アセチルシステイン
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Japanese Journal
- 慢性副鼻腔炎の保存的療法 上顎洞内ムコフィリン注入の効果
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- 一般名はアセチルシステイン(Acetylcysteine)と言う医薬品です。痰の成分ムコ蛋白を 分解することにより、痰の粘度を低下させて排出しやすくします。 通常、慢性気管支炎 や肺気腫など痰を伴う呼吸器疾患の治療や、呼吸器系検査や気管切開術などの前後処置 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ムコフィリン吸入液20%
組成
- ムコフィリン吸入液20%は、1包(2mL)中にアセチルシステイン352.4mg(アセチルシステインナトリウム塩として20w/v%)を含有する無色澄明な液である。なお、添加物としてエタノール、エデト酸ナトリウム水和物、炭酸水素ナトリウム、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチルを含有する。
効能または効果
下記疾患の去痰
- 慢性気管支炎、肺気腫、肺化膿症、肺炎、気管支拡張症、肺結核、のう胞性線維症、気管支喘息、上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、術後肺合併症
下記における前後処置
- 通常、1回1/2包〜2包(アセチルシステインナトリウム塩20w/v%液として1〜4mL)を単独又は他の薬剤を混じて気管内に直接注入するか、噴霧吸入する。
なお、年齢、症状により投与量、投与回数を適宜増減する。
慎重投与
- 気管支喘息、呼吸機能不全を伴う患者
〔気管支痙攣を起こすことがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、気管支拡張剤の投与等の適切な処置を行うこと。〕
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
重大な副作用
気管支閉塞
- 気管支閉塞(0.1〜5%未満)があらわれた場合には気管支分泌物の機械的吸引や体位変換等の適切な処置を行うこと。
気管支痙攣
- 気管支痙攣(0.1〜5%未満)があらわれた場合には投与を中止し、気管支拡張剤の投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
ムコ蛋白を分解し喀痰粘度を低下させる
- 本剤のSH基が粘液ムコ蛋白の−S−S−結合を開裂して、速やかに喀痰の粘度を低下させる。この作用は、膿性及び非膿性粘液分泌物を液化することができる。1) 2) 3)
痰のレオロジカルな変化をもたらす
- 痰の流動性・溶解度は明らかに増加し、降伏値・粘着性などは低下を示す。これらのレオロジカルな性状の変動は、痰の喀出の容易化を強く示唆する。4)
pH7〜9で粘液溶解作用は最大
- pHの上昇と共に薬剤の効力が増し、pH7〜9で粘液溶解作用は最大となる。病的な気管支内分泌物のpHは、アルカリ側に傾いているので効果的に作用し、感染時にも使用できる。1) 3)
有効成分に関する理化学的知見
一 般 名
- アセチルシステイン(Acetylcysteine)
化 学 名
- (2R)‐2‐Acetylamino‐3‐sulfanylpropanoic acid
分 子 式
分 子 量
構 造 式
物理化学的性状
- アセチルシステインは白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水又はエタノール(99.5)に溶けやすい。
本品は水酸化ナトリウム試液に溶ける。
融 点
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- acetylcysteine
- 同
- ≒N-アセチルシステイン NAC , N-acetyl-L-cysteine
- 商
- (去痰薬)アセテイン、(海外の去痰薬)ムコミスト、
- エルネオパ、サテリット、ネオパレン、ビーフリード、ミキシッド、ムコフィリン
- 関
- メルカプツール酸
[show details]
用途
添付文書
アセトアミノフェン中毒の解毒薬
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3929006S1022_1_08/3929006S1022_1_08?view=body
去痰薬
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2233700G2034_1_01/2233700G2034_1_01?view=body
アミノ酸の補液
- ビーフリード輸液(500mL袋)/*ビーフリード輸液(1000mL袋)
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3259529G1030_1_02/3259529G1030_1_02?view=body
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3