性器結核
- 卵管炎と子宮内膜炎が最も多い(G9M.58)。卵管炎が最も多い(NGY.177)
- 以前は不妊症の原因でもあったが、現在では結核そのものの減少によりきわめて稀な疾患となっている。
国試
UpToDate Contents
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- 1. 尿路性器結核urogenital tuberculosis [show details]
- 2. 鎮痛剤性腎症の臨床症状および診断clinical manifestations and diagnosis of analgesic nephropathy [show details]
- 3. 小児の不明熱に対するアプローチfever of unknown origin in children evaluation [show details]
- 4. 長期介護施設における感染症の原因:概要causes of infection in long term care facilities an overview [show details]
- 5. 小児における結核tuberculosis disease in children [show details]
Japanese Journal
- 症例報告 不妊スクリーニングを目的とした子宮鏡検査を契機に診断された結核の1例
- 本庄 裕二郎,松本 佳余子,山下 創,伊藤 訓敏,宮川 理華子,中込 彰子,浅井 聡美,西村 真純,瀧川 恵子,大野 智子,塩津 英美
- 東京産科婦人科学会会誌 68(2), 218-221, 2019-04
- NAID 40021911023
- 症例 性器結核による子宮留膿腫の1例
- 澤田 育子,平松 宏祐,金山 智子,宇垣 弘美,金 美娘,福井 温,浅田 昌宏,雨宮 京夏,木村 勇人
- 産科と婦人科 86(1), 131-135, 2019-01
- NAID 40021766355
- 腹水ADA高値により疑われた結核性腹膜炎を合併した性器結核の1例
- 中村 雅子,張 波,杉本 澄美玲,生駒 直子,若狭 朋子,金山 清二,大井 豪一
- 産婦人科の進歩 69(2), 131-137, 2017
- … <p>性器結核はしばしば結核性腹膜炎に進展し,腹腔内播種や結節を生じるため,肉眼的に悪性腫瘍と同様の所見を呈することがある.今回われわれは,術前診断が困難であった性器結核,結核性腹膜炎の1例を経験したので報告する.症例は68歳3経妊2経産の女性である.2カ月間継続する腹部膨満感を主訴に前医内科を受診した.経腹超音波検査にて中等量の腹水貯留を認めた.腹水穿刺を施行し …
- NAID 130005834769
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- 性器にみられる続発性の 結核症 で、臨床的に多いのは男性の性器結核である。
- 男性性器結核の場合、尿路・精路に沿って逆行性感染により、もしくは血行性に前立腺、精嚢、精巣上体や精巣に感染する。
- 性器結核も激減しています。男性では前立腺、精嚢腺、副精巣の順に多く、一方、女性では卵管、子宮内膜、卵巣、腟壁の順に多いです。 男性では尿路結核に続発しやすいようです。女性では他の臓器結核が血液やリンパ液 ...
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国試過去問 | 「084A056」 |
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関連記事 | 「結核」「核」 |
「084A056」
- 子宮内膜組織診が診断に有用なのはどれか。全て選べ
「女性性器結核」
「尿路性器結核」
- 英
- urogenital tuberculosis, genitourinary tuberculosis
「男性器結核」
「結核」
- 英
- tuberculosis, TB
- 同
- 結核症
- 関
- 結核菌 Mycobacterium tuberculosis、抗結核薬
- 肺結核、腸結核、脳結核腫
- 感染予防学 080423I,II
- first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
- Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis
概念
病原菌
疫学
- 罹患率は男性の方が多い。
平成21年
- 参考3
- 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
- 新登録結核患者数 24,170人
- 罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
- 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
- 80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
- 70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
- 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
- 日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。
感染の型
- SPU.178
一次感染
- 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎
二次感染
- 初感染から長期間を経て発症するもの
症状
結核の皮膚病変
検査
- 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)
診断
- 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
- 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。
治療
- 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
- 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
- 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株
2009年に厚生労働省告示
- A法
- ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
- B法
- PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。
薬物療法:抗結核薬
感染経路
公衆衛生
参考
- 1. 日本結核病学会
- 2. 共益財団法人結核予防学会
- 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
ガイドライン
- 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長