S・HCl
分子量
- 171.65
性状
- 本品は白色の光沢ある結晶又は結晶性の粉末で，わずかに特異なにおい及び味がある。本品は水に極めて溶けやすく，メタノールに溶けやすく，エタノール（95）にやや溶けやすく，ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品の水溶液(1→100）のpHは2.9〜3.8である。本品はやや吸湿性である。
融点
- 138〜141℃
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