- 英
 
- Rorschach test
 
- 関
 
- 投影法、人格検査
 
- 投影的人格評価の一つである。構造化されていない検査であり、あいまいさが多い検査刺激を用いる。
 
- 投影法人格テスト
 
参考
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/12/02 13:17:44」(JST)
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ロールシャッハ・テスト(英: Rorschach test, Rorschach inkblot test)は、投影法に分類される性格検査の代表的な方法のひとつである。被験者にインクのしみを見せ、それから何を想像するかによって人格を分析しようとしたもの。スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハによって1921年に考案された。ロールシャッハ法、ロールシャッハ検査、ロールシャッハ検査法などとも呼ばれる。
概要
テストには、紙の上にインクを落とし、それを2つ折りにして広げることにより作成されたほぼ左右対称の図版を持つカード(ロールシャッハ・カード)が用いられる。このような図版は原理的には簡単に作成できるものであるが、現在でもロールシャッハによって作成されたものが用いられている。カードは10枚1組で、無彩色のカードと有彩色のカードがそれぞれ5枚ずつ含まれる。各カードは約17cm x 24cmの大きさを持つ。
テストは、被験者にカードを1枚ずつ示し、まず、カードのしみが何に見えるのかを自由に回答させ(自由反応段階)、次に質疑を行って、どこにどのように見えたかなどを聴取する(質疑段階)。この課程で、反応時間、カードの向き、反応内容(何に見えたか)、反応領域(どこが見えたか)、決定因(どのような特徴から見えたのか)が記録される。
投影法一般について言えることではあるが、ロールシャッハ・テストは、被験者にとって、どのように反応するとどのように分析されるかが分かりにくいため、回答を意識的に操作する反応歪曲が起きにくく、無意識な心理の分析が可能であるとされる。また、回答結果の分析に高度な技術を要する点が短所とされるが、ロールシャッハ・テストは1920年代に開発されて以来、長年にわたって広く用いられており、テストへの反応と分析のデータベース化が進んでいるため、統計的な評価もある程度可能になっている。
しかしロールシャッハテストは、MMPIやMINIなどと比べて妥当性・信頼性が低く、1回のテストに分析を含めて長い時間を要する効率の悪さから、その有用性に疑問が持たれている。たとえば、ウッド・ネゾースキ・リリエンフェルト・ガーブ (2006)[1]の日本語版の序文にも、「いずれにせよ,私たちは日本の心理学者が証拠を注意深く検討してくれることを願っている.私たちはみな科学的進歩の幅広い道を進むことをやめることはない.臨床心理学と精神医学が着実に発展している現在,85歳のロールシャッハテストが,心の専門家に新しい答や価値ある情報をもたらすことはないだろう.」とある。
このような状況にあっても、臨床心理士の資格認定には依然としてロールシャッハの学習が必須とされており、臨床心理士の養成校である1種・2種指定校でも、ロールシャッハ検査の授業がなくなることはない。それだけでなく、資格試験には毎年多くの問題が出題されている[2]。
脚注
- ^ J.M.ウッド 『ロールシャッハテストはまちがっている : 科学からの異議』 北大路書房、2006年。ISBN 4762824836。 
 
- ^ 日本臨床心理士資格認定協会 『新・臨床心理士になるために』 誠信書房、2007年。ISBN 9784414400380。 
 
 
関連項目
- 性格検査
 
- ヘルマン・ロールシャッハ
 
- ウォッチメン ウォッチメンの登場人物に、ロールシャッハというダークヒーローがいる。顔がロールシャッハテストの一部で、ランダムで模様が動く。
 
- アルジャーノンに花束を 主人公のチャーリイ・ゴードンが、物語中でロール・シャッハテストを受けている。
 
- アポロの歌 主人公の近石昭吾が、物語中でロール・シャッハテストを受けている。
 
- 村上宣寛 - 著書「心理テストはウソでした」で、ロールシャッハ・テストは根拠がないと論じている。
 
外部リンク
 
Japanese Journal
- 梅本 俶子,Umemoto Yoshiko,ウメモト ヨシコ
 
- 心理相談センター年報 1, 3-10, 2012-01-06
 
- 覚せい剤を乱用した少女たちのうち、覚せい剤の薬害により、中程度以上の症状が発現した人には覚せい剤の使用を中断しでも猜疑的になったり被害感や関係念慮を持ちやすくなったりする人格上の変化を残すといわれる。そこで、覚せい剤を乱用し、猜疑的・被害的に物事を受け止める傾向が強く見られるようになり、さらに進んで幻覚や妄想などの精神症状を体験したことのある人たちと、覚せい斉由を乱用はしたが、使用時に一過的に初期 …
 
- NAID 120003755715
 
- 肥満減量治療におけるチーム医療の重要性 : 難治性肥満症への心理的アプローチの試み(シンポジウム:チーム医療における心身医学的アプローチ,2010年,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(仙台))
 
- 小山 朝一,齋木 厚人,白井 厚治
 
- 心身医学 51(8), 701-708, 2011-08-01
 
- 食事運動療法が主体である肥満減量治療の長期的効果は,いまだ不十分といわざるをえない.医療者は,患者に日常生活の抜本的改革を強いる前に,その病態のみならず,人物像までも把握して具体的対策を立案する必要があり,それには内科医に加え,精神科医,栄養士,看護師,臨床心理士,理学療法士などを含めたチーム医療が必要不可欠である.患者の理解をより深めるために性格特性分析が重要である.重症肥満症患者は,ロールシャ …
 
- NAID 110008686792
 
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- ロールシャッハテストは投影法検査に属し、左右対称のインクの染みが何に見. えるかを  問う奇抜な心理検査です。しかし教員採用試験や航空大学校2次試験. に取り入れ  られる等、その有用性が明らかになっています。 検査の図版は合計10枚で1枚ずつ  順番 ...
 
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★リンクテーブル★
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- 英
 
- Minnesota multiphasic personality inventory, MMPI
 
- 同
 
- ミネソタ多面人格テスト
 
- 関
 
- 人格検査
 
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- 成人の人格を客観的に評価(客観的人格評価)するために用いられる方法の一つ。 ⇔ (投影的人格評価)ロールシャッハテスト
 
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- 英
 
- personality test
 
- 同
 
- 性格検査 character test、人格評価?
 
- ミネソタ多面人格目録 MMPI:550の質問からなり、様々な尺度を用いた性格検査
 
- 矢田部・ギルフォード性格検査 Y-G:120の質問からなる性格検査
 
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