- 英
- adenosine receptor
- 関
- アデノシン、プリン受容体
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/14 00:26:42」(JST)
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アデノシン受容体(adenosine receptor)は、アデノシンに対するGタンパク質共役型の受容体分子。プリン受容体(表1)の一種として、P1受容体 (P1 receptor)[1]とも呼ばれる。ヒトでは、A1、A2A、A2B、A3の4種類のサブタイプが存在する。
表1. プリン受容体の分類
名称 |
下位分類 |
リガンド |
作用機構 |
P1受容体 |
A1、A2A、A2B,A3受容体 |
アデノシン |
Gタンパク質共役型受容体 |
P2受容体 |
P2X受容体 |
P2X1−7受容体 |
ATP |
リガンド依存性イオンチャンネル |
P2Y受容体 |
P2Y1, 2, 4, 6, 11−14受容体 |
ヌクレオチド
|
Gタンパク質共役型受容体 |
Wikipedia英語版より翻訳、改変。
目次
- 1 アデノシンA1受容体
- 2 アデノシンA2A受容体
- 3 アデノシンA2B受容体
- 4 アデノシンA3受容体
- 5 外部リンク
- 6 脚注
アデノシンA1受容体
アデノシンA2A受容体
アデノシンA2B受容体
アデノシンA3受容体
外部リンク
脚注
- ^ Fredholm BB; Abbracchio MP; Burnstock G; Dubyak GR; Harden TK; Jacobson KA; Schwabe U; Williams M (1997). “Towards a revised nomenclature for P1 and P2 receptors”. Trends Pharmacol Sci 18 (3): 79-82. doi:10.1016/S0165-6147(96)01038-3. PMID 9133776.
|
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- 三品 雅洋,石井 賢二,石渡 喜一
- 臨床神経学 : CLINICAL NEUROLOGY 47(11), 835-837, 2007-11-01
- NAID 10020102668
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- methylxanthine
- 関
概念
誘導体
構造
作用機序 (SPC.211)
- cAMP↑-(+cAMP)→ホルモン受容体↑、(+cAMP)βアドレナリン受容体↑
- アデノシン受容体の非特異的拮抗、細胞内Ca2+遊離
薬理作用 (SPC.211,212)
- 中枢作用 :眠気消失、知的活動↑、興奮、不眠、振戦、神経過敏、けいれん、胃腸障害
- 心血管系作用 :陽性変力作用、陽性変時作用
- 気管支拡張作用:気管支平滑筋の弛緩
- 利尿作用
- 高濃度:SRからCa2+を放出→骨格筋拘縮、胃酸分泌促進
副作用
[★]
- 英
- P1 purinoceptor、P1 purinergic receptor、purinergic P1 receptor
- 関
- アデノシン受容体、プリンP1受容体、P1プリンレセプター
[★]
- 英
- receptor
- 同
- レセプター、リセプター
- 関
種類
First Aid FOR THE USMLE STEP 1 2006 p.199
一般的作動薬
|
受容体
|
G protein subunit
|
作用
|
アドレナリン ノルアドレナリン
|
α1
|
Gq
|
血管平滑筋収縮
|
α2
|
Gi
|
中枢交感神経抑制、インスリン放出抑制
|
β1
|
Gs
|
心拍数増加、収縮力増加、レニン放出、脂肪分解
|
β2
|
骨格筋筋弛緩、内臓平滑筋弛緩、気道平滑筋弛緩、グリコーゲン放出
|
β3
|
肥満細胞脂質分解亢進
|
アセチルコリン
|
M1
|
Gq
|
中枢神経
|
M2
|
Gi
|
心拍数低下
|
M3
|
Gq
|
外分泌腺分泌亢進
|
ドーパミン
|
D1
|
Gs
|
腎臓平滑筋弛緩
|
D2
|
Gi
|
神経伝達物質放出を調節
|
ヒスタミン
|
H1
|
Gq
|
鼻、器官粘膜分泌、細気管支収縮、かゆみ、痛み
|
H2
|
Gs
|
胃酸分泌
|
バソプレシン
|
V1
|
Gq
|
血管平滑筋収縮
|
V2
|
Gs
|
腎集合管で水の透過性亢進
|
チャネルの型による分類(SP. 154改変)
イオンチャネル連結型受容体
Gタンパク質共役型受容体
受容体とシグナル伝達系
リガンド、受容体、細胞内情報伝達系
PKA,PKC
癌細胞における
[★]
- 英
- adenosine
- 同
- 6-アミノ-9-β-D-リボフラノシル-9H-プリン, Ado
- 商
- Adenocard
- 関
- プリンヌクレオチド
神経伝達物質
代謝産物
- 運動により筋肉より乳酸、二酸化炭素と共に放出され、筋血管の拡張を引き起こす
薬理
概念
- 海外では上室性頻拍の薬物治療として用いられる。日本ではATPが用いられる。(用量:ATP 10mg⇔アデノシン6mg (改訂3版 救急蘇生法の指針 2005 医療従事者用))
構造
作用機序
- アデノシンを結合するGタンパク質共役型受容体に結合→心房、洞房、房室結節でアセチルコリン感受性のK電流を増加→膜の過分極→活動電位持続時間を短縮。
- Ca電流を減らす
薬理作用
心血管における作用
SP.590
適応
- 上室性不整脈 (GOO.917)
- first drug for most forms of stable narrow-complex SVT. Effective to reentry involving AV node or sinus node. AF, AFL, VTは適応外。(Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
用法
- ACLS:アデノシン6mgを急速静注(1-3秒)、次いで生食を20ml入れる。その後、注射した肢を挙上。必要があれば2回目の投与は12mgを1-2分かけて静注。(Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
- PALS:1回目 0.1mg/kgを急速静注/骨髄内投与(max 6mg) 2回目 0.2mg/kgをを急速静注/骨髄内投与(max 12mg)
禁忌
- 薬剤誘発性の頻拍、二度房室ブロック、三度房室ブロック(Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
注意
- Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
- テオフィリン・カフェインを摂取・投与されている場合、効果が低下する。
- ジピリダモール、カルバマゼピン、心臓移植、あるいは中心静脈ルートが確保されている患者では投与量を3mgとする。
副作用
- Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
妊婦
- Advanced Cardiovascular Life Support Provider manual ISBN 978-1-61669-010-6 p.165)
[★]
- 英
- accept, acceptance
- 関
- 受け取る、承認、受諾、認容、認める、受け入れる
[★]
- 英
- body
- ラ
- corpus、corpora
- 関
- 肉体、身体、本体、コーパス、ボディー