アスコルビン酸
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HI-C(ハイシー)はコカ・コーラ社の果汁入り清涼飲料水(一部炭酸飲料)の名前。
目次
- 1 概要
- 2 HI-Cのフレーバー
- 3 HI-Cサンフィルのフレーバー(後にHI-Cに統合)
- 4 炭酸系
- 5 その他
- 6 脚注
概要[編集]
1940年代にミニッツメイド社の一ブランドとしてアメリカで発売される。その後、ミニッツメイド社がコカ・コーラ社に買収され現在に至る。日本では1973年にオレンジ、1974年にアップルが255グラムの缶入り製品・果汁50%で発売され、瞬く間にヒット商品となった。その後1976年に果汁分を10%に落とし、より清涼感を増して飲みやすくしたHI-Cエード缶(オレンジ・グレープ)が発売される。これにより従来のHI-Cは果汁本来の味わいを楽しむ高級路線、HI-Cエードは清涼感を楽しむ大衆路線といった住み分けができる。そして1980年にHI-CエードはHI-Cサンフィルに改称され、1リットルサイズのリターナブル瓶製品なども発売される。なお、当初はこれら果汁入り缶飲料を生産できる設備はサツキコカ・コーラキャンニング、富士コカ・コーラボトリング海老名工場、山陽コカ・コーラボトリング本郷工場などにしかなかったため、当該の工場で生産された製品が全国に出荷された。
1990年になるとこの仕切りがなくなり、全製品がHI-Cに一本化されることとなった。この変更でオレンジ・アップルは果汁20%、その他製品は果汁10%となる。またこの時期には果汁100%のHI-C100シリーズも発売される。1996年にミニッツメイドの100%果汁のジュースが出回ったことやライバル社伊藤園から伊藤由奈のCM出演でも知られるビタミンフルーツシリーズの100%果汁の飲料が自販機やコンビニや食料品店に出回った為、HI-C100シリーズの姿が消えていってしまった。
その後はパッケージを何回かリニューアルして販売されるものの、HI-Cブランドを用いた新機軸の飲料の乱発→すぐに終売が続き、それに伴うように自販機や食料品店から急激に従来のオレンジやアップル味のHI-Cまでも消えていってしまった。そして1999年に新ブランドの果汁入り清涼飲料のQooが発売され(のちにミニッツメイドの派生ブランドとして展開)、HI-Cは飲食店向けの200ml瓶入り製品・カップベンダー用の一部製品を除き(後述参照)日本市場での役目を終えることとなった。
なお、その後2006年に1985年~1988年のデザインを用いたHI-Cの復刻版(マンダリンオレンジ、アップル)が限定販売されたことがある。
2013年10月21日に1991年当時の350ml缶のパッケージデザインをペットボトルで再現した「HI-C オレンジ」と「HI-C アップル」の復刻版が発売を開始した[1]。
HI-Cのフレーバー[編集]
- オレンジ(2013年10月現在、200ml瓶/280mlペットボトル/500mlペットボトルを発売)
- アップル(2013年10月現在、500mlペットボトルを発売)
- トマト(CMキャラクターにサザエさんを採用)あとにアサヒ飲料からバヤリースさらさらトマトが発売。
- ファイブアライブフルーツパンチ(一部エリアでの販売)
- つぶつぶオレンジ(みかん混合)
- グレープ(HI-Cサンフィルと統一後)
- グレープフルーツ(HI-Cサンフィルと統一後)
- パイナップル
- ピーチ(カップベンダー用)
- 梅スカッシュ(カップベンダー用)
- ピンクレモネード(ロイヤルホストのドリンクバーで使用)
HI-Cサンフィルのフレーバー(後にHI-Cに統合)[編集]
- オレンジ
- アップル(1.5リットルPETボトルのみ発売)
- グレープ
- グレープフルーツ
- パインアップル
- フルーツ・パンチ
- シトラス・パイン
- シトラス・パンチ
- シトラス・パッション
- レモン(カップベンダー専用)
- マスカット(カップベンダー専用)
炭酸系[編集]
- HI-C ライトオレンジ(果汁入り)
- HI-C リンゴりんご
- HI-C レモンれもん
- HI-C フレッシュワ グレープフルーツ
その他[編集]
- HI-C スポーツドリンク - 1991年発売。
- HI-C フルーティア オレンジ&パッションフルーツ
- fruitopia from HI-C
- シトラスのおしえ
- ブドウナシのきづかい
- レモネードのつよがり
- ピーチティーのさそい
脚注[編集]
- ^ 「HI-C」懐かしのデザイン復刻、1991年当時のパッケージをPETで再現。 - ナリナリドットコム(2013年10月16日)
UpToDate Contents
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ハイシー顆粒25%
組成
1g中の有効成分
添加物
効能または効果
- ○ビタミンC欠乏症の予防及び治療
- (壊血病、メルレル・バロー病)
- ○ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給
- (消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)
- ○下記疾患のうち、ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
- ・毛細管出血(鼻出血、歯肉出血、血尿など)
- ・薬物中毒
- ・副腎皮質機能障害
- ・骨折時の骨基質形成・骨癒合促進
- ・肝斑・雀卵斑・炎症後の色素沈着
- ・光線過敏性皮膚炎
- ビタミンC欠乏症の予防及び治療、ビタミンCの需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給以外の効能に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
- アスコルビン酸として、通常成人1日50〜2,000mg(本剤として0.2〜8g)を1〜数回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
薬効薬理
結合織に対する作用
- アスコルビン酸は、結合織の主成分であるコラーゲンの生成に関与しており、アスコルビン酸の欠乏は、皮膚、骨、歯、血管等の脆弱化をもたらす。すなわち、アスコルビン酸はコラーゲン中のprolineからhydroxyprolineへの水酸化過程に関与し1)、アスコルビン酸の投与によりコラーゲンの増加がみられる(モルモット)。2)
また、アスコルビン酸は骨形成を進行させ、モルモット実験的骨折の修復機転において治癒的に作用する。3,4)
毛細血管、血液に対する作用
- アスコルビン酸は毛細血管抵抗を増強し、出血傾向を改善する(マウス)。5,6)
また、アスコルビン酸の欠乏により血小板の減少と血液凝固時間の延長がみられるが、アスコルビン酸の投与は血液凝固能の上昇をもたらす。7)
薬物中毒に対する作用
- アルコール中毒患者では、血中アスコルビン酸濃度が低値を示すものが多く、アスコルビン酸の欠乏が起こるとされている。8)アルコール中毒患者へのアスコルビン酸投与は、低下した尿中アスコルビン酸排泄量を回復させ、9)血中アルコール濃度の上昇を一時的に抑制する。10)
また、ニコチンは副腎皮質を刺激し、副腎皮質ホルモンの分泌を促してアスコルビン酸の消費を増大させる。8)
副腎皮質機能に対する作用
- アスコルビン酸は副腎皮質に多量に存在し、ステロイドホルモンの生合成促進又は異化抑制に関与するとされている。11)
メラニン色素生成に対する作用12)
- アスコルビン酸は、チロシンからのメラニン生成過程の中で、DOPAからDOPAキノンへの酸化過程を阻害し、メラニン色素の生成を抑制する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- アスコルビン酸(Ascorbic Acid)〔JAN〕
化学名
- L-threo-Hex-2-enono-1,4-lactone
分子式
分子量
融点
性状
- アスコルビン酸は、白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、酸味がある。水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- ascorbic acid
- 商
- L-ケフラール、M.V.I.、M.V.I.-12、MAGシンチ、アシアロシンチ、アミノレバンEN配合、アレンフラール、イオフェタミン、エビプロスタット配合、エルゴメトリンマレイン酸塩、エルネオパ1号輸液、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド、オーツカMV、オフタルムK配合、カラシミンC、キドニーシンチ、キドニーシンチTc-99m、クリアボーン、クリストファン、ケフポリン、ケフラール、コントミン、サブビタン、シータック、シーパラ、シナール配合、セクロダン、セファクロル、ダイメジン・マルチ、ツインラインNF配合、ツインライン配合、テクネMDP、デラキシー配合、ネオM.V.I.-9、ネオパレン1号輸液、ネオラミン・マルチV、パーヒューザミン、ハイシー、パンビタン、ビーシー、ビタC、ビタジェクト、ビタシミン、ビタシン、ビタミンC、ビューシー配合、プールシンチ、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号輸液、プレビタS、プロモーション、ヘパティメージ、ヘパンED配合、ベンゾダイン、マイオビュー、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、ワッサーV配合
- 関
- ビタミンC。ビタミンC剤
[★]
- 英
- vitamin C
- ラ
- acidum ascorbicum、セビタミン酸 cevitamic acid
- 同
- アスコルビン酸, ascorbic acid AsA, ascorbate, L-アスコルビン酸
- 商
- ハイシー、アスコルチン、ビタシミン、アスコルビン酸、オフタルムK配合、シーピー配合、デラキシー配合、デルモランF、ビタミンC
- 関
- ビタミン
- first aid step1 2006 p.85,112,114,427
生理機能
- コラーゲンのプロリン、リジンのヒドロキシル化 (HIM.445)
- チロシン代謝 (HIM.445)
- カテコールアミン生合成:necessary as a cofactor for dopamine → NE (HIM.445)
- カルニチン生合成 (HIM.445)
- 多くのペプチドホルモンの合成 (HIM.445)
- コレステロール代謝
- 鉄吸収の促進:鉄イオンをFe2+(還元状態)に保持することで吸収されやすくする。 (HIM.445)
- 抗酸化作用
- スーパーオキシド(O2.-)、ヒドロキシルラジカル(OH.)、一重項酸素(1O2)などを消去
還元型ビタミンC + ラジカル → モノデヒドロアスコルビン酸 →
(2分子の不均化反応)モノデヒドロアスコルビン酸 → 還元型アスコルビン酸 + 酸化型アスコルビン酸
酸化型アスコルビン酸 + GSH → 還元型アスコルビン酸
臨床関連
[★]
- 関
- ビタミンC
商品