- 英
- tuberculin
- 関
- 精製ツベルクリン、精製ツベルクリン蛋白質、ツベルクリン反応
WordNet
- a sterile liquid containing a purified protein derivative of the tuberculosis bacterium; used in the diagnosis of tuberculosis
PrepTutorEJDIC
- ツベルクリン注射液(結核感染の有無を調べるための注射液)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/02/18 14:53:47」(JST)
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ツベルクリン(tuberculin)は、結核菌感染の診断に用いられる抗原である。結核菌に感染した場合、この抗原に対して陽性反応が起きることが多い。1890年にドイツの科学者・医師であるロベルト・コッホによって創製された。当時のツベルクリン(旧ツベルクリン)は、結核菌からグリセリン抽出したものであった。結核治療用に開発されたが効果はなかった。
クレメンス・フォン・ピルケは、ウマ血清または天然痘ワクチンの接種を受けた患者が、2度目の接種に対してより早期に重度の反応を示すことを発見し、この過敏反応をアレルギーと名付けた。フォン・ピルケはその後すぐに結核菌感染者についても同様の反応が起こることを発見し、今日でいうツベルクリン皮膚検査を結核菌感染の診断に用いることができることを見出した。
日本では、結核予防法により乳幼児・小中学生に対してツベルクリン反応検査を行い、陰性者に対してBCG接種が行われていた(なお、BCG接種では1960年代に管針法(俗にいうハンコ注射)が導入されている)。しかし、その後の法改正により、これらの者に対するツベルクリン反応検査は行われなくなっている。現在は予防接種法に基づき生後6ヶ月に至るまでの定期接種時にある乳幼児に対してのみ、ツベルクリン反応検査をせずに直接にBCG接種を行う形となっている。
現在、米国ではマントゥーテスト(Mantoux test)と呼ばれる検査が行われており、精製ツベルクリン(Purified Protein Derivative、PPD)が用いられている。英国では2005年までヒーフテスト(Heaf test)と呼ばれる検査が行われていたが、現在はマントゥーテストに変更されている。
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 結核の診断 (注目される新しい病態・疾患概念と臨床検査 : 呼吸器疾患編)
- 新しい結核感染診断法QFT-2Gの有用性 : 接触者健診における「接触度」を用いたツベルクリン反応検査との比較検討
- 藤山 理世,樋口 純子,白井 千香,河上 靖登,岩本 朋忠,鈴木 克洋,岡田 全司,坂谷 光則,森 亨,若林 一郎
- 結核 86(11), 869-877, 2011-11-15
- NAID 10030264047
- 6〜17歳の個別接触者健診におけるクォンティフェロン^【○!R】TB-2Gとツベルクリン反応の有用性に関する研究
- 小向 潤,松本 健二,富原 亜希子,三宅 由起,辰巳 朋美,有馬 和代,團野 桂,廣田 理,吉田 英樹,甲田 伸一,寺川 和彦,下内 昭
- 結核 86(11), 847-856, 2011-11-15
- NAID 10030263993
Related Links
- ツベルクリン(tuberculin)は、結核菌感染の診断に用いられる抗原である。結核菌に 感染した場合、この抗原に対して陽性反応が起きることが多い。1890年にドイツの科学 者・医師であるロベルト・コッホによって創製された。当時のツベルクリン(旧ツベルクリン ) ...
- 以前は乳幼児にツベルクリン反応検査を行なって、陰性者にのみBCGを接種していまし た。しかし、平成17年(2005年)4月からは生後6ヶ月までの定期接種時には、 ツベルクリン反応検査を行なわずに直接BCGを接種することになりました。生後6ヶ月 以後の ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
一般診断用精製ツベルクリン(PPD)1人用
組成
製法の概要
- 本剤は、ヒト型結核菌(青山B株)の培養を加熱殺菌し、除菌ろ過し、そのろ液から結核感染者やBCG被接種者に特異的な皮膚反応を起こす活性物質を分離精製し、これを凍結乾燥して得た原末を0.5W/V%乳糖液に溶かして分注し、凍結乾燥したものである。
なお、本剤は製造工程でニワトリの卵を使用している。
組成
- 本剤は、注射量0.1mL中にそれぞれ次の成分及び分量を含有する。
有効成分 分量
- 精製ツベルクリン (標準品相当量) 0.05μg 相当量
添加物 (賦形剤) 分量
溶解液 分量
- リン酸水素ナトリウム水和物 1.528mg
リン酸二水素カリウム 0.145mg
塩化ナトリウム 0.48mg
フェノール 0.5mg
注射用水 適量
効能または効果
- 添付の溶解液の全量を吸い上げ、標準品0.25μg相当量入りの本剤に注入して溶解し、0.5μg相当量/mLの精製ツベルクリン溶液をつくる。
- 精製ツベルクリン溶液0.1mLを前膊(前腕)屈側のほぼ中央部または上膊(上腕)屈側の中央からやや下部の皮内に注射し、注射後およそ48時間後に判読する。
判読
(判読の基準は次表のとおり。ただし、1mm未満は四捨五入する。)
- 次のような条件下において、ツベルクリン反応が弱められることが知られている。1)
高齢、栄養不良、細胞性免疫異常、悪性腫瘍、重症あるいは急激に進展する時期の結核 (粟粒結核・胸膜炎・髄膜炎・重症肺結核等)、ウイルス感染症 (麻しん・風しん・インフルエンザ・ポリオ・水痘等) 又はそれらの生ワクチン接種、膠原病、ホジキン病、サルコイドーシス、薬剤 (免疫抑制剤・副じん皮質ホルモン剤・制癌剤等) の投与中。
薬効薬理
- 結核菌に自然感染した、またはBCGワクチンを接種された個体に抗原物質であるツベルクリンを皮内注射すると、全身を循環している感作Tリンパ球と接触する。このTリンパ球が産生する種々のサイトカインには皮膚に反応を起こす因子も含まれ、またマクロファージなども集まることも加わり、注射部位に発赤・硬結などの反応が起こる。この反応は、抗原であるツベルクリンを注射してから48〜72 時間後に最大となる。2)
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- purified protein derivative, PPD
- 同
- 精製ツベルクリン蛋白質 精製ツベルクリンタンパク質 精製ツベルクリン蛋白 purified protein derivative of tuberculin
- 関
- ツベルクリン、精製タンパク誘導体、ツベルクリン反応
- 結核菌培養液を滅菌後、濾過した結核菌蛋白質液のこと。結核菌に罹患したヒトは精製ツベルクリン蛋白を皮内注射するとIV型のアレルギーを引き起こす。
[★]
- 英
- tuberculin-type hypersensitivity
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
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人名
生理的な音の感受性を考慮した音の強さの単位
- 英
- bel
- 関
- デシベル