- 52歳の女性。人間ドックで胃の病変を指摘され来院した。身体診察で腹部に異常を認めない。上部消化管造影写真と内視鏡写真とを以下に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
E
- 部位:胃体中~後壁
- 肉眼分類:0-IIc(表面陥凹型)
- 上部消化管透視像:棍棒状・先細り、不正な陥凹
- 内視鏡写真:浅い陥凹、棍棒状の断裂像
- 内視鏡的粘膜切除術は、適応の原則として、「リンパ節転移の可能性がほとんど無く、腫瘍が一括切除できる大きさと部位にあること。」であり、具体的にあh「2cm以下の肉眼的粘膜癌(cM)と診断される病変で,組織型が分化型(pap,tub1,tub2)。肉眼型は問わないが,陥凹型ではUL(-)に限る。」
- 今回、SM癌が疑われる(ヒダのふとまりは粘膜下層への浸潤所見らしい)ので、幽門側胃切除となる。
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[★]
- 75歳の男性。腹部膨満と嘔吐とを主訴に来院した。65歳から高血圧症で降圧薬を服用中である。腹部手術の既往はない。半年前から排便困難と便柱狭小とがあり、時々血便も認めていた。1週前から便秘が続き、昨日から排ガスが消失した。腹部は全体に膨隆しているが、圧痛や筋性防御は認めない。直腸診で全周性の腫瘤を触知する。血液所見:赤血球380万、Hb10.2g/dl、Ht33%、白血球8,600、血小板38万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素20mg/dl、尿素窒素20mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl。免疫学所見:CRP0.5mg/dl、CEA15ng/ml(基準5以下)。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
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- 49歳の女性。貧血を指摘され来院した。若いころから立ちくらみとめまいとを感じている。6人の同胞のうち姉と弟とが以前から貧血を指摘されている。脾を左肋骨弓下に3cm触知する。血液所見:赤血球443万、Hb8.7g/dl、Ht27%、網赤血球19‰、ヘモグロビンF6.6%(基準2以下)、ヘモグロビンA2 8.9%(基準1.2~3.5)、白血球4,600(桿状核好中球4%、分葉核好中球53%、単球1%、リンパ球42%)、血小板29万、総鉄結合能(TIBC)290μg/dl(基準290~390)、血清生化学所見:フェリチン95ng/ml(基準20~120)、Fe100μg/dl、末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を以下に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
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