- 英
- compression fracture
- 同
- 軸圧骨折 axial compression fracture、圧縮骨折 pressure fracture
- 関
- 骨折
骨粗鬆症性圧迫骨折と腫瘍性圧迫骨折の鑑別
- BOX16-17 骨粗鬆症性圧迫骨折と腫瘍性圧迫骨折の鑑別に有用な画像所見(Griffith JF, Guglielmi G:Vertebral fracture. Radiol Clinc North Am 2010;48:519-530. 関節MRIp.737
- 椎体内の脂肪信号が保たれる
- MRIで信号変化が椎体に限局し、後方成分の変化を見ない
- 骨内・外に腫瘤形成がない
- 脛骨、上位胸椎(T1-5)に骨折をみない
- CTで罹患椎体の骨量がたもたれる。
- 対体内の液体貯留やガス像
- 終板下の骨折線を表すT1強調像での線状の低信号
- 罹患椎体周囲の軟部組織腫脹が軽微か認めない
- 硬膜外腫瘤腫瘤形成を認めない
圧迫骨折の良悪性の鑑別
:BOX2 MRI圧迫骨折の良悪性の鑑別(Bowen BC, etal:Spine Imaging: Case Review 2nd ed. Mosby, Philadelphia, 2008, pp99-100, 145-146)(脊椎脊髄疾患のMRI p.146)
- 【良性を示唆する所見、特異性の高い順に】
- 1. 骨折線を認める(T2 or 造影T1)
- 2. fluid sign(骨折した椎体内に液体貯留)の存在
- 3. 椎体内ガス像(intervertebral vaccum cleft)の存在
- 4. 軟部組織に腫瘤を伴わない
- 5. 椎弓根には病変が及ばない
- 6. 椎体後縁皮質が保たれている
- 7. 椎体のV字変形
- 良性の圧迫骨折では急性期はT1強調画像で低信号をしめし、(3ヶ月の経過で)次第に高信号に変化するが、悪性骨折では低信号領域のまま。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/08 16:44:23」(JST)
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圧迫骨折 |
分類及び外部参照情報 |
脊椎圧迫骨折
|
ICD-9 |
733.13 (pathological), 805-806 (traumatic) |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
圧迫骨折(あっぱくこっせつ)とは、外傷や椎骨の弱まりによる椎骨の崩壊のこと。椎骨の弱まりは骨粗鬆症や骨形成不全の患者、原発もしくは転移性骨腫瘍[1]、感染による[2]。健康な人の場合は射出座席のような垂直的な圧力がかかった場合におこる。X線撮影では、くさび形に変形して見える。高齢者におこる圧迫骨折のほとんどが骨粗鬆症に起因しており[3]、胸椎と腰椎の移行部の椎体に生じやすく、くしゃみや腰をひねっただけ[4]、尻もちなどの軽微な外力によって生じる[3]。
治療[編集]
保存的療法[編集]
- 骨粗鬆症に対してカルシトニン製剤[5]
- コルセット、鎮痛薬、リハビリなどで痛みのコントロールをおこなう[6]。
外科的療法[編集]
経皮的椎体形成術の治療を受けた患者のレントゲン写真
- 経皮的椎体形成術 - 痛みの低減に効果のある低侵襲の外科治療。変形した椎骨に主にアクリル樹脂(PMMA)[7]を用いた骨セメントを注入する治療法で、除痛効果が特に高いとされる[8]。
脚注[編集]
- ^ Weber, Kristy (2006年2月28日). “Rounds 2: Treatment of Metastatic Bone Disease”. John Hopkins Arthritis Center. 2012年5月27日閲覧。
- ^ “Bone Infections”. MedlinePlus (2011年9月7日). 2012年5月27日閲覧。
- ^ a b 日本整形外科学会「脊椎椎体圧迫骨折」
- ^ 徳島県医師会「脊椎圧迫骨折と後遺障害 」
- ^ Knopp, Jennifer A.; Diner, Barry M.; Blitz, Maurice; Lyritis, George P.; Rowe, Brian H. (2004). “Calcitonin for treating acute pain of osteoporotic vertebral compression fractures: A systematic review of randomized, controlled trials”. Osteoporosis International 16 (10): 1281–90. doi:10.1007/s00198-004-1798-8. PMID 15614441.
- ^ 久留米大学医学部放射線医学教室
- ^ 福岡医学雑誌 2007年9月 p337-345「経皮的椎体形成術 : 脊椎圧迫骨折の早期疼痛緩和を目指して」
- ^ 聖路加国際病院放射線科
関連項目[編集]
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Japanese Journal
- 神経症候を伴う骨粗鬆症性椎体圧潰に対する一期的な後方除圧と経皮的椎体形成術
- 田中 秀一,川西 昌浩,加茂 正嗣,西原 賢太郎,山田 誠,横山 邦夫,伊藤 裕
- 脳神経外科ジャーナル 20(3), 200-206, 2011-03-20
- … 骨粗鬆症性椎体圧迫骨折では,圧潰椎体の後壁が脊柱管内に突出して脊柱管狭窄をきたし,腰痛に加えて神経症状を呈すことがある.今回,本病態の7症例(平均74歳)に対し低侵襲治療を目的に,一期的に椎体形成術と後方除圧術を施行し短期治療成績を検討した.術後,腰痛は全例で軽快し,JOA scoreは術前10.6から術後20.3,椎体高は前方と中央で有意に改善した.歩行不能であった3例とも歩行可能となり,跛行は4例中3例で消失した.こ …
- NAID 110008460949
- ホルモン抵抗性前立腺癌に対する低用量ドセタキセル+デキサメタゾン療法の検討
- 柳原 豊,三浦 徳宣,東 浩司,佐々木 豊和,西田 智保,菊川 忠彦,佐藤 秀樹,島本 憲司,青木 克徳,丹司 望,武田 肇,横山 雅好
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(1), 23-27, 2011-01-20
- … 生存期間は0.7?36.1カ月(中央値7.1カ月),生存期間は4.7?55.4カ月(中央値20.3カ月)であった.血液毒性として,G3の好中球減少2例(12.5%)に認めたのみで,G3以上の非血液毒性として,感染性心内膜炎,脳出血,消化管出血,圧迫骨折を1例ずつに認めた.(結論)低用量ドセタキセル+デキサメタゾン併用療法の効果は諸家の報告と同程度であった.血液毒性は軽微であったが,両剤を併用することで非血液毒性は高度になる可能性もあり,注意が …
- NAID 110008440744
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- 圧迫骨折とはどのような病気なのでしょうか?症状や原因、治療方法は?このページでは 圧迫骨折について詳しく説明していきましょう。
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- 次の文を読み、25~27の問いに答えよ。
- 70歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。
- 現病歴 :これまで家事に追われてきたが、数年前から疲労感と背部から腰部にかけての重感と鈍痛とを感じるようになった。痛みは常時あるわけではない。最近、疼痛と脊柱の変形とが増強してきたことに気付いている。身長は20歳代に比べて8cm短縮した。
- 既往歴 : 家族歴:特記すべきことはない。閉経は52歳であった。
- 現症 : 身長152cm、体重44kg。脈拍76/分、整。血圧120/72mmHg。胸腰椎移行部の後背変形と叩打痛とを認める。心雑音はなく、呼吸音も正常である。腹部と四肢とに特記すべき所見はない。深部腱反射に異常を認めない。
- 検査所見 : 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球423万、Hb12.4g/dl、Ht39%、白血球3,700、血小板13万。血清生化学所見:血糖80mg/dl、総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.2g/dl、アルカリホスファターゼ152単位(基準260以下)、Na143mEq/l、K3.7mEq/l、Cl 110mEq/l、Ca8.7mg/dl、P3.0mg/dl、freeT4 1.2ng/dl(基準0.8~2.2)、PTH46pg/dl(基準10~60)。第2~4腰椎の骨密度は若年強常女性の平均骨密度の65%(基準80以上)。
- この患者の腰椎エックス線単純写真でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [097C025]←[国試_097]→[097C027]
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- 72歳の男性。歩行時に増強する殿部痛と両側下肢痛とを主訴に来院した。3か月前から会陰部の異常感覚を自覚している。殿部痛と両側下肢痛とは立ち止まることで消退する。下肢の深部腱反射亢進や感覚障害は認めない。両側足背動脈の拍動は良好である。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A046]←[国試_097]→[097A048]
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- 関
- 圧迫骨折
参考
- 1. 脊椎圧迫骨折に対するセメント治療:経皮的椎体形成術 医仁会 武田総合病院 脳神経外科 部長 川西昌浩
- http://www.takedahp.or.jp/closeup/item6.html
- http://sushi.qee.jp/youtuu/
[★]
- 英
- fracture of the vertebral centrum, spine centrum compressed fracture, vertebral body compression fracture, vertebral compressed fracture
- 関
- 圧迫骨折
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- 英
- vertebral compression fracture, spinal compression fracture
[★]
- 英
- compression fracture of vertebral body
- 関
- 圧迫骨折
[★]
- 英
- fracture
- 関
高齢者における骨折の好発部位
- 参考1
多い
- 上腕骨頚部:転倒して手を伸ばしてついた、直接方外側を打った場合に外科頚骨折しやすい。特に高齢者、特に女性に多い。
- 橈骨遠位部:コーレス骨折(Colles骨折)は10歳前後の小児と骨粗鬆症を有する老人に多い。
- 椎骨(椎体圧迫骨折):骨粗鬆症を生じている女性に多い。
- 大腿骨頚部
やや多い
- 肋骨
- 上腕骨遠位部
- 坐骨?
- 大腿骨遠位部
- 脛骨近位部
- 脛骨位部
小児の骨折
- →小児骨折
骨折による骨癒合しにくい部位
- 血流が乏しいことによる
- 大腿骨頚部内側骨折、手根骨舟状骨骨折、脛骨中下1/3骨折、距骨骨折
骨折による出血量
- SOR.631
診察
- 1. 皮下骨折/開放骨折
- 2. 血管損傷の有無
- 3. 末梢神経損傷の有無
- 4. 軟部組織の損傷
- 5. 受傷部位周辺臓器の損傷
- 6. 受傷後の時間経過
参考
- http://www.biomech.mech.nagoya-u.ac.jp/iplweb/impact_bio/pdf/1st/Harada.pdf
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- 英
- compression、compress、squeeze
- 関
- 圧縮、圧迫症、加圧、湿布、圧搾
- 同
- compression