- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 62歳の女性。意識障害のため家族とともに来院した。
- 現病歴 : このところ忙しく便秘気味であった。昨夕から食事中に箸を落としたり、しばらくボーッとするなど、少し様子がおかしいことに家族が気付いた。
- 既往歴 : 30歳時分娩の際に大量出血をきたし輸血を受けた。病院に行くのが嫌いなため、その後血液検査を受けたことがない。
- 現症 : 意識はやや低下している。身長157cm、体重56kg。体温35.8℃。脈拍80/分、整。血圧146/82mmHg。眼球結膜に軽度の黄染を認める。胸部にくも状血管腫を認める。腹部は平坦、軟で、心窩部に肝を8cm触知する。脾は触知しないが、脾濁音界は拡大している。下肢に浮腫は認めない。
[正答]
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- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 28歳の女性。全身倦怠と食欲不振のため来院した。診察と即日検査の結果、著明な肝障害があり、医師は入院治療が必要であると判断した。その時の会話を以下に示す。
- 医師「検査結果も踏まえて説明しますと、肝臓の機能が大変悪くなっているので、入院した上で安静にして治療しなくてはいけません。」
- 患者「ええっ、入院?私入院はしたくありません。絶対に。」
- 医師「どうしてですか。」
- 患者「どうしてもだめなんです。」
- 医師「分かりました。あなたが入院したくないと思っていることは分かりました。では、どうして入院したくないのかを教えてくださいませんか。」
- 患者「入院できないんですよ。母が家で一人になってしまいますから。母は自分では何もできないのです。うつ病なんです。自殺するかもしれないし、とにかく一人で家に置いておけないのです。」
- 医師「なるほど、お母さんのことをとても心配していらっしゃるのですね。」
- 患者「そうです。」(少し涙ぐむ。)
- 医師「分かりました。入院できない理由がよく分かりました。それでは、こうしたらいかがでしょう。」
- (以下略)
- a. 尊重
- b. 反映
- c. 正当化
- d. 協力関係
- e. 個人的支援
[正答]
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- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 62歳の女性。意識障害のため家族とともに来院した。
- 現病歴 : このところ忙しく便秘気味であった。昨夕から食事中に箸を落としたり、しばらくボーッとするなど、少し様子がおかしいことに家族が気付いた。
- 既往歴 : 30歳時分娩の際に大量出血をきたし輸血を受けた。病院に行くのが嫌いなため、その後血液検査を受けたことがない。
- 現症 : 意識はやや低下している。身長157cm、体重56kg。体温35.8℃。脈拍80/分、整。血圧146/82mmHg。眼球結膜に軽度の黄染を認める。胸部にくも状血管腫を認める。腹部は平坦、軟で、心窩部に肝を8cm触知する。脾は触知しないが、脾濁音界は拡大している。下肢に浮腫は認めない。
[正答]
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[★]
- 英
- hepatic encephalopathy
- 関
- (部分症)肝性昏睡、門脈大循環性脳症、門脈体循環性脳症
定義
病因
病態
- 種々の原疾患により肝性脳症を来す物質が蓄積、中枢神経に移行して脳症を発症する
原因物質
症状
治療
- 便秘 → ラクツロースを利用した緩下
- 脱水 → 補液
- 消化管出血 → 止血
- 感染症 → 特発性細菌性腹膜炎など
食事療法
内服薬=
国試