- 英
- epinephrine reversal, adrenaline reversal
- 同
- エピネフリン反転
- 関
- アドレナリン受容体、α受容体、β受容体
- アドレナリンはα1(血管平滑筋収縮)、α2(血管平滑筋収縮)、β1(収縮力↑)、β2(血管平滑筋の弛緩(骨格筋))受容体に作用する。α受容体が遮断されることで、β受容体への作用が前面に出て末梢血管抵抗の低下、ひいては血圧低下をもたらす。イソプロテレノールと同じような血圧の挙動を示す。
- 参考→イソプロテレノール#静脈内投与時の挙動
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/15 09:09:25」(JST)
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エピネフリン反転(えぴねふりんはんてん、英:epinephrine reversal)は、α1受容体拮抗薬投与後にエピネフリンを静脈内注射するとエピネフリンの血圧上昇作用が血圧下降作用に反転する現象。アドレナリン反転とも呼ばれる。'血管壁に存在するα1受容体及びβ2受容体と呼ばれるG蛋白質共役受容体はともにエピネフリンに対する受容体として機能することが知られている。α1受容体にエピネフリンが結合すると血圧上昇作用を示すが、一方β2受容体へのリガンドの結合により血圧下降作用を示す。通常ではα1受容体を介した作用が優位のためエピネフリンの投与により血圧上昇を示す。しかし、α1受容体拮抗薬の存在下ではβ2受容体を介した作用が優位となり血圧下降作用を生じる。抗精神病薬などの中にはα遮断作用を持つ薬物もあり、このような薬物を服用した状態でエピネフリンを静脈投与することにより血圧降下を誘導するため大変危険である。なおエピネフリンと同じく内因性カテコールアミンであるノルエピネフリンはβ2受容体を介した血圧下降作用が弱いため、α1受容体拮抗薬により血圧上昇作用の抑制は起こるが血圧反転は起こらない。1906年Daleによって、麦角アルカロイドを予め投与したネコにエピネフリンを投与すると血圧下降作用が生じることから発見された。
関連項目
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
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Related Links
[display]http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/acetylcholine.html
- アセチルコリン・カテコールアミン
- このとき、α1受容体による血管収縮作用の方が強いため、血圧が上昇するのである。 ここで、前もってα1受容体を遮断してアドレナリンを投与すると、β2受容体による血管 拡張作用が表れるため、血圧下降作用を起こす。この現象をアドレナリン反転という。 ...
[display]http://www.novartis.co.jp/product/reg/pi/pi_reg.pdf
- レギチーン注射液10mg 添付文書
- ネコ、イヌによる実験でフェントラミンはアドレナリンによる. 昇圧反応を遮断又は逆転 する。ノルアドレナリンに対する昇圧. 反応に対しても遮断効果を示すが、降圧反応は 起こらない。典. 型的なアドレナリン反転は0.1~1.0mg/kgの静注又は皮下注で ...
[display]http://www.novartis.co.jp/product/clo/os/os_clo1003.html
- クロザリル錠 使用上の注意改訂のお知らせ 2010年3月 -医療関係者向け情報-
- ノルアドレナリン (ノルアドレナリン), アドレナリンの作用を反転させ、重篤な血圧 低下を起こすおそ ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- adrenarine
- 同
- (国試)エピネフリン epinephrine、エピレナミン epirenamine、スプラレニン suprarenin
- 化
- 酒石酸水素エピネフリン
- 商
- Adrenalin, EpiPen、ボスミン、エピペン
- 関
- カテコールアミン、ノルアドレナリン、アドレナリン受容体
SPC. 61,68,86,142
GOO. 244
作用機序
薬理作用
血管作用
- 小動脈、前毛細血管括約筋?収縮
- アドレナリン反転 epinephreine reversal
- アドレナリン投与下にα受容体阻害薬を投与すると末梢血管抵抗が低下し血圧が低下する現象。α受容体を介した末梢血管収縮が抑制され、β2受容体を介した末梢血管平滑筋が弛緩することによる。
動態
適応
効能又は効果
(エピネフリン注0.1%シリンジ「テルモ」添付文書)
- 気管支喘息,百日咳
- 各種疾患もしくは状態に伴う急性低血圧またはショック時の補助治療
- 心停止の補助治療
用量
- ACLS:静注1mg ← プレフィルのシリンジは大抵1mg/1mlで調製されている。
- PALS:静注・骨髄 0.01mg/kg 気管内投与 0.1mg/kg
- アナフィラキシーショック:皮下注~筋注で0.3mg
注意
- 本剤は心筋酸素需要を増加させるため、心原性ショックや出血性・外傷性ショック時の使用は避けること(エピネフリン注0.1%シリンジ「テルモ」添付文書)
禁忌
副作用
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- inversion、reversal、invert、inverse
- 関
- インバース、回復、逆、逆位、逆性、逆転、転化