- 英
- higher brain dysfunction
参考
- http://www.f-gh.jp/koujinou/koujinou17.htm
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/02/15 01:39:19」(JST)
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高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的症状。
目次
- 1 概要
- 2 脚注
- 3 関連人物
- 4 関連項目
- 5 外部リンク
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概要
その症状は多岐にわたり、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害等で脳の損傷部位によって特徴が出る。
損傷が軽・中度の場合には核磁気共鳴画像法(MRI)でも確認できない場合がある。
SPECT(放射断層撮影)、PET(陽電子放射断層撮影)など、先端の画像診断で判別されることがあるが、現在では、診断の一材料である。
むしろ、画像診断に神経心理テストなど多角的な診断により「高次脳機能障害」と診断されるケースが多いのも事実である。
その障害は外からでも分かりにくく自覚症状も薄いため隠れた障害と言われている。
よく、一言で「高次脳」と略されるため、脳内にそのような部位があるのか、と勘違いされることがあるが、そうではなく、分かりやすく記すれば「高次の脳機能の障害」ということである[1]。
伝統的、学術的、医学的な定義による高次脳機能障害は、脳損傷に起因する認知障害全般を示すものである。例えば症状に失語症また認知症がある。
これに対し、日本の厚生労働省が2001年度から本格的に研究に取り組んでいる「高次脳機能障害」は、行政的に定義されたものといえる。これについては少し説明が必要である。
脳血管障害(いわゆる脳卒中)や、交通事故による脳外傷後に身体障害となる場合がある。身体障害が後遺障害として残る場合と、時間の経過とともに軽快していく場合がある。しかし、身体障害が軽度もしくはほとんど見られない場合でも、脳の機能に障害が生じている場合がある。それが前述の認知障害、つまり行動に現れる障害であるため、職場に戻ってから、問題が明らかになるというケースがある。つまり、日常生活、社会生活への適応に困難を有する人々がいるにもかかわらず、これらについては診断、リハビリテーション、生活支援等の手法が確立していないため早急な検討が必要なことが明らかとなった。
交通事故による高次脳機能障害については、他の公的制度に先駆けて、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)が2001年から交通事故被害として認定するシステムを構築している。自賠責保険により、交通事故によって生じた高次脳機能障害として認定されれば、損害賠償の対象として保険金が支払われることとなる。
脚注
- ^ 山田規畝子『それでも脳は学習する』講談社、p.1
関連人物
- 柳浩太郎 - 俳優。2003年12月に帰宅途中での交通事故で頭部を強打して発症。
- 常石勝義 - 元JRA騎手。2004年8月のレース中の落馬事故により発症。
- 石山繁 - 元JRA騎手。2007年2月のレース中の落馬事故により発症。
- GOMA - 2009年11月に首都高での事故に遭った時に発症。
- 石井雅史 - 元競輪選手。練習中の事故により発症。その後、北京パラリンピック1kTTで優勝。
- ケンタロウ - 料理研究家。2012年2月に首都高でオートバイ事故を起こし6メートル下に転落して発症。
関連項目
- 認知リハビリテーション
- パンチドランカー
- ガチ☆ボーイ - この障害を扱った青春コメディ映画。
外部リンク
- 高次脳機能障害.net(高次脳機能障害情報サイト)
- 医療従事者と患者の広場(高次脳機能障害の症状と具体的なアプローチ方法)
- 日本高次脳機能障害学会(旧 日本失語症学会)
- 日本脳外傷友の会(高次脳機能障害者の家族会)
- 東京高次脳機能障害協議会(都内で活動する高次脳機能障害支援団体による協議会)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 高次脳機能障害者の就労と神経心理学的検査成績との関係
- 高次脳機能障害と画像所見との関係に関する賠償科学的側面
- 藤田 克穂
- 賠償科学 = Journal of compensation science : 日本賠償科学会雑誌 (43), 71-83, 2015-06
- NAID 40020526836
- 症例でアプローチ! リハビリテーション栄養のススメ(第22回)高次脳機能障害をもつ要介護高齢者の在宅リハ栄養
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★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 高次脳機能障害
- 欲求、感情を抑制する力の低下
- コミュニケーション能力の低下
- コミュニケーション意欲の低下
[★]
- 英
- disorder、impairment、dysfunction、damage、difficulty、(妨げ)barrier、impediment、obstacle、disturbance、foe、(化学)hindrance、disorder、impair、lesion
- 関
- 妨げ、撹乱、関門、機能障害、機能不全、困難、傷害、障壁、損なう、損傷、ダメージ、破壊、破損、バリヤー、病変、不安、妨害、乱れ、無秩序、機能異常症、敵、疾患、バリア、バリアー、機能異常、機能不全症
[★]
- 関
- 関数、官能基、機能性、機能的、作動、手術、操作、官能性、機能上、運用、操縦
[★]
- 英
- dysfunction、impairment、functional impairment、malfunction、functional disorder
- 関
- 機能不全、障害、機能異常症、機能異常、機能不全症
- 国際生活機能分類
[★]
harm、hazard、injure
- 関
- 危険、損傷、ハザード、傷害を与える、害する
[★]
- 英
- high level、higher level、higher order、higher dimension
- 関
- 高度、高レベル