- 英
- alcohol dehydrogenase, ADH
- 同
- アルコールデヒドロゲナーゼ
- 関
- アルコール
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/03 22:57:46」(JST)
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アルコールデヒドロゲナーゼ (EC.1.1.1.1, EC.1.1.1.2, EC.1.1.1.71) はアルコールを酸化してアルデヒドにする反応を触媒する酵素。アルコール脱水素酵素とも呼ばれる。
- CH3CH2OH + NAD+ → CH3CHO + NADH + H+
人間の場合、少なくとも6種のアイソフォームが存在する。肝臓に多く存在し、エタノールを摂取した時に働く。
酵母のように、アルコール発酵する生物の場合、アセトアルデヒドをエタノールに還元する上記の逆反応が起きる。これによってNAD+が再生され、嫌気状態でも解糖系が続行できるようになる。酵母が作ったエタノールを、人間が全く逆の反応で戻していることになる。
目次
- 1 EC番号による分類
- 2 疾患との関連
- 3 引用・参照
- 4 関連項目
EC番号による分類[編集]
- EC 1.1.1.1 an alcohol + NAD+ = an aldehyde or ketone + NADH + H+
- 亜鉛を含む酵素。一級または二級のアルコールまたはヘミアセタールと反応する。
- EC 1.1.1.2 an alcohol + NADP+ = an aldehyde + NADPH + H+
- 亜鉛を含む酵素。これに属する酵素の一部は一級アルコールとのみ反応し、他のものは二級アルコールと反応する。
- EC 1.1.1.71 an alcohol + NAD(P)+ = an aldehyde + NAD(P)H + H+
- むしろ逆反応のほうがよく知られる。ビタミンAであるレチナールをレチノールに還元する反応。炭素鎖長2から12(特に4, 6, 8)の脂肪族アルデヒドを還元する。
疾患との関連[編集]
アルコールデヒドロゲナーゼには上記の通り複数の種類があるが、中でもADH1B(旧称:ADH2)が疾患との関連が報告されている。ADH1Bには遺伝子多型があるが、日本人に多い低活性型アレルを持つものは、アルコール依存症・咽頭癌・食道癌に罹患しやすい。[1][2]
引用・参照[編集]
- ^ http://www.kurihama-med.jp/info_box/al_2_4.html
- ^ http://gantoku3.umin.jp/topics/hiraki.html
関連項目[編集]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 2P-1064 二級アルコールを基質とする耐熱性アルコール脱水素酵素の特性解析(2a酸素学,酵素工学,一般講演,酵素学,タンパク質工学および酵素工学,伝統の技と先端科学技術の融合)
- 飲酒が代謝動態に与える影響を探る (特集 飲酒と生活習慣病のかかわりを探る)
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- ADHは主に肝臓で働きます。しかし胃にも存在しているので、胃の粘膜が荒れると減っ てしまい、肝臓の負担が増えます。
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★リンクテーブル★
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- 英
- drug metabolism
- 関
薬物代謝の過程
1. 第1相反応:酸化oxidation、還元reduction、加水分解hydrolysis
- oxygenases
- -OH, -COOH, SH, -O=, -NH2を付与
- 生物学的性質の不活化
2. 第2相反応:抱合conjugation
- transerases
- 可溶化。分子量の増加→腎排泄されやすくなる
生物異物代謝 (GOO.73)
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- 英
- aldehyde reductase
- 関
- アルドース還元酵素、アルデヒドレダクターゼ、アルコール脱水素酵素
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アルコール脱水素酵素 ADH
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アルコール脱水素酵素
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- 英
- sugar alcohol dehydrogenase
- 関
- 糖アルコールデヒドロゲナーゼ
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- 英
- alcohol
- 関
- エタノール
アルコールによる酩酊の分類
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- 0.5 mg/ml 以上で酒気帯び → 道路交通法(0.5 mg/ml以上で運転能力の低下、1.5 mg/ml以下では著しい低下。1.5-2.0 mg/mlがもっとも危険。これ以上では運転できない)
- 血中アルコール濃度と酩酊の状態
- 0.0-0.5 mg/ml::殆ど無症状か、わずかな熱覚、味覚や嗅覚の低下
- 0.5-1.0 mg/ml:弱度酩酊:顔面紅潮、抑制からの解放、陽気、多幸感、不安や緊張の緩和、反応時間の延長など
- 1.0-1.5 mg/ml:軽度酩酊:多弁、大胆、感覚の軽度麻痺、気分爽快、多弁など
- 1.5-2.5 mg/ml:中程度酩酊:眠気に襲われる、言語不明瞭、平衡感覚が鈍麻し、千鳥足になる、理解・判断力鈍麻など
- 2.5-3.5 mg/ml:強度酩酊:歩行困難、顔面蒼白、悪心、嘔吐、感覚麻痺、精神運動性興奮、言語不明瞭、諸反射の消失など
- 3.5-4.5 mg/ml:重度酩酊、泥酔:意識消失、筋力消失、呼吸困難、体温低下、昏睡状態
- 4.5- mg/ml:呼吸麻痺、心機能不全などで死亡する。
アルコールの慢性症状
- アルコール中毒の患者において、脳神経でchromatosisが見られるが、ニューロンの脱落は末期まで見られない。小脳では虫部のニューロンが優先的に脱落する。大脳辺縁系の乳頭体に強い病変が見られる → ウェルニッケ・コルサコフ症候群と関連
- 振戦譫妄
- アルコール幻覚症
- コルサコフ症候群
- アルコール痴呆
- アルコールてんかん
アルコールによる非精神症状
アルコールによる疾患
- 身体疾患:アルコール性肝疾患(脂肪肝)、膵炎(急性膵炎、慢性膵炎)、大腿骨頭壊死症、末梢神経障害
- 精神疾患:急性アルコール中毒、慢性アルコール中毒、アルコール依存症、アルコール精神病
- (国試)100B077、095B075
アルコールの摂取と疾患
- ホジキンリンパ腫:掻痒症を呈する患者もいるが、そのばあい飲酒をすると当該部位に痛みが出現する(APT.83)
- 急性膵炎:増悪
アルコールの胎児への影響
- SUB.260
アルコールの摂取量
- 21世紀における国民健康づくり運動の目標値では節度ある適度な飲酒とは1日平均純アルコールで20g程度としている。 → ビール(5%) 400ml、日本酒(15%) 133.3ml
- 脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血の発症予防には過度の飲酒(1週間に150g以上)を避けることが推奨されている。
アルコールの単位
- アルコール摂取量の基準とされるお酒の1単位とは、純アルコールに換算して20g。
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- enzyme, ferment
- 関
- 酵素反応
酵素の分類
- (a)酸化還元酵素(oxydoreductase) EC1:ある物質を酸化したり、還元したりします。脱水素酵素、ペルオキシダーゼなどを含みます。
- (b)転移酵素(transferase) EC2: アミノ基やリン酸基などをある物質から別の物質に転移する酵素です。アミノ基を転移する酵素はアミノトランスフェラーゼと呼ばれます。
- (c)加水分解酵素(hydrolase) EC3:ある物質(基質)に水(H2OのうちHとOH)を加えることにより、2つに分解します。多くの蛋白分解酵素が含まれます。
- (d)リアーゼ(lyase) EC4:ある物質を2つに分解します。
- (e)イソメラーゼ(isomerase) EC5:ある基質を異性体に変換します。
- (f)リガーゼ(ligase) EC6;ATPのエネルギーを使って2つの物質を結合します。
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- dehydrogenase
- 同
- デヒドロゲナーゼ