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Japanese Journal
- 神奈川県下における子宮内膜症診療の現状--ジエノゲスト内服錠について (特集 最新情報からみた子宮内膜症とその対策)
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- 今回発売されたジエノゲストは、プロゲステロン受容体に対する選択的なアゴニスト作用 を示し、卵巣機能抑制および子宮内膜細胞の増殖抑制により、子宮内膜症に対する有効性 を発揮する薬剤である。酢酸ブセレリン点鼻液との比較臨床試験結果では、非劣性が ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ディナゲスト錠1mg
組成
成分・含量
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000、酸化チタン、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム
効能または効果
- 子宮内膜症
- 通常、成人にはジエノゲストとして1日2mgを2回に分け、月経周期2?5日目より経口投与する。
- 治療に際しては妊娠していないことを確認し、必ず月経周期2?5日目より投与を開始すること。また、治療期間中は非ホルモン性の避妊をさせること。
慎重投与
- うつ病又はうつ状態の患者並びにそれらの既往歴のある患者[更年期障害様のうつ症状があらわれるおそれがある。]
- 肝障害のある患者[代謝能の低下により、本剤の作用が増強することがある。]
- 子宮筋腫又は子宮腺筋症のある患者[出血症状の増悪のおそれがある。](「重要な基本的注意」の項参照)
重大な副作用
不正出血、貧血(頻度不明)
- 本剤投与後に不正出血があらわれ、重度の貧血に至ることがある。出血量が多く持続日数が長い場合には、観察を十分に行い、必要に応じて血液検査を実施し、重度の貧血が認められた場合には本剤の投与中止等適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー様症状(頻度不明)
- アナフィラキシー様症状(呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹、そう痒感等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序
- 本剤はプロゲステロン受容体に対する選択的なアゴニスト作用を示し、卵巣機能抑制及び子宮内膜細胞の増殖抑制により子宮内膜症に対する有効性を示すと考えられる。
ステロイドホルモン受容体に対する作用
受容体アゴニスト活性
- ヒトステロイドホルモン受容体遺伝子を導入した細胞を用いたin vitro試験で、プロゲステロン受容体に対する選択的なアゴニスト活性を示した14?17)。
プロゲステロン作用
- ラット及びウサギを用いたin vivo試験において、子宮に対してプロゲステロン作用を示した18?20)。一方、アンドロゲン作用21)、グルココルチコイド作用22)及びミネラルコルチコイド作用23)は示さなかった。
卵巣機能抑制作用
健康成人女性
- 健康成人女性に本剤1日2mgを21日間経口投与したとき、通常の月経周期にみられる血清中エストラジオール及びプロゲステロン濃度の上昇の抑制、血清中LH及びFSH濃度の一過性の上昇の消失が認められた24)。
子宮内膜症患者
- 子宮内膜症患者に本剤1日1?4mgを16?24週間経口投与*したとき、血清中エストラジオール濃度は用量の増量に伴い低値を示した。また、本剤1日1?4mg*で、血清中プロゲステロン濃度は全例で卵胞期の基準値以下であり、排卵抑制が示唆された25)。
*:本剤の承認された用法・用量は「1日2mgを2回に分け経口投与」である。
子宮内膜への作用
子宮内膜細胞の増殖抑制作用
- ヒト子宮内膜間質細胞を用いたin vitro試験で、細胞増殖の抑制が認められた26)。
子宮内膜の偽脱落膜化
- 子宮内膜症患者を対象とした臨床薬理試験で、本剤1日2mg を16週間経口投与したとき、本剤のプロゲステロン作用による子宮内膜の偽脱落膜化が認められた27)。
実験的子宮内膜症に対する効果
- ラット28)及びウサギ29)を用いた実験的子宮内膜症の試験で、移植子宮内膜片の体積縮小あるいは重量の増加抑制がみられ、子宮内膜症に対する治療効果が示唆された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 17-hydroxy-3-oxo-19-nor-17α-pregna-4,9-diene-21-nitrile
分子式
分子量
性状
- ジエノゲストは白色?微黄白色の結晶性の粉末である。本品はメタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- endo metr
- 英
- endometriosis
- 同
- 異所性子宮内膜症, heterotopic endometriosis, endometriosis heteropica、骨盤内子宮内膜症, pelvic endometriosis、エンドメトリオーシス
- 関
- 子宮腺筋症
概念
- 子宮内膜組織(子宮内膜様組織)が異所性に存在するもの。
病型
-
疫学
- 婦人科で、新規外来患者の5%、開腹手術の5-15%程度、。腹腔鏡施行令では、不妊症の30%、原因不明の不妊症の50%、月経困難症の50%、腹痛・腰痛などの15%。 (NGY.195)
- 好発年齢
- 子宮腺筋症:30代後半-40代
- 骨盤子宮内膜症:20代後半-30代
病態
症状
-
- 性交時痛、排便時痛:Douglas窩周辺の病変がひどくなると癒着してDouglas窩が閉鎖するため、月経痛以外にも性交痛や排便痛を生じる。
- 症状の特徴は、以前より明らかに強くなっている痛みと不妊である。
診断
臨床的子宮内膜症
- 1. 問診:(月経困難症、性交痛、不妊、腰痛
- 2. 内診、直腸診:可動性不良(癒着性子宮後屈)、ダグラス窩の圧痛や硬結
- 3. 画像診断:超音波断層撮影、MRI
- 4. 血液検査:CA125
確定診断
治療
- (妊娠希望)保存的手術、生殖補助医療技術 ART
- (挙児希望)ホルモン療法 + 保存的手術
- (挙児希望しないor進行例)子宮全摘 + 両側付属器摘出
内科的治療
-
外科的治療
- 保存的手術:嚢胞開放切開・嚢胞壁焼灼、嚢胞摘出・病巣摘出、癒着剥離
- 根治手術:子宮摘出、両側卵巣摘出
症例
- 33歳女性。不妊と昨年よりも増強する月経痛のため来院した。最近では夫婦生活の時に痛みを感じるようになった。内診では、子宮は鶏卵大だが可動性はやや不良で、Douglas窩に圧痛を認めた。血中CA125は上昇していた。
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商品名
ディナゲスト
会社名
持田製薬
成分
薬効分類
第5
薬効
月経困難症を効能・効果とする新効能・新用量・剤形追加に係る医薬品