- 英
- asymmetrical intrauterine growth retardation, asymmetrical IUGR
- 同
- 不均衡型IUGR, II型IUGR, type II IUGR、非対称型IUGR、非対称性子宮内胎児発育遅延、胎児栄養失調 fetal malnutrition
- 関
- 子宮内胎児発育遅延
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- 頭囲は在胎週数の範囲内であるが体重は小さい。
- 妊娠中期までは正常であるが、後期から発育が遅延。細胞数は減少していないが、細胞の大きさが減少。
- 原因:胎盤機能の低下。異常妊娠や母体合併症 ← 妊娠高血圧症候群、心疾患・腎疾患、甲状腺機能亢進症、高度の貧血
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- TOP>病気の話>よくわかるリスクサインと病態生理>妊娠中期>子宮内胎児発育  不全 ... 胎児自身の障害により頭部、躯幹ともに発育遅延がおこる均衡型、胎児への  栄養供給障害(胎盤循環不全)により躯幹の発育遅延が中心となる不均衡型とその混合  型に ... 染色体異常など胎児自身の問題による均衡型(symmetrical type, type I)と  胎盤循環障害による不均衡型(asymmetrical type, type II)、およびその混合型に分類  される。
- 不均衡型の方は、胎児栄養失調ともいわれ、妊娠後半期以後に発育遅延を起こすもの  ですが、均衡型に比べて圧倒的に多く認められます。原因としては、妊娠高血圧症候群  などの母体の合併症や胎盤の機能異常などが考えられます。 子宮内胎児発育遅延の ...
- 不均衡型IUGR, asymmetrical IUGR, type II IUGR。栄養障害型. 頭囲は在胎週数の  範囲内であるが体重は小さい。 妊娠中期までは正常であるが、後期から発育が遅延。  細胞数は減少していないが、細胞の大きさが減少 ...
★リンクテーブル★
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- 英
- intrauterine growth retardation, IUGR, intrauterine growth restriction???
- 関
- 胎児発育遅延, 子宮内発育遅延, 胎内発育遅延, 子宮内胎児発育不全
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定義
- 胎児の推定体重、妊娠週数に相当する推定体重の10%タイル未満、あるいは-1.5SD未満の時にIUGRと診断する(G10M.124)
分類
- NGY.491
- 均衡型子宮内胎児発育遅延 均衡型IUGR, symmetrical IUGR, type I IUGR。胎児障害型
- 体重、身長、頭囲が一様に在胎週数相当の発育をしていない。妊娠20週以前から発生。細胞自体の大きさは正常であるが、細胞数が少ない。
- 原因:妊娠初期の器官形成期の放射線照射、多量の薬剤、感染(風疹ウイルスmヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、梅毒など)、染色体異常、先天奇形、嗜好品(タバコ、アルコール、麻薬)
 
- 頭囲は在胎週数の範囲内であるが体重は小さい。
- 妊娠中期までは正常であるが、後期から発育が遅延。細胞数は減少していないが、細胞の大きさが減少。
- 原因:胎盤機能の低下。異常妊娠や母体合併症 ← 妊娠高血圧症候群、心疾患・腎疾患、甲状腺機能亢進症、高度の貧血
 
管理
- 胎児の成長の評価と胎児well-beingの評価を行う。
- 不均衡型IUGRでは低酸素血症により血流再分配により腎血流が減少し乏尿・羊水過少を呈する事があるために、羊水量のチェックを行う。
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- 関
- 不均衡型子宮内胎児発育遅延 asymmetrical IUGR
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不均衡型子宮内胎児発育遅延
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不均衡型子宮内胎児発育遅延
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不均衡型子宮内胎児発育遅延
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- 英
- uterus (Z), womb, metra
- 関
- 内性器
発生学的由来
解剖
支持構造
組織
子宮
子宮の大きさ
- 鶏卵大。(非妊娠時)逆位の前後にやや扁平な西洋梨状で長さ約7cm、幅約4cm、厚さ約2.5cm、重さ30~40g。
妊娠と子宮の大きさ、子宮底の高さ、恥骨結合上縁から子宮底までの長さ
| 妊娠月数 | 子宮の大きさ | 子宮底の高さ | 恥骨結合上縁から子宮底までの長さ | 
| 第1月末 | 鶏卵大 |  |  |  | 
| 第2月末 | 鵞卵大 |  |  |  | 
| 第3月末 | 手拳大 |  |  |  | 
| 第4月末 | 小児頭大 | 恥骨結合上2-3横指 | 12cm | (妊娠月数x3) | 
| 第5月末 | 成人頭大 | 恥骨結合と臍との中央 | 15cm | 
| 第6月末 |  | 臍高 | 21cm | (妊娠月数x3+3) | 
| 第7月末 |  | 臍上2-3横指 | 24cm | 
| 第8月末 |  | 剣状突起と臍との中央 | 27cm | 
| 第9月末 |  | 剣状突起下2-3横指 | 30cm | 
| 第10月末 |  | 剣状突起と臍との中央 | 33cm | 
|  | 
| 産褥0日分娩直後 |  | 臍下3横指 | 11cm |  | 
| 産褥0日12時間後 |  | 臍高(右に傾く) | 15cm |  | 
| 産褥1-2日 |  | 臍下1-2横指 | 12cm |  | 
| 産褥3日 |  | 臍下3横指 | 10cm |  | 
| 産褥5日 |  | 臍高と恥骨結合上縁との中間 | 9cm |  | 
| 産褥7日(産褥1週) | 手拳大 | 恥骨結合上縁 |  |  | 
| 産褥10日 |  | 腹壁から触れない |  |  | 
| (産褥6週) | 鶏卵大 |  |  |  | 
臨床関連
- 
 
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- 英
- fetus
- 関
- 胎児の発生
成長
- およそのめやすね。正確ではない。(SPE.68)
- 25週: 750g
- 30週:1500g
- 35週:2000g ←だいたい2200gだけど
- 40週:3000g
- 25週から5週間で2倍、30週から10週で2倍
循環器
- 胎児心拍動は妊娠6週で認められ、妊娠7週目では100%確認できる。(G10M.6 QB.P-209)
感覚系
- 妊娠10週ごろから刺激に反応して口、指、趾、目を動かす。(NGY.285)
聴覚
- 妊娠中期には聴覚が発達。(NGY.285)
- 妊娠28-30週(妊娠後期の始め)には音の刺激により心拍数が増加。(QB.P-190)
胎児の成長
- G10M.6改変
| 妊娠月数 (月)
 | 妊娠週数 (週)
 | 胎児のイベント | 
| 1 | 2 | 肺胞期に着床(受精後6日後) | 
| 2 | 5 | 中枢神経系、心臓形成開始 | 
| 6 | 肺形成開始 | 
| 7 | 胚形成、胎盤形成開始 | 
| 3 | 9 | 胎児心拍最速(170-180bpm) | 
| 10 | 躯幹と四肢の運動が超音波で測定可能 | 
| 11 | 外陰の性差が決まる(が超音波では分からない) | 
| 4 | 12 | 排尿が超音波で観察可能、胎便形成開始。 | 
| 15 | 胎盤完成。呼吸様運動が不規則に観察可能(10週から始まっているが観察は容易ではない)。 | 
| 5 | 16 | 嚥下が超音波で観察可能。 → 胎盤完成以降に羊水量が(急に)増えるが、嚥下が観察可能になるのはこれと関係ある? | 
| 17 | 外陰の性差が超音波で観察可能 | 
| 18 | 胎動を感ずる(18-20週) | 
| 6 | 20 | 肺サーファクタント産生開始 | 
| 7 | 26 | 肺の構造完成 | 
| 8 | 28 | 肺サーファクタント増加 | 
| 9 | 34 | 胚が成熟、腎の発生完了 | 
国試
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- 英
- growth retardation、developmental delay、developmental retardation
- 関
- 発達遅滞、成長遅延、発育遅滞、発達遅延、成長遅滞
[show details]
  [★]
- 英
- development、develop, (胎児・乳児の発育)growthand development
- 関
- 開発、展開、発生、発達、発展、現像、かかる
- 成長、発達
  [★]
- 英
- balance、equipoise、counterbalance
- 関
- 天秤、バランス、平衡、釣り合い、釣り合う