- 英
- CVA knock pain, costovertebral angle knock pain
- 同
- CVA叩打痛
- 関
- 腎臓、肋骨脊柱角
Japanese Journal
- 鈴木 洋通
- 日本内科学会雑誌 89(12), 2465-2468, 2000-12-10
- 腎臓は身体所見から重要な情報が得られることは他の循環器や消化器疾患と比してそれほど多くない.しかし,触診で腎臓の大きさの見当をつけたり,また痛みの有無を確認することは大切である.さらに,膀胱や前立腺では触診が重要であり,内科医でもそれらをおこなうことを怠ってはいけない.とくに前立腺では触診により単なる前立腺肥大であるかあるいは前立腺癌であるか比較的容易に診断がつけられる.聴診では腎血管性高血圧を見 …
- NAID 10005521349
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- 腎臓の痛み. いわゆる腎疝痛(じんせんつう)で、刺すような痛みが周期的にくり返し襲っ てきます。尿管結石のときにしばしばみられます。背中の肋骨と脊椎(せきつい)が三角 に交わる三角部をたたくと響きます。これを肋骨脊柱角叩打痛(こうだつう)と呼びます。
- 急性の場合は悪寒戦慄、高熱(39度~40度)から悪心、嘔吐、全身倦怠感、局所症状 では腎部痛、背部痛、腎部圧痛、腰痛などを訴えます。特徴的部位では肋骨脊椎角 costovertebral angle;CVAに痛み(圧痛)を生じさせる肋骨脊椎角叩打痛CVA ...
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- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 23歳の女性。発熱を主訴に紹介されて来院した。
- 現病歴:3日前の朝、38.2℃の発熱を認めた。市販の解熱鎮痛薬を内服すると、一時的に体温は37℃台前半まで解熱したが、数時間して再び38.5~40℃に上昇した。今朝からは、悪寒、戦慄を伴う40℃台の発熱が続いたため自宅近くの診療所を受診した。腰部が重苦しいが、頭痛、咽頭痛、鼻汁、咳嗽、胸痛、腹痛および下痢の症状はない。インフルエンザウイルス迅速抗原検査と胸部エックス線撮影で異常を認めなかった。発熱の原因精査のため同時に施行した尿検査と血液検査の結果を持参し、紹介されて受診した。
- 既往歴:小児期にアトピー性皮膚炎。8歳時に中耳炎。
- 生活歴:営業担当事務職員。両親と弟の4人暮らし。
- 家族歴:10日前に弟が胃腸炎で3日間療養した。
- 検査所見(持参したもの):尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+、白血球2+。赤沈 65mm/1時間。血液所見:赤血球 430万、Hb 13.5g/dL、Ht 40%、白血球 12,000(桿状核好中球 15%、分葉核好中球 60%、好酸球 1%、単球 6%、リンパ球 18%)、血小板 38万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 4.2g/dL、AST 28IU/L、ALT 35IU/L、LD 210IU/L(基準 176~353)、クレアチニン 0.7mg/dL、尿素窒素 14mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 6.5mg/dL。
- 現症:意識は清明。身長 165cm、体重 46kg。体温 39.1℃。脈拍 96/分、整。血圧 106/60mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。
- この患者でみられる可能性が高い身体所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110C029]←[国試_110]→[110C031]
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- 次の文を読み、1~3の問いに答えよ。
- 34歳の男性。急速に強くなった腹痛のため搬入された。
- 現病歴: 昨日、夕食を午後8時に摂取した。午後11時ころに臍部を中心とした腹痛があり、最初は普通便、続いて水様便が始まり、夜間にも3回排便があった。妻もその頃から下痢を認めていた。今朝は朝食を摂取せず出社した。出社後、腹痛が周期性となり、血液の混じった粘液便を2回認めた。痛みのためうずくまっていたため、同僚が救急隊を要請した。
- 既往歴: 特記すべきことはない。
- 生活歴: 飲酒はビール1本を週に1回。喫煙はない。最近1年の海外渡航歴はない。
- 現症: 意識は清明。顔貌は苦悶様。身長165cm、体重64kg。体温38.3℃。脈拍96/分、整。血圧106/80mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D050]←[国試_101]→[101E002]
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- 次の文を読み、53~55の問いに答えよ。
- 64歳の男性。発熱と排尿困難とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 2年前から夜間頻尿と尿線狭小とを自覚していたが、生活に 支障がないため放置していた。5日前から風邪をひいていた。2日前から 頻尿、排尿痛および排尿困難を認めた。昨晩から悪寒がある。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現 症 : 意識は清明。身長160cm、体重62kg。体温38.9℃。脈拍104/ 分、整。血圧 148/88mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。腹部超音波写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103B053]←[国試_103]→[103B055]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [111F005]←[国試_111]→[111F007]
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- 人体の模式図(別冊No.2)を別に示す。打診によって肋骨脊柱角叩打痛を確認する部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H008]←[国試_107]→[107H010]
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- 英
- rib, ribs
- ラ
- costae
発生学
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- costovertebral angle, CVA
- 同
- 肋椎角、肋骨脊椎角、肋骨椎体角 rib-vertebral angle
- 関
- 肋骨脊柱角圧痛 costovertebral angle tenderness
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臨床関連
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- 英
- vertebral column, spinal column, spine(これだけでも脊柱の意味をなす)
- ラ
- columna vertebralis
- 関
- 脊椎
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- 英
- knock pain, tapping tenderness, sensitivity to tapping
- 同
- 叩打痛
[★]
- 英
- tapping tenderness
- 同
- 打痛