- 英
- attending physician
- 関
- かかりつけ医
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/01/22 22:04:04」(JST)
[Wiki ja表示]
主治医(しゅじい)とは、ある患者の疾患の診療方針全般に対して主たる責任を有する医師のことである。外来診療や入院診療における「担当医」と同義であることが多いが、ある患者の身体・健康、その他の状態について最もよく理解している者であることが期待される。
複数の診療科を同時に受診している場合には複数の「担当医」が存在することになり、またひとつの診療科においても複数の医師によって構成される診療チームがひとりの患者を担当することもあるため、「主治医」の定義は必ずしも明確ではない。また、テレビ番組『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)という番組名に見られるように、自分の身体や健康を任せるべき医師を「(自分の)主治医」と解釈することもある。
日本の社会保険制度のひとつである介護保険では、その適用の認定のために『主治医意見書』を必要とするが、ここでは主治医を「・・・医師」と定義している[1]。それまで外来診療を受けていた患者がそれと同じ医療機関に入院した場合、外来でその患者の診療を担当していた医師とは別の医師が担当医になる場合がある。その場合、患者が外来担当医を「(自分の)主治医」だとして入院診療においても担当されることを希望しても、入院後に一度決まった担当医の変更は病院の効率的な運営という観点から困難なことが多い[2]。 また、ユニークな制度として「主治医2人制度」がある[3]。
かかりつけ医
外来では他の診療科の医師が患者に接することは少ないが、診察を受ける曜日や時間によって同じ診療科の中で別の医師が患者に接することになる。この場合でも診療録に担当医として一人の医師が明確に記載されている。外来の場合は、かかりつけ医と同じであるとする解釈と、異なるとする解釈があり、後者ではかかりつけ医は患者が受ける医療を時系列で記録・管理し、適切な病院へ紹介すると考える。[4] かかりつけ医の場合には、GPに近い意味となり、各国のかかりつけ医制度との比較がたびたびなされている。[5] 医療連携の点から、特に高齢者の主治医またはかかりつけ医[6]を明確にした方がいいと考えられているが、後期高齢者医療制度ではコスト削減のための外来主治医の導入で医療を制限しているとの批判がある[7]。
脚注
- ^ 財団法人長寿科学振興財団. “主治医意見書”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ OKWave (2008年7月6日). “大学病院内での主治医の変更”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 館林厚生病院 病院長 (2007年3月23日). “主治医2人制度”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 幡多医師会. “かかりつけ医の役割”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 厚生労働省. “各国のかかりつけ医制度について”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 厚生労働省. “認知症サポート医・かかりつけ医”. 2010年2月24日閲覧。
- ^ 陸奥新報社 (2008年4月22日). “十和田の診療所が県内初、主治医制度申請/後期医療制度”. 2010年2月24日閲覧。
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- のんきな大腸がん患者と主治医の治療記 がんとボクと先生と(9)がんについて疑問がいっぱい
- のんきな大腸がん患者と主治医の治療記 がんとボクと先生と(8)バニラアイスで大粒の涙
- のんきな大腸がん患者と主治医の治療記 がんとボクと先生と(7)やっと肝転移の手術を決意
Related Links
- テレビ東京「主治医が見つかる診療所」の公式サイトです。 今日の占い 今日の占いナナナがあなたの 運勢を占うよ! 報道 教養・ドキュメンタリー アニメ 旅・グルメ 情報・バラエティ ドラマ・映画 スポーツ 音楽 ミニ番組 動画 ...
- デジタル大辞泉 - 主治医の用語解説 - 1 共同で病人の治療に当たる医師の中で、中心になる医師。2 かかりつけの医者。 ... 主治医 しゅじい 本来は1人の患者を責任をもって診療する医師をさしているが、規模の大きな医療機関では ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、 26、 27の問いに答えよ。
- 68歳の女性。両下腿のむくみを主訴に来院した。
- 現病歴: 1か月前から遠方に住む娘の家を訪れている。 3週前から靴が窮屈となり、両足のむくみに気付いた。足に痛みや痒みはなく、歩行困難はない。動悸や息苦しさも自覚していない。最近立ち仕事が多かったためのむくみと考えていたが、改善しないため娘の家の近くの診療所を受診した。 60歳で高血圧を指摘され、その後、自宅近くの A医院から降圧薬を継続的に処方されている。 2か月前に新たな降圧薬が追加となった。来週には帰宅し A医院を受診する予定となっている。
- 現症:意識は清明。身長 154 cm、体重 52 kg。体温 36.0℃。脈拍 72/分。血圧144/86 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。両足背から下腿にかけて軽度の圧痕を残す浮腫を認める。下肢の色素沈着や紫斑を認めない。担当医は浮腫の原因疾患を同定するために各種の精査を行った結果、今回の浮腫の原因は、 A医院で追加処方された降圧薬の影響であると考えた。
- 患者への説明や提案として適切なのはどれか。
- a 「主治医を変えた方が良いと思います」
- b 「病気ではありませんので、様子をみてください」
- c 「A医院と連携して解決方法を検討させてください」
- d 「追加になった薬の副作用ですので、こちらでは治療できません」
- e 「むくみをとる薬を出しますので、 A医院の薬に追加してください」
[正答]
※国試ナビ4※ [108F025]←[国試_108]→[108F027]
[★]
- 次の文を読み、 64~ 66の問いに答えよ。
- 65歳の男性。頭部挫創を主訴に来院した。
- 現病歴:飲酒後、家の階段の下で倒れているところを帰宅した家族に発見された。頭部に挫創を認めたため家族に付き添われて受診した。
- 既往歴:心房細動のためワルファリン内服中。
- 生活歴:定年退職後無職。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:アルコール臭があるが意識は清明。ただし、本人は受傷時のことは覚えていない。脈拍 80/分、不整。血圧 150/90 mmHg。呼吸数 24/分。頭頂部やや後方に 3 cmの挫創があり出血を認めた。身体の他の部位に創傷は認められなかった。検査所見:頭部 CTでは頭蓋骨骨折は認められず、後頭蓋窩にごくわずかな硬膜下血腫が認められた。
- この患者における頭蓋内病変の重症化を予測する上で、最も注意すべきなのはどれか。
- 蘇生しつつ撮影した頭部 CTでは、硬膜下血腫の増大と小脳内の遅発性外傷性脳内血腫が認められ、脳幹を圧迫する所見が認められた。患者はその 1週後に死亡した。
- 死亡確認後の主治医の対応として適切でないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G065]←[国試_108]→[108G067]
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 41歳の1回経産婦。無月経を主訴に来院した。
- 現病歴 : 最終月経は2か月前であった。数日前に市販の妊娠反応試薬で陽性を確認した。
- 既往歴 : 前回の分娩は5年前。正常分娩で、母子ともに異常はなかった。他に特記すべきことはない。
- 現症 : 身長158cm、体重52kg。体温36.7℃,脈拍84/分、整。血圧128/70mmHg。内診所見で子宮は鷲卵大に増大して軟、圧痛はない。両側付属器も触知しない。経膣超音波検査で子宮内に胎嚢を認める。
- この児の異常の有無について検査を行うことを決定できるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F031]←[国試_096]→[096F033]
[★]
- 80歳の男性。誤嚥性肺炎、脳梗塞による左片麻痺、脳血管性認知症および仙骨部褥瘡のため入院中である。寝たきりの状態で経口摂取が困難であり、経鼻経管栄養を行っている。肺炎は抗菌薬治療により改善し、在宅医療を担当する医師に診療情報提供を行うとともに、自宅への退院に向けて退院支援チームで相談をすることとなった。
- 正しい対応はどれか。
- a 褥瘡チームの介入を中断する。
- b 吸引器を自宅に準備してもらう。
- c 看護師が胃管の挿入を家族に指導する。
- d 主治医が退院後のケアプランを作成する。
- e ケアマネジャーが喀痰吸引を家族に指導する。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C024]←[国試_113]→[113C026]
[★]
- 60歳の女性。急性リンパ性白血病で入院中である。寛解導入療法を繰り返したが寛解に至らなかった。主治医との面接で「もうだめなので、早く死なせてください」と語った。
- 主治医の対応として最も適切なのはどれか。
- a 「必ず治ります。私が治してみせます」
- b 「そんなことは法律でできないのです」
- c 「そう思われるほど、つらいのですね」
- d 「そんなことをおっしゃると、ご家族が心配されます」
- e 「だめなんてことはありません。もっと頑張りましょう」
[正答]
※国試ナビ4※ [105H022]←[国試_105]→[105H024]
[★]
- 地域の保健・医療・福祉・介護について正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110E006]←[国試_110]→[110E008]
[★]
- a 家族を交えず本人のみに説明する。
- b 主治医の希望に沿って説明を進める。
- c 費用負担については説明しない。
- d 被験者が守るべき事項について説明する。
- e 発生の可能性が低い有害事象については説明しない。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C008]←[国試_104]→[104C010]
[★]
- 62歳の男性。健康診断で進行胃癌が発見された。58歳の妻、32歳の長男および28歳の長女と同居している。長男は自営業、長女は医師である。この患者の治療の選択で決定権が最優先されるのはどれか。
- a. 主治医
- b. 患者本人
- c. 患者の妻
- d. 患者の長男
- e. 患者の長女
[正答]
※国試ナビ4※ [096E050]←[国試_096]→[096F002]
[★]