- 英
- nonunion(SOR), non union, pseudarthrosis
- 関
- 仮関節
- 骨折部の癒合過程が止まって、異常可動性を示す場合(SOR.627)。
- 関節包内骨折、周囲に筋組織が少ない部位での骨折に起きやすい
WordNet
- not belonging to or not allowing affiliation with a trade union; "nonunion carpenters"; "a nonunion contractor"
PrepTutorEJDIC
- 労働組合に加入しない / 労働組合員を雇っていない
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/10 00:16:59」(JST)
[Wiki ja表示]
偽関節(ぎかんせつ、英: nonunion)とは骨折部の骨癒合プロセスが完全に停止したものをいう。骨折の重篤な後遺症のひとつである[1]。骨折部の不安定、血行不良、骨癒合の始めに形成される血腫の流出、糖尿病などの疾患などにより発生する。 偽関節では骨折端の間が結合組織で埋められ、また異常可動性[2]が認められる。
偽関節に対して、骨癒合プロセスが遅れてはいるが停止していない状態を遷延治癒(せんえんちゆ、delayed union )と呼ぶ。
一般的に、受傷後6ヶ月経過しても異常可動性が明らかな場合は偽関節と見なされ、外科手術の対象となることが多い。
偽関節の発生原因
骨癒合のプロセスは概ね以下のとおりである。
- 骨折部に血液やリンパ液が出て、骨片と骨片の間に血腫と浮腫がつくられる。ここに炎症反応が生じ、肉芽組織がつくられる。
- 新生された血管が肉芽組織に入り込み、線維組織や軟骨組織、未熟な骨組織がつくられる(これらを仮骨と呼ぶ)。
- 石灰塩の沈着が進み、成熟した骨組織に変わってゆく。
- 仮骨の吸収や添加が進み、日常生活に適した形態に戻ってゆく。
したがって、初めに形成される血腫が流出すると骨癒合が進行しない。また、骨折部に圧迫力以外の力(屈曲力、剪断力、捻転力あるいは牽引力)が加わると骨癒合の妨げとなる。局所的な原因としては他に骨片の欠損や血行不良があげられる。
全身性疾患は骨癒合に不利な要因であり、内分泌障害とくに糖尿病は偽関節の原因となり得る。また、栄養障害も同様に偽関節の原因となることがあるため、注意が必要である。
注釈
- ^ 重篤な後遺症には他に阻血性骨壊死(無腐性骨壊死)やフォルクマン拘縮などがあげられる。
- ^ 本来、関節のようには動かない箇所が関節のように動くこと。
参考文献
- 社団法人全国柔道整復学校協会 監修 『柔道整復学・理論編』改訂第5版 南江堂、2009年
- 社団法人全国柔道整復学校協会 監修・松下隆・福林徹・田渕健一 『整形外科学』改訂第3版 南江堂、2007年
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 手指末節骨偽関節に対する骨釘固定術 (特集 運動器傷害における治療法の新しい試み) -- (手・肘関節 その他)
- 骨粗鬆性椎体偽関節に対する骨セメントを用いた経皮的椎体形成術 (特集 運動器傷害における治療法の新しい試み) -- (脊椎 骨粗鬆性椎体圧潰に対する椎体形成術)
Related Links
- 偽関節(ぎかんせつ、英: nonunion)とは骨折部の骨癒合プロセスが完全に停止した ものをいう。骨折の重篤な後遺症のひとつである。骨折部の不安定、血行不良、骨癒合 の始めに形成される血腫の流出、糖尿病などの疾患などにより発生する。 偽関節では ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 13歳の女子。徐々に悪化する左前腕痛と左手指のしびれを主訴に来院した。2日前に高さ1.5mの飛び箱から落下した際に、床に左手をついて受傷し、同日、救急車で搬入された。左前腕骨開放骨折と診断され、緊急で骨折に対する観血的整復内固定術を受けた。手術翌日に退院したが、深夜になり前腕の疼痛が悪化し、手指のしびれが出現したため、午後11時に救急外来を受診した。既往歴、生活歴および家族歴に特記すべきことはない。救急外来受診時の患肢の外観写真(別冊No. 6A)及びエックス線写真(別冊No.6B、C)を別に示す。
- この患者に対する治療が翌朝以降に遅れることで生じるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D025]←[国試_113]→[113D027]
[★]
- 72歳の女性。右手の疼痛を主訴に来院した。3か月前に右橈骨遠位端骨折を受傷し、8週間のギプス固定を受けた。ギプス除去後にリハビリテーションを受けている。手を触られると刺すような痛みがあり、手掌の発汗亢進を自覚していたが、その後、増強するようになったため受診した。来院時、右手指は腫脹しており、つまみ動作は可能である。手関節とすべての手指の関節とに可動域制限を認める。両手エックス線写真(別冊No. 22)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D043]←[国試_109]→[109D045]
[★]
- 89歳の女性。室内で転倒し動けなくなり搬入された。左大腿骨転子部骨折と診断され、翌日に骨接合術を受けた。術後の経過は順調である。 10年前から Alzheimer型認知症で内服治療を受けている。
- 手術当日に起こりうる合併症はどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G059]←[国試_108]→[108G061]
[★]
偽関節、仮関節
- 関
- pseudoarthrosis
[★]
- 同
- congenital pseudoarthrosis of the leg
[★]
- 英
- joint joints, synovial joints
- ラ
- juncturasynovialis, articulationes synoviales
- 同
- 滑膜性の連結 synovial joint junctura synovialis
種類
[★]
- 英
- ganglion、ganglia、node、knot、(分類学)section、(文章)clause、nodal、ganglionic
- 関
- 結節、結節型、結節状、結節性、神経節、セクション、切片、結び目、ノット、薄切、部門、リンパ節、割面、ノード、結節腫、ガングリオン