- 英
- guanylate, guanylic acid
- 関
- グアノシン一リン酸 GMP
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/12 13:42:27」(JST)
[Wiki ja表示]
5'-グアニル酸 |
|
IUPAC名 |
グアノシン-5'-リン酸 |
別名 |
5'-グアノシン一リン酸 |
分子式 |
C10H14N5O8P |
分子量 |
363.22 |
CAS登録番号 |
[85-32-5] |
形状 |
無色固体 |
融点 |
190–200 °C(分解)[1] |
SMILES |
O[C@H]1[C@H]([C@H](N2C
(N=C(N)NC3=O)=C3N=C2)
O[C@@H]1COP(O)(O)=O)O |
グアニル酸(グアニルさん、guanylic acid)は、ヌクレオチド構造を持つ有機化合物の一種である。グアノシン一リン酸 (Guanosine monophosphate) とも呼ばれ、GMPと略される。GMPは核酸塩基のグアニン、五炭糖のリボース、1つのリン酸より構成されており、リン酸とグアノシン(ヌクレオシド)の間でリン酸エステルを形成している。リン酸エステルの位置により、2'-体、3'-体、5'-体が知られる。5'-体はRNA中の部分構造として現れ、呈味性ヌクレオチドとしても用いられる。
利用
5'-GMPはシイタケの旨味成分であり工業的に生産されて、核酸系調味料として利用される。核酸系調味料の多くはカツオブシの旨味成分である5'-IMPと5'-GMPの混合物であり、工業的には酵母のRNAを原料にして、アオカビのヌクレアーゼP1(EC. 3.1.30.1)を作用させて5'-GMPと5'-AMPの混合物にし、コウジ菌のAMPデアミナーゼで5'-AMPのみを5'-IMPに転換して酵素的に核酸系調味料を製造している。[2]
参考文献
- ^ Merck Index 12th ed.
- ^ 一島英治、『酵素の化学』p183 ISBN 4-254-14555-1
関連項目
- グアニン
- グアノシン二リン酸 (GDP)
- グアノシン三リン酸 (GTP)
核酸の構成要素 |
|
核酸塩基 |
プリン (アデニン、グアニン、プリン類縁体) · ピリミジン (ウラシル、チミン、シトシン、ピリミジン類縁体)
|
|
ヌクレオシド |
リボヌクレオシド
|
アデノシン · グアノシン · 5-メチルウリジン · ウリジン · シチジン
|
|
デオキシリボヌクレオシド
|
デオキシアデノシン · デオキシグアノシン · チミジン · デオキシウリジン · デオキシシチジン
|
|
|
ヌクレオチド
(ヌクレオシド一リン酸) |
リボヌクレオチド
|
AMP、GMP、m5UMP、UMP、CMP
|
|
デオキシリボヌクレオチド
|
dAMP、dGMP、dTMP、dUMP、dCMP
|
|
環状ヌクレオチド
|
cAMP、cGMP、c-di-GMP、cADPR
|
|
|
ヌクレオシド二リン酸 |
ADP、GDP、m5UDP、UDP、CDP · dADP、dGDP、dTDP、dUDP、dCDP
|
|
ヌクレオシド三リン酸 |
ATP、GTP、m5UTP、UTP、CTP · dATP、dGTP、dTTP、dUTP、dCTP
|
|
主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
ヌクレオチドの代謝中間体 |
|
プリン代謝 |
同化
|
R5P→IMP: R5P · PRPP · PRA · GAR · FGAR · FGAM · AIR · CAIR · SAICAR · AICAR · FAICAR
IMP→AMP: アデニロコハク酸
IMP→GMP: キサンチル酸
|
|
異化
|
ヒポキサンチン · キサンチン · 尿酸 · 5-ヒドロキシイソ尿酸
|
|
|
ピリミジン代謝 |
同化
|
カルバモイルリン酸 · カルバモイルアスパラギン酸 · 4,5-ジヒドロオロト酸 · オロト酸 · オロチジン-5'-一リン酸 · ウリジル酸
|
|
異化
|
ウラシル: ジヒドロウラシル · 3-ウレイドプロピオン酸 · β-アラニン
チミン: ジヒドロチミン · β-ウレイドイソ酪酸 · 3-アミノイソ酪酸
|
|
|
|
この項目は、生物学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:生命科学/Portal:生物学)。 |
|
この項目は、化学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:化学/Portal:化学)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 脳における新規細胞内カルシウム放出機構 一酸化窒素依存的カルシウム放出:神経細胞死への関与
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬の肺高血圧治療における多面性 (新規薬剤の考え方)
Related Links
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - グアニル酸の用語解説 - グアノシン一リン酸 ( C10H14N5O8P ) の総称。グアノシンのリボースの5′,3′または2′-水酸基にリン酸がエステル結合した構造で,エステル結合の位置によって,5′-,3 ...
- うま味物質として知られているものにグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などが挙げられます。グルタミン酸はたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中の一つ。また、イノシン酸、グアニル酸は核酸に分類されます。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- thymine Thy
- 同
- 5-メチルウラシル 5-methyluracil
- 関
- ピリミジン、塩基、核酸
派生化合物 FB.29
[★]
- 関
- 5'-guanylic acid、GMP、guanosine monophosphate、guanylate
[★]
- 英
- guanosine monophosphate、GMP
- 関
- グアニル酸、5'-グアニル酸
[★]
- 英
- 5'-guanylic acid
- 関
- グアニル酸、グアノシン一リン酸、5'グアニル酸、グアノシン5'-一リン酸
[★]
- 英
- 5'-guanylic acid
- 関
- 5'-グアニル酸
[★]
- 英
- guanylate cyclase-activating protein
[★]
- 英
- guanylate cyclase-coupled receptor
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義