- 英
- International Classification of Functioning, Disability and Health, ICF
目的と意義
- 医学モデルと社会モデルを統合した生きることそのもののモデル
- プラス面によるマイナス面の克服
- 相互作用の重視
- 専門家(医療人)と当事者、家族の共通言語
- 専門家(医療・教育・福祉など)の共通言語
- 生活行為向上訓練を中心としたリハビリテーションによる潜在的な生活能力の開発
- 機能回復訓練ではなく生活行為向上訓練
ICFモデル
- 健康である状態を前提として、問題が生じた状態を見る。
- 生活機能と背景因子を評価。
- 生活機能を心身機能・身体構造(生物レベル)、活動(個人レベル)、参加(社会レベル)でとらえている。
- 1. 心身機能・身体構造 → 機能障害 :精神・身体機能の障害(ex. 脳血管障害後遺症による下肢麻痺)
- 2. 活動 → 活動制限 :活動における能力の制約(ex. 麻痺で歩くことができない)
- 3. 参加 → 参加制約 :社会的な参加における制約(ex. 歩くことができないのでイベントに参加できない、片麻痺により歩行困難で休職中)
- 背景因子(環境因子、個人因子)は個人の健康状態に影響を与えている。
- 環境因子(人々が生活する上での物的・社会的環境)
- 個人因子(性別、人種、年齢、体力、ライフスタイル、習慣など、個人の生活や生活の特別な背景)
- 健康状態、生活機能、および背景因子に含まれる諸因子が相互に影響している
参考
- 1. 「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について
- http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html
- http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/glossary/ICF.html
- 3. 英文PDF ICIDH-2 International Classification of Functioning, Disability and Health FINAL DRAFT Full Version
- http://www.sustainable-design.ie/arch/ICIDH-2Final.pdf
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/06 20:19:57」(JST)
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国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health, ICF)は、世界保健機関が2001年5月22日の世界保健総会(World Health Assembly)において、国際障害分類(1980年採択、International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps:ICIDH)の改訂版として採択、加盟国に勧告している[1]、健康状態、心身機能、障害の状態を相互影響関係及び独立項目として分類し、当事者の視点による生活の包括的・中立的記述をねらいにする医療基準。
目次
- 1 分析要素
- 2 概要
- 3 関連項目
- 4 外部リンク
- 5 参照
§分析要素
- 健康状態
- 心身機能・身体構造
- 活動(個人の活動、作業)、参加(生活環境、社会への参加)
- 環境因子、個人因子
§概要
- 身体機能、構造は、健康状態、個人因子、環境因子と相互影響関係にあると同時に、独立して分析。
- 健康状態において、社会、医療的観点を統合して評価[2]。
- 全ての健康状態の個人に対応できる指標。
- 身体機能を重視することにより、中立的記述が可能。
- 健康状態、医療診断を扱う世界保健機関「疾病及び関連保健問題の国際統計分類 (ICD)」において、扱われていなかった身体機能・構造の評価を行う。
§関連項目
- Social model of disability
- 疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)
- ICF-CY(International Classification of Functioning, Disability and Health - Children and Youth Version、生活機能分類 小児青少年版(仮称)):2007年発行
- WHO Family of International Classifications(世界保健機関国際分類ファミリー)
§外部リンク
- International Classification of Functioning, Disability and Health (ICF) - WHO
- International Classification of Functioning, Disability and Health (ICF) - CDC
- ICF case studies: Implementation of ICF in rehabilitation management
- The Italian Portal of Classifications is the ICF and ICF-CY browsing tool of the Italian Collaborating Centre of the World Health Organization for the Family of International Classifications
- 「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)
- 生活機能分類の活用に向けて(案) - ICF(国際生活機能分類):活動と参加の評価点基準(暫定案) 厚生労働省大臣官房統計情報部
§参照
- ^ http://www.cdc.gov/nchs/about/otheract/icd9/icfhome.htm
- ^ Lollar, D.J., & Simeonsson, R.J. (2005). Diagnosis to function: classification for children and youths. Developmental and Behavioral Pediatrics, 26, 323-330.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 障がい児の痛みの種類と原因 (総特集 障がい児の痛みと不安のケア) -- (知っておきたい知識)
- リハビリテーションのための修正ICF (国際生活機能分類) モデルの検討
- 補論(アドバンス編) 「生きることの全体」を捉える「統合モデル」とは何か : ICFを誤用しないために (特集 「生活を支える」を具現化する 在宅だからICF(国際生活機能分類)!)
- 座談会 なぜ「在宅だからICF」か? : ICF活用の実際と可能性 (特集 「生活を支える」を具現化する 在宅だからICF(国際生活機能分類)!)
Related Links
- 2002年8月5日 ... この本には国際生活機能分類:国際障害分類改定版(International Classification of Functioning, Disability and Health, ICF)を収めている1)。ICF分類の目的を一言で いうと,健康状況と健康関連状況を記述するための,統一的で標準的 ...
- 「ICF(国際生活機能分類)」. )」 )」ってなぁんだ? 「ICF」とは、International Classification of Functioning, Disability and Health(国際生活機. 能分類)の略で、 WHO(世界保健機関)で1980 年に制定された「ICIDH(International Classification ...
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★リンクテーブル★
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- 53歳の男性。全社員。連日深夜まで働いていたが、1か月前に脳出血をきたし片麻痺を生じた。歩行が困難である。一時は気が滅入りがちであったが、妻の励ましもあり現在は意欲的にリハビリテーションに取り組んでいる。仕事は休職している。
- この患者の状態と対応する国際生活機能分類 ICFの項目の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
B
- 個人因子:53歳、男性、気が滅入りがちであったが励ましによりリハビリに意欲的
※国試ナビ4※ [104G047]←[国試_104]→[104G049]
[★]
- 48歳の女性。 28歳で筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症し、 35歳で人工呼吸器を装着した。眼瞼・眼球運動機能が残存しているため開閉眼で意思疎通を行うことができ、コンピュータやインターネットを駆使して地域の患者会の会長をしている。
- 国際生活機能分類(ICF)によるこの患者の評価で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106B061]←[国試_106]→[106C001]
[★]
- a. 障害を健康状態の構成要素とする。
- b. 障害を「実行状況」と「能力」とでとらえる。
- c. 障害への環境因子の影響を考慮する。
- d. 心身の構造の異常を「能力低下」と呼ぶ。
- e. 人生および社会生活場面での制限を「参加制約」と呼ぶ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103B002]←[国試_103]→[103B004]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113C002]←[国試_113]→[113C004]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [108E019]←[国試_108]→[108E021]
[★]
- 英
- barrier-free
- 関
- 無障壁、国際生活機能分類
概念
- 広義の対象者としては障害者を含む高齢者等の社会生活弱者、狭義の対象者としては障害者が社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障害を取り除いた状態
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC
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- 英
- dysfunction、impairment、functional impairment、malfunction、functional disorder
- 関
- 機能不全、障害、機能異常症、機能異常、機能不全症
- 国際生活機能分類
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- 関
- 国際生活機能分類、背景因子
- 性別、人種、年齢、体力、ライフスタイル、習慣など、個人の生活や生活の特別な背景
国試
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- 英
- functional reorganization
- 関
- 国際生活機能分類
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- 関
- 関数、官能基、機能性、機能的、作動、手術、操作、官能性、機能上、運用、操縦
[★]
- 英
- functional classification
- 関
- 機能的分類
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- 英
- life
- 関
- 生涯、生命、人生
[★]
- 英
- taxonomy, classification