- 英
- tetanus antitoxin, TAT
- 商
- テタガム、テタノセーラ、テタノブリンIH、テタノブリン、破傷風グロブリン
- 関
- 破傷風、Clostridium tetani
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 岐阜県民の破傷風・ジフテリアに対する抗体保有状況(1)年齢別破傷風抗毒素保有率
- 年齢別破傷風抗毒素価保有状況からみた破傷風予防方法に関する考察
- 平成元年(1989年)における年齢別破傷風抗毒素保有状況
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- 破傷風抗毒素 1定義 破傷風トキソイドを馬に注射して得た血清又は血漿を精製した抗毒素である。2製法 2.1製造用株 2.1.1名称 破傷風菌 47株又はこれと同等と認められた株Harvard A/ 2.1.2 性状 破傷風毒素産生を担うプラスミドを保有する。
- 【ベストアンサー】小さな傷程度なら手を石けんで傷を消毒し抗生物質の軟膏を塗布して経過観察というところですがなにぶん「錆びた古い釘を踏んで足の裏に1~2cmくらい刺さって ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分〔1瓶(3.4mL)中〕
添加物〔1瓶(3.4mL)中〕
- D-ソルビトール 170mg,水酸化ナトリウム 適量,塩酸 適量
備考
- 破傷風抗毒素は,ヒト血液に由来する.
(採血国:米国,採血の区別:非献血)
禁忌
効能または効果
- 破傷風の発症予防並びに発症後の症状軽減のための治療に用いる.
- 本剤は点滴注射するか,又は直接静注する.直接静注する場合は,きわめて徐々に行うこと.
破傷風の発症を予防するためには,通常250国際単位を投与する.重症の外傷例には1,500国際単位を投与する.広汎な第II度熱傷などの場合は適宜反復投与する.
破傷風の治療においては,軽〜中等症例では,1,500〜3,000国際単位,重症例では3,000〜4,500国際単位を投与する.なお,症状により適宜増量する.
- 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある(低・無ガンマグロブリン血症の患者には注意すること).
慎重投与
- IgA欠損症の患者〔抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある.〕
- 腎障害のある患者〔腎機能を悪化させるおそれがある.〕
- 溶血性・失血性貧血の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある.〕
- 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない.感染した場合には,持続性の貧血を起こすことがある.〕
重大な副作用
ショック(頻度不明)
- ショックを起こすことがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,喘鳴,胸内苦悶,血圧低下,脈拍微弱,チアノーゼ等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
薬効薬理
- 本剤は,破傷風毒素に対するヒト由来の抗体を高力価に含有するため,血中に遊離している破傷風毒素と結合し,速やかに中和させる.
〈生体内抗毒素作用〉4)
- 破傷風毒素を皮下投与したマウスに対して,本剤又は乾燥ポリエチレングリコール処理抗破傷風人免疫グロブリンを静脈内投与し,延命,救命効果について比較検討した.その結果,マウスの延命,救命効果において,本剤は乾燥製剤と同等であった.
★リンクテーブル★
[★]
破傷風抗毒素、ポリエチレングリコール、グリシン、D-マンニトール、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩酸
[★]
[★]
- 英
- antitoxin therapy of tetanus
[★]
- 英
- tetanus, lockjaw
- 同
- テタヌス
- 関
- 破傷風菌 Clostridium tetani
概念
- 嫌気性芽胞形成性グラム陽性桿菌である破傷風菌(Clostridium tetani)による感染症であり、破傷風菌が産生した外毒素テタノスパスミン(tetanospasmin)による中枢神経障害(随意筋痙攣)をきたすことが本疾患の病態である。
- 破傷風菌は土壌や塵など環境中に広く、またヒトや動物の消化管にも存在するが、破傷風菌に汚染された環境で外傷を契機に感染が成立する。
- 感染症ではあるが、神経毒による中毒性感染症であある。
病型
- 参考1
- 全身性破傷風:全身の筋の強直性攣縮 + 自律神経症状(早期は易刺激性、不穏、発汗、頻脈。後期には著しい発汗、不整脈、不安定な高血圧・低血圧、発熱)
- 限局性破傷風
- 頭部破傷風
- 新生児破傷風
病態
- SMB.260
- 破傷風毒素(テタノスパスミン)は亜鉛依存性プロテアーゼ活性を有しており、シナプス小胞付随蛋白であり開口分泌に関与するシナプトブレビンを特異的に切断し、シナプスへの神経伝達物質の放出を妨げる。
- 症状の発現は脊髄の抑制ニューロンが遮断される事による。
- 自律神経ニューロンも遮断されるので、自律神経症状も発現する。 → 著しい血圧、脈拍の変動
潜伏期
経過
治療
- SMB.260 YN. H-55 SPE.359
- 創部 :デブリドマン
- 抗毒素:ヒトTIGの投与 → 神経細胞に取り込まれた後では毒素を中和できなくなる。
- 抗菌 :ペニシリンGの大量投与。テトラサイクリン(SPE.359)
- 対症療法:呼吸管理、筋弛緩薬、抗痙攣薬(ジアゼパム)、刺激の軽減(日光の遮蔽)
予防
- 破傷風トキソイドによる能動免疫
- 小児期にジフテリア・破傷風・百日咳混合ワクチンを、それ以外の者は沈降破傷風トキソイド(破傷風トキソイド*)を3回注射しておけば約5年間程度の免疫が得られる。
免疫
予後
- 死亡率:40% (SPE.359)
- 救急救命センターレベルでならば死亡率は10%程度に下げることが可能である。
参考
- 1. [charged] Tetanus - uptodate [1]
国試
[★]
- 英
- toxin
- 関
- 内毒素、外毒素
外毒素
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内毒素
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ポリペプチド
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リポ多糖体(lipopolysaccharide: LPS)
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細菌細胞からの分泌
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グラム陰性菌の細胞壁の外膜に存在
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宿主組織内-拡散
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細菌細胞の崩壊により放出
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多くは熱不安定性
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熱安定性
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分泌部位~遠隔部位に作用
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血行性に拡散しエンドトキシンショック
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トキソイド化可
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トキソイド化不可(毒性中心はリピドA)
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[★]
- 英
- antitoxin
- 関
- トキソイド