- 75歳の男性。腹部膨満と嘔吐とを主訴に来院した。65歳から高血圧症で降圧薬を服用中である。腹部手術の既往はない。半年前から排便困難と便柱狭小とがあり、時々血便も認めていた。1週前から便秘が続き、昨日から排ガスが消失した。腹部は全体に膨隆しているが、圧痛や筋性防御は認めない。直腸診で全周性の腫瘤を触知する。血液所見:赤血球380万、Hb10.2g/dl、Ht33%、白血球8,600、血小板38万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素20mg/dl、尿素窒素20mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl。免疫学所見:CRP0.5mg/dl、CEA15ng/ml(基準5以下)。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F033]←[国試_100]→[100F035]
★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の女性。人間ドックで胃の病変を指摘され来院した。身体診察で腹部に異常を認めない。上部消化管造影写真と内視鏡写真とを以下に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
E
- 部位:胃体中~後壁
- 肉眼分類:0-IIc(表面陥凹型)
- 上部消化管透視像:棍棒状・先細り、不正な陥凹
- 内視鏡写真:浅い陥凹、棍棒状の断裂像
- 内視鏡的粘膜切除術は、適応の原則として、「リンパ節転移の可能性がほとんど無く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること。」であり、具体的にあh「2cm以下の肉眼的粘膜癌(cM)と診断される病変で,組織型が分化型(pap,tub1,tub2)。肉眼型は問わないが,陥凹型ではUL(-)に限る。」
- 今回、SM癌が疑われる(ヒダのふとまりは粘膜下層への浸潤所見らしい)ので、幽門側胃切除となる。
※国試ナビ4※ [100F034]←[国試_100]→[100F036]
[★]
- 62歳の男性。腹部不快感を主訴に来院した。1年前に大腸癌の手術を受けた。腹部造影CTを以下に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F032]←[国試_100]→[100F034]
[★]
- 英
- rectal cancer, cancer of the rectum
- ラ
- carcinoma recti
- 関
- 大腸癌、直腸、colorectal cancer
治療
-
- 1. 経肛門的にイレウス管を挿入・減圧後、一期的手術 ← 増えてきている。
- 2. 人工肛門造設、腫瘍摘出の二期的手術
手術療法
国試