- 英
- endotoxin
- 同
- エンドトキシン、菌体内毒素 bacterial endotoxin
- 関
- 外毒素、毒素、リピドA
内毒素の生理作用
WordNet
- a toxin that is confined inside the microorganisms and is released only when the microorganisms are broken down or die
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/14 20:36:11」(JST)
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内毒素(ないどくそ)とは、グラム陰性菌の細胞壁の成分であり積極的には分泌されない毒素を指す。英語名をそのまま用い、エンドトキシン(endotoxin)とも呼ぶ。
内毒素の主な生物学的作用は、致死性ショック、発熱、補体の活性化、白血球の活性化、接着分子発現や血管内皮細胞の障害、汎発性血管内凝固(DIC)、抗体産生促進、食菌の促進などである。発熱作用から「外因性発熱物質(パイロジェン)」とも呼ばれる。補体の活性化を除いて、これらの作用のほとんどはサイトカインが介在している。
要約すると下記の通りである。
- グラム陰性菌細胞壁外膜にあり、物質的にはリポ多糖である。毒素の活性本体はその中のリピドA構造であり、耐熱性があり、抗原性はほとんどない。
- 菌体の破壊によって遊離される。
- 菌の種類によらず生物学的活性はほとんど同じである。
- マクロファージなどの細胞表面のToll様受容体(TLR)-4に結合して細胞を活性化する。
- その結果、サイトカインが産生され多くの生物活性が発現する。
- 敗血症性ショックをおこす。
- 破骨細胞を活性化し骨吸収を促進する。
- シュワルツマン反応を引き起こす。
- 検出法としてカブトガニの血球抽出液を用いるリムルステストが用いられている。但し、リムルステストは真菌の細胞壁成分であるβ-グルカンでも陽性を示す。そこでエンドトキシン特異的方法が開発され、敗血症の補助的診断法として用いられている。
ある種のβ-ラクタム系抗生物質の投与によりグラム陰性菌が破壊されると、生体に内毒素が放出されることによりエンドトキシンショックを引き起こすことがある(抗生物質誘導性エンドトキシンショック)。
医薬品は内毒素による汚染がないことが重要である(パイロジェンフリー)。細菌を用いて調製した医薬品(組み換えタンパク質、遺伝子治療に用いるDNAなど)では内毒素を完全に除去することが不可欠である。
関連項目[編集]
- 毒
- 外毒素/毒素
- 免疫学/生化学/細菌学/化学/微生物学
- 食中毒
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 転写因子クロスカップリングを介した内毒素によるアクアポリン5の発現抑制
- 細菌が放出する内毒素のヒト精液中濃度とそれが精子の生存性に及ぼす影響
- 藤田 陽子,下中 麻奈美,櫛野 鈴奈,池田 千秋,三原 敏敬,根岸 宏明,島田 昌之
- Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 28(2), 32, 2011-04-01
- NAID 10028124307
Related Links
- 内毒素の主な生物学的作用は、致死性ショック、発熱、補体の活性化、白血球の活性 化、接着分子発現や血管内皮細胞の障害、汎発性血管内凝固(DIC)、抗体産生促進、 食菌の促進などである。発熱作用から「外因性発熱物質(パイロジェン)」とも呼ばれる。
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★リンクテーブル★
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- 英
- endotoxin shock
- 同
- 内毒素ショック、グラム陰性ショック、gram-negative shock
- 関
- 内毒素、細菌性ショック
[★]
- 英
- exotoxin
- 同
- 菌体外毒素 bacterial exotoxin
- 関
- 内毒素、毒素、エンドトキシン、細菌毒素
[★]
- 英
- endotoxin
- 同
- 内毒素、リポ多糖体 lipopolysaccharide LPS
[★]
- 英
- endotoxic shock
- 関
- 毒素ショック、感染性ショック、毒素性ショック症候群、エンドトキシンショック
[★]
- 英
- endotoxin、bacterial endotoxin
- 関
- エンドトキシン、内毒素
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- endotoxic shock
- 関
- [[]]
- 同
- endotoxic shock
[★]
- 英
- toxin
- 関
- 内毒素、外毒素
外毒素
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内毒素
|
ポリペプチド
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リポ多糖体(lipopolysaccharide: LPS)
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細菌細胞からの分泌
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グラム陰性菌の細胞壁の外膜に存在
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宿主組織内-拡散
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細菌細胞の崩壊により放出
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多くは熱不安定性
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熱安定性
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分泌部位~遠隔部位に作用
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血行性に拡散しエンドトキシンショック
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トキソイド化可
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トキソイド化不可(毒性中心はリピドA)
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