KL-6
WordNet
- United States guitar player and singer of the blues (born in 1925) (同)B. B. King, Riley B King
- United States woman tennis player (born in 1943) (同)Billie Jean King, Billie Jean Moffitt King
- United States charismatic civil rights leader and Baptist minister who campaigned against the segregation of Blacks (1929-1968) (同)Martin Luther King, Martin Luther King Jr.
- street names for ketamine (同)jet, super acid, special K, honey oil, green, cat valium, super C
- the 11th letter of the Roman alphabet (同)k
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- Kelvin / Kindergarten / (チェスの)King / kalium(ラテン語)(=potassium)の化学記号
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/29 23:20:14」(JST)
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シアル化糖鎖抗原KL-6(シアルかとうさこうげんケーエルシックス、Sialylated carbohydrate antigen KL-6)は、MUC1上に存在しているシアル化糖鎖抗原の1つである。MUC1はムチンの1種であり上皮細胞系に発現する膜貫通型の糖タンパク質である。
1985年に広島大学の河野修興らによりヒト肺腺癌由来細胞株 (VMRC-LCR) をマウスに免疫する事で数種類のモノクローナル抗体が作成された[1]。シアル化糖鎖抗原KL-6はその6番目の抗体によって同定された抗原である。
目次
- 1 臨床検査的意義
- 2 基準値
- 3 異常値
- 4 論文中での名称
- 5 脚注
- 6 関連項目
臨床検査的意義
KL-6は、間質性肺炎に特異度が高い検査値であり、間質性肺炎を診断する目的で臨床応用されている。また、活動性のある間質性肺炎では有意に高くなるので、間質性肺炎の活動性を測る視標としても意義がある。
人体では、KL-6はI型肺胞上皮細胞には発現せず、II型肺胞上皮細胞・呼吸細気管支上皮細胞・気管支腺細胞に発現している。間質性肺炎ではII型肺胞上皮細胞の過形成のためKL-6の発現量は多くなる。
正常肺でもKL-6は肺胞被覆液中に少量存在しているが、間質性肺炎ではII型肺胞上皮細胞の過形成のため肺胞被覆液での濃度が上昇する。また、炎症が起こっている事により血管透過性が向上し、肺胞被覆液中のKL-6は容易に血中に移行するため、間質性肺炎では血中のKL-6が上昇する。
KL-6, SP-A, SP-D, MCP-1は、肺間質の傷害を評価するうえで用いられるが、KL-6がもっとも感度・特異度にすぐれていたとの報告もある(KL-6の感度93.9%、特異度 96.3%)[2]。
基準値
500U/mL以下
異常値
間質性肺炎、肺線維症、過敏性肺臓炎で有意に高値を示す。
論文中での名称
臨床検査項目としては、KL-6と呼ばれているが、学術論文ではKrebs von den Lungen-6と記載している[3]。
脚注
- ^ 河野修興 (1985). "ヒト肺癌に対するモノクローナル抗体の作製と臨床診断への応用に関する研究". 広島大学医学雑誌 33 (6): 971–997.
- ^ Ohnishi H, Yokoyama A, Kondo K, Hamada H, Abe M, Nishimura K, Hiwada K, Kohno N (2002). "Comparative study of KL-6, surfactant protein-A, surfactant protein-D, and monocyte chemoattractant protein-1 as serum markers for interstitial lung diseases". Am. J. Respir. Crit. Care. Med. 165 (3): 378–81. PMID 11818324.
- ^ Sonosuke Tanaka, Noboru Hattori1, Nobuhisa Ishikawa, et al (2011). "Krebs von den Lungen-6 (KL-6) is a prognostic biomarker in patients with surgically resected nonsmall cell lung cancer". International Journal of Cancer 130 (2): 377–87. PMID 21351094.
関連項目
- 間質性肺炎
- 肺線維症
- 過敏性肺臓炎
- ニューモシスチス肺炎
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 蛋白関係 シアル化糖鎖抗原KL-6 (広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版・1)その数値をどう読むか) -- (生化学的検査(1))
- 化学発光酵素免疫測定法によるシアル化糖鎖抗原KL-6測定試薬の基礎的検討
- 杢保 成一,瀬戸 享往,宮地 勇人
- 医学検査 : 日本臨床衛生検査技師会誌 = The Japanese journal of medical technology 57(2), 185-189, 2008-02-25
- NAID 10026954791
Related Links
- シアル化糖鎖抗原 KL-6 間質性肺炎で上昇するマーカー KL-6は、間質性肺炎と他疾患との鑑別、間質性肺炎の病勢把握(活動性と非活動性の鑑別)、間質性肺炎の治療経過観察に有用な指標と考えられています。
- 血液検査でKL-6(シアル化糖鎖抗原 KL-6)を調べよう。KL-6を調べると間質性肺炎の病態や程度を把握することができます。血清KL-6の測定は肺の線維化を特徴とする病変の鑑別や、間質性肺炎の病勢把握・治療経過観察に大変有用です。
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★リンクテーブル★
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- 同
- シアル化糖鎖抗原KL-6 sialylated carbohydrate antigen KL-6
- 関
- 糖鎖抗原
概念
- II型肺胞上皮細胞で産生されるシアル化糖鎖抗原(シアル化糖蛋白抗原)
- 上皮経細胞に発現する膜貫通型糖タンパクであるMUC-1上に存在する抗原。 (LAB.635)
- 間質性肺炎などの肺胞障害時に上昇する。 ⇔ 線維化を伴わない細菌性肺炎では上昇しない。しかしレジオネラ肺炎、肺結核、ニューモシスティス肺炎では上昇する。
- 疾患の活動性と相関が認められる。 → 間質性肺炎の経過をモニターするのに用いられる。
メカニズム
- 間質性肺炎では肺胞の障害によりII型肺胞上皮細胞が過形成となり、肺胞被覆液中のKL-6濃度が上昇し、さらに肺胞血管透過性の亢進することでKL-6の血中濃度が上昇する。(LAB.635)
判別
高値
- 肺腺癌、膵癌、乳癌で40-50%の陽性率。間質性肺炎の補助診断。 (LAB.635)
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%AB%E5%8C%96%E7%B3%96%E9%8E%96%E6%8A%97%E5%8E%9FKL-6
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2594.htm
- http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=01&m_class=06&s_class=0011
[★]
- 英
- antigen Ag
- 関
- 抗体
分類
[★]
- 英
- sugar chain
- 関
- 多糖類、糖タンパク、糖脂質
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[★]
- 英
- proto
- 関
- プロト、元