エトドラク
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Japanese Journal
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- 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、 効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの 理解と協力が必要です。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
オスペイン錠200
組成
オスペイン錠200
1錠中エトドラク200mgを含有する。
添加物としてセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,クロスカルメロースナトリウム,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,マクロゴール,酸化チタン,タルク,黄色三二酸化鉄を含有する。
禁忌
- 消化性潰瘍のある患者(ただし,「慎重投与」の項参照)
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため,消化性潰瘍を悪化させることがある。]
- 重篤な血液の異常のある患者
[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため,血液の異常を悪化させることがある。]
- 重篤な肝障害のある患者
[副作用として肝障害が報告されており,悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため,腎障害を悪化させることがある。]
- 重篤な心機能不全のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため,心機能不全を悪化させることがある。]
- 重篤な高血圧症のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため,血圧を上昇させることがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症のある患者
- アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者
[シクロオキシゲナーゼの活性を阻害するので,喘息を誘発することがある。]
- 妊娠末期の婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
効能または効果
- 下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛
- 慢性関節リウマチ,変形性関節症,腰痛症,肩関節周囲炎,頸腕症候群,腱鞘炎
- 手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛
- 通常,成人にはエトドラクとして1日量400mgを朝・夕食後の2回に分けて経口投与する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
慎重投与
- 消化性潰瘍の既往歴のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づき胃の血流量が減少するため,消化性潰瘍を再発させることがある。]
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で,本剤の長期投与が必要であり,かつミソプロストールによる治療が行われている患者
[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが,ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので,本剤を継続投与する場合には十分経過を観察し,慎重に投与すること。]
- 血液の異常又はその既往歴のある患者
[白血球・赤血球・血小板減少が報告されているため,血液の異常を悪化あるいは再発させることがある。]
- 肝障害又はその既往歴のある患者
[副作用として肝障害が報告されており,悪化あるいは再発させることがある。]
- 腎障害又はその既往歴のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づく腎血流量低下作用があるため,腎障害を悪化あるいは再発させることがある。]
- 心機能障害のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため,心機能障害を悪化させることがある。]
- 高血圧症のある患者
[プロスタグランジン生合成阻害作用に基づくNa・水分貯留傾向があるため,血圧を上昇させることがある。]
- 過敏症の既往歴のある患者
- 気管支喘息のある患者
[病態を悪化させることがある。]
- SLE(全身性エリテマトーデス)の患者
[SLE症状(腎障害等)を悪化させることがある。]
- 潰瘍性大腸炎の患者
[病態を悪化させることがある。]
- クローン病の患者
[病態を悪化させることがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- アナフィラキシー様症状(呼吸困難,蕁麻疹,全身潮紅,血管浮腫,喘鳴等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。
消化性潰瘍(穿孔を伴うことがある)(頻度不明)
- 消化性潰瘍があらわれることがあり,また,穿孔に至る場合もあるので,異常(胃痛,嘔吐,吐血・下血等を伴う胃腸出血)が認められた場合には観察を十分に行い,必要に応じて本剤の減量,休薬,投与中止等の適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明)
- 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。
汎血球減少,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少(頻度不明)
- 汎血球減少,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
腎不全(頻度不明)
- 急性腎不全(間質性腎炎,腎乳頭壊死等)や慢性腎不全の急性増悪があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
肝機能障害,黄疸(頻度不明)
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
うっ血性心不全(頻度不明)
- うっ血性心不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
好酸球性肺炎,間質性肺炎(頻度不明)
- 好酸球性肺炎,間質性肺炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線上の異常陰影等の異常が認められた場合には本剤の投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- エトドラクはピラノ酢酸系の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)であり,シクロオキシゲナーゼ(COX)のうち炎症部位で誘導されるCOX‐2を選択的に阻害することにより抗炎症作用を発現する。その他に,多形核白血球機能抑制作用,ブラジキニン産生抑制作用を持つ。3)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 2-[(1RS)-1,8-Diethyl-1,3,4,9-tetrahydropyrano[3,4-b]indol-1-yl]acetic acid
分子式
分子量
性状
- 白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。
メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすく,水にほとんど溶けない。
本品のメタノール溶液(1→50)は旋光性を示さない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬
商品
[★]
- 英
- etodolac
- 同
- エトドリン酸 etodolic acid
- 商
- オステラック、ハイペン、オスペイン、ニコナス、パイペラック、ライペック
- 関
- NSAID
[★]
- 英
- males、male
- 関
- 女性、男性、雄性、男
[★]
- 英
- Spain、Spanish
- 関
- スペイン語、スペイン人