塵肺症
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塵肺(じんはい、じんぱい、Pneumoconiosis)は、粉塵や微粒子を長期間吸引した結果、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患(病気)の総称。じん肺法(1960年)は「粉塵を吸入する事によって肺に生じた繊維増殖性変化を主体とする疾病」と定義している。症状として咳、痰、息切れ、呼吸困難、動悸を起こす。原因となる粉塵には、
- 有機粉塵
- 綿肺、コルク肺、農夫肺、砂糖きび肺、線香肺、合成樹脂肺
- 無機粉塵
- 珪肺、石綿肺、蝋石肺、滑石肺、珪藻土肺、アルミニウム肺(金属粉)、酸化鉄肺(溶接工肺)、黒鉛肺、炭鉱夫じん肺、炭素肺(活性炭粉)
- 特定粉塵
- 石綿(アスベスト)
- その他
- 紙粉、穀物粉、煙、油煙、煤、風塵
があり、鉱山や炭鉱、陶磁器製造業、製紙業、石切業、鋳物業、トンネル工事、アスベストを用いる建築や建造物の解体など粉塵の多い環境に従事する職業に見られる職業性疾患であることが多い。そのため、職業性肺疾患とも呼ばれる。
目次
- 1 発生と進行
- 2 塵肺の種類
- 3 治療
- 4 防止方法
- 5 健康管診断
- 6 出典
- 7 関連項目
- 8 文献
- 9 外部リンク
発生と進行
ヒトの呼吸器には、粉塵などの異物を排除する機能が備わっており、比較的大きな粉塵は鼻で、細かな粉塵は気管や気管支のせん毛で排除される。しかし、大きさがおよそ1~5μmの粉塵は排除されずに気管・気管支に沈着し、1μm以下の粉塵は肺胞に到達する。肺胞に到達した粉塵も多くは呼気とともに体外へ出されるが一部は排出されず残るため、粉塵の濃度の高い空気を吸入しつづけると肺胞に粉塵がたまってゆく。このような生活が長期間続くとと、肺胞やその周囲で次の変化がおこる。
- 肺線維症 : 正常な肺胞が壊れて線維組織に置き換わった結果、肺線維症を来たす。
- 気腫性変化 : 肺胞がふくらんだまま弾力を失う。
- 気管支の炎症
初期は自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、息切れがおこる。さらに進行すると呼吸困難、動悸を起こす。また、塵肺になると肺結核などの病気を合併しやすくなる[1]。
塵肺の種類
症状の現れ方、進行の早さは、原因となる粉塵の化学組成、粒子の大きさ、吸入量(粉塵の濃度×時間)、個人差(性、年齢、生活パターン、体質)により異なる。以下に粉塵の化学組成による分類のうち主なものを列挙する[2]。
- 珪肺
- 石英、珪石など遊離珪酸を含む粉塵の吸入が原因。
- アルミ肺
- アルミニウム粉塵の吸入が原因。進行が早く、数年間程度で呼吸困難、衰弱などの症状が現れる。
- ボーキサイト肺
- アルミニウムの原料であるボーキサイトの粉塵の吸入が原因。進行が極めて早く、2~4年で死亡にいたる。
- 酸化鉄肺(鉄肺)
- 酸化鉄の吸入が原因。電気溶接工にみられる。あまり進行しないといわれる。但し、吸い続けていると数十年で肺が膠の様に硬くなり呼吸困難に陥り、治療は不可能となる。
- 石綿肺
- 石綿(アスベスト)の吸入が原因。肺癌の合併が多い。また、悪性中皮腫を合併する。
治療
根治の決め手は存在せず、じん肺法が規制している。治療は対症療法に限られている。気管支拡張薬、去痰剤、酸素吸入などが行われることが多い。結核の合併に対しては積極的に治療を行う。肺の移植手術も有効である。
防止方法
上述のとおり、塵肺を根治する方法はないため、予防処置をとることが非常に重要である。粉塵の発生する作業現場で採りうる方法を以下に挙げる[3]。
- 粉塵の発生をおさえる
- 粉塵の発生する場所をふたなどで覆う
- 散水(掘削現場などに水をまく、粉状の原材料を予め水で濡らす)
- 粉塵を除去する
- 外気で粉塵を薄める
- 粉塵の吸入を防ぐ
- 防塵マスク、送気マスクなどの保護具を着用する
- 粉塵が付着しにくい服装を選ぶ
健康管診断
じん肺法では事業者が作業者について、次の健康診断を行うよう定めている[4]。
- 就業時診断:粉塵作業につくときに行う。
- 定期健康診断:粉塵作業についている者、以前粉塵作業についていた者に対して行う。
また、作業者が事業場をやめる場合は、離職時健康診断を行うよう事業者に請求することができる。ある程度の塵肺にかかっている者は健康管理手帳を国からもらい、健康診断や肺がんに関する検査を無料で受けることができる[4]。
出典
- ^ 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、12頁-13頁
- ^ 林田健男・日野原重明・村上勝美『新版・家庭医学大全科』、1985年8月、423頁-424頁
- ^ 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、18頁-24頁
- ^ a b 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用 』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、15頁
関連項目
- 石綿(アスベスト)
- アスベスト問題
- 石綿作業主任者 - 石綿取扱作業従事者
- 特定粉じん作業者
- じん肺法
- トンネルじん肺訴訟
- 労災病院
- X線撮影
- CTスキャン
- 珪肺
- ヒューム(金属ヒューム熱)
- マスク
- 油煙
- 煙害
- 風塵
- ニューモノウルトラマイクロスコーピックシリコヴォルケーノコニオシス
文献
- 海老原勇・編著『じん肺症 1 珪肺症およびその他のじん肺』労働科学研究所出版部、2002年11月、ISBN 489760110X
- 海老原勇『粉じんと健康障害 系統的な免疫疾患としての把握』労働科学研究所出版部、1986年12月、ISBN 4897600782
- 小笠原信之『灰になれなかった肺 ひろがるじん肺禍の実態』記録社、1986年11月、ISBN 4877140697
- 厚生労働省安全衛生部労働衛生課・編『改訂 粉じんによる疾病の防止 作業者用』(第7版)、中央労働災害防止協会、2004年10月、ISBN 4805909617
- 沢田猛『石の肺 ある鉱山労働者たちの叫び』技術と人間、1985年10月、
- 沢田猛『黒い肺 旧産炭地からの報告』未來社、1995年6月、ISBN 4624410769
- 四国トンネルじん肺訴訟徳島弁護団『四国トンネルじん肺訴訟 不治の病、黒い肺の告発』亜紀書房、2003年12月、ISBN 4750502073
- 滝島任ほか『じん肺患者の呼吸機能検査ハンドブック』真興交易医書出版部、1990年12月、ISBN 4880033766
- 武藤ヒサ子・全国じん肺裁判原告団・弁護団(共編著)『涙がこぼれそうで じん肺患者の妻と子供たちの手記』東研出版、1988年6月、ISBN 4886381421 / 1989年11月、ISBN 4886382037 / 増補改訂新装版: 1991年9月、ISBN 4886382126
- 長船繁『わが肺はボロのふいご 三菱長崎造船じん肺ルポ』かもがわ出版、1998年5月、ISBN 4876993866
- 馬場快彦『じん肺・粉じん作業マニュアル』労働基準調査会、1995年2月、ISBN 4897823587
- 樋口健二(撮影)『山よろけ 北海道じん肺』三一書房、1992年4月、ISBN 4380922227
- 細倉じん肺訴訟終結5周年記念誌編集委員会・編『鉱山(かねやま)の息 三菱細倉じん肺裁判運動の歩み』金港堂出版部、2001年11月、ISBN 4873980712
- 森村敏孚・編著『国労新幹線保線じん肺闘争記』ユニウス、1980年
- 吉野貞尚・吉野章司(共著)『じん肺の歴史 現状と将来』六法出版社、1993年、ISBN 4897702844
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『じん肺診査ハンドブック』(改訂版)、中央労働災害防止協会、1979年、ISBN 4805900970
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『じん肺法の解説』(2訂版)、中央労働災害防止協会、1983年8月、ISBN 4805904070
- 労働省安全衛生部労働衛生課・編『粉じんによる疾病の防止 作業者用 粉じん作業特別教育用テキスト』(第4版)、中央労働災害防止協会、1996年12月、ISBN 4805902892
外部リンク
- じん肺とアスベスト被害(特定非営利活動法人 じん肺・アスベスト被災者救済基金)
- 中皮腫・じん肺・アスベストセンター
- じん肺の健康管理について・じん肺症をなくしましょう!(神奈川労働局 労働衛生課)
- じん肺法(法令データ提供システム)
呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
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気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
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良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
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低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
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アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
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Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
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肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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上気道 |
風邪
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ライノウイルス - アデノウイルス - パラインフルエンザウイルス - RSウイルス - コロナウイルス - エコーウイルス - エンテロウイルス
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喉頭炎
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急性喉頭蓋炎 - クループ
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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肺炎球菌 - 黄色ブドウ球菌
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グラム陰性
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肺炎桿菌 - インフルエンザ菌 - モラクセラ - 大腸菌 - 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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RSウイルス - インフルエンザ肺炎 - 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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ニューモシスチス肺炎 - クリプトコッカス症 - アスペルギルス症
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レジオネラ菌 - マイコプラズマ - クラミジア肺炎 - オウム病
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抗酸菌症
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結核 - 非結核性抗酸菌症
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機序
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市中肺炎 - 院内肺炎 - 誤嚥性肺炎
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病態
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肺胞性肺炎
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大葉性肺炎 - 気管支肺炎
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化膿性肺炎
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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Japanese Journal
- 各地の便り 石炭じん肺裁判が和解 : 神奈川 国がNさんに800万円を支払う
- 英国の労災保険制度 (英国における労働者健康支援の新しいかたち : Fit for Work)
- 村松 圭司,久保 達彦,藤野 善久 [他]
- Journal of UOEH = 産業医科大学雑誌 35(4), 313-316, 2013-12-01
- NAID 40019903750
Related Links
- 塵肺(じんはい、じんぱい、Pneumoconiosis)は、粉塵や微粒子を長期間吸引した結果 、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患(病気)の総称。じん肺法( 1960年)は「粉塵を吸入する事によって肺に生じた繊維増殖性変化を主体とする疾病」と ...
- 2 前項第二号の検査は、同項第一号の調査及び検査の結果、じん肺の所見がないと 診断された者以外の者について行う。ただし、肺機能検査については、エックス線写真に 一側の肺野の三分の一を超える大きさの大陰影(じん肺によるものに限る。次項及び次 ...
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- 第1次産業、第2次産業および第3次産業の就業者数の推移を示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G007]←[国試_110]→[110G009]
[★]
- (1) 鋳物業
- (2) メッキ作業
- (3) 放射線取扱い作業
- (4) ドライクリーニング業
- (5) 陶磁器製造業
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097H077]←[国試_097]→[097H079]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H020]←[国試_098]→[098H022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106I032]←[国試_106]→[106I034]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105B034]←[国試_105]→[105B036]
[★]
- 英
- Pneumoconiosis Law
- 同
- 塵肺法
- 関
- 塵肺症
[show details]
法令
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO030.html
- じん肺法施行規則(昭和三十五年三月三十一日労働省令第六号)
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F04101000006.html
[★]
- 英
- lung
- 関
- 肺区域、肺野、呼吸器の上皮の移行
- 図:M.78 N.204(肺のリンパ系),197(肺区域)
解剖
- 重量:右:500g, 左:400g
- 葉:右3葉、左2葉
- 右上葉、右中葉、右下葉、左上葉、左下葉
発生
- L.247
- 肺の上皮、喉頭、気管、および気管支の内面を覆う上皮 → 内胚葉
- 気管および肺の軟骨性要素と筋要素、結合組織 → 中胚葉(臓側中胚葉)
- NGY.283
- 妊娠16週頃:気管、気管支が分岐し腺状構造をなす(腺状期)
- 妊娠16-24週頃:管状構造を形成し、毛細血管が上皮に接触する。(管状期)
機能
肺の構造
- SSUR.323
臨床関連
胸部X線解剖
- 右第1弓:上大静脈
- 右第2弓:右心房
- 左第1弓:大動脈弓
- 左第2弓:肺動脈幹
- 左第3弓:左心房(左心耳)
- 左第4弓:左心室
シルエットサイン
- 右第2弓:(陽性)[上葉]内側中葉区(S5)、[下葉]内側肺底区(S7)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)???? → 陰性だったら背面の区域、つまりS6,S10と考えて良いのではないだろうか?
- 左第4弓:(陽性)[上葉]上舌区(S4)、下舌区(S5)、[下葉]前内側肺底区(S7+8)、(陰性)[下葉]上-下葉区(S6)???、後肺底区(S10)??? → 同様にS6,S10と考えて良いのでは?
肺のリンパ節
- 左肺は心臓があるために、右とは異なる形状・肺区域を有する。
- S1とS2はまとめてS1+2と呼ばれる
- S7とS8はまとめてS7+8あるいはS8と呼ばれる ← 心臓が左胸腔に全内側に突出しているからと考える
臨床関連
- 分葉異常:奇静脈の走行異常による右上葉の奇静脈葉が最も多い(QB.I-295)