ミドドリン
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
メトドリン錠2
組成
- メトドリン錠2は、1錠中にミドドリン塩酸塩2mgを含有する。
添加物として、クロスカルメロースNa、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、ステアリン酸Mg、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ピロ亜硫酸Na、リン酸水素Caを含有する。
禁忌
- 甲状腺機能亢進症の患者〔甲状腺機能亢進症の患者は、ノルアドレナリン等と類似の作用を持つ交感神経刺激薬により過度な反応を起こす可能性が知られている。本剤は、薬理学的にこれらの薬剤と同様な反応を起こすおそれがある。〕
- 褐色細胞腫の患者〔褐色細胞腫の患者は、カテコールアミンの過剰放出があり、本剤が病態を悪化させるおそれがある。〕
効能または効果
- 本態性低血圧、起立性低血圧
- 成人にはミドドリン塩酸塩として、通常1日4mg(本剤2錠)を2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減する。ただし、重症の場合は1日8mg(4錠)まで増量できる。
小児にはミドドリン塩酸塩として、通常1日4mg(2錠)を2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日最高量は6mg(3錠)とする。
慎重投与
- 重篤な心臓障害のある患者〔本剤は静脈還流量増加作用を介した心臓への作用を有しているため、静脈還流を治療上抑制している患者等に投与する場合、病態を悪化させるおそれがある。〕
- 重篤な血管障害のある患者〔閉塞性動脈硬化症等の重篤な血管狭窄のある患者に投与する場合、病態を悪化させるおそれがある。〕
- 重篤な腎障害のある患者〔消失半減期の延長により血中濃度が持続するので、投与間隔をあけて使用する。〕
- 高血圧の患者〔基礎疾患として高血圧がある起立性低血圧患者に使用する場合、過度の血圧上昇が起こるおそれがある。〕
- 前立腺肥大に伴う排尿困難のある患者〔本剤が膀胱頸部のα受容体に作用するため、排尿困難を悪化させるおそれがある。〕
薬効薬理
- 本剤は活性本体であるジメトキシフェニルアミノエタノール(DMAE)をグリシンで修飾したプロドラッグであり、良好な吸収と緩和で持続的な作用を示す。
- 経口投与後、肝、腎、空腸、血球など種々の臓器で脱グリシン化されて活性本体となり、交感神経α1-受容体を直接刺激し細動脈を収縮して全末梢血管抵抗を増大することにより血圧を上昇させる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ミドドリン塩酸塩(Midodrine Hydrochloride)
化学名
- (±)-2-Amino-N-(2,5-dimethoxy-β-hydroxyphenethyl)acetamide hydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- ミドドリン塩酸塩は白色の結晶性の粉末である。ギ酸に溶けやすく、水にやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、アセトニトリルにほとんど溶けない。水溶液(1→25)は旋光性を示さない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- midodrine
- 化
- 塩酸ミドドリン, midodrine hydrochloride
- 商
- アバルナート、シュプレース、ナチルジン、ミドドリン塩酸塩、メトドリン、メトリジン、メトリジンD
- 関
- アドレナリン受容体。血管収縮剤。
- 選択的α1アゴニスト。起立性低血圧の治療に用いられる。
- ジメトキシフェニルアミノエタノール(DMAE)をグリシンで修飾したプロドラッグ。
- 肝、腎、空腸、血球など種々の臓器で脱グリシン化されて活性本体となり、交感神経α1-受容体を直接刺激し細動脈を収縮して全末梢血管抵抗を増大することにより血圧を上昇させる。
- 心機能にはほとんど影響せず、起立時の血圧低下を抑制する。
- 中枢への影響はなく、また正常血圧に影響を及ぼさない。
- 本態性低血圧症、起立性低血圧症の治療に用いられ、1日量4~8mgである。1回2-4mg 1日2回で用いられる。
- 禁忌:甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫
[★]
- 英
- vasoconstrictor
- 関
- 血管収縮薬
商品
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3