クエン酸マグネシウム
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Japanese Journal
- 山口 貴也,稲次 直樹,吉川 周作,増田 勉,内田 秀樹,久下 博之,横谷 倫世,山岡 健太郎,下林 孝好,稲垣 水美
- 日本大腸肛門病学会雑誌 64(2), 62-66, 2011-02-01
- 目的:腹腔鏡下手術時に腸管拡張を抑え,良好な術野展開を可能にするための最適な前処置法の確立.方法:腹腔鏡下手術を行った67例をmagnesium citrate(MGC,マグコロールP®高張液)またはpolyethylene glycol electrolyte solution(PEG,ニフレック®等張液)を前処置として使用した2群に割り付け,手術時の小腸および大腸の拡張をス …
- NAID 10029094959
- 直腸癌術前の機械的腸管前処置の違いによる創感染・縫合不全の比較検討
- 間 浩之,山口 茂樹,赤本 伸太郎,富岡 寛行,絹笠 祐介,齊藤 修治,石井 正之,森田 浩文
- 日本大腸肛門病学会雑誌 60(7), 385-391, 2007-07-10
- 目的 : 当院では, 大腸癌術前の機械的腸管前処置 (MBP) で用いる下剤の種類を変更し内服量を徐々に軽減してきた. 下剤の種類による低位前方切除術後の創感染と縫合不全の発生について検討した. 方法 : 直腸癌に対して低位前方切除術を施行した236例を対象とした. A群 (13例) : 術前日ニフレック®2,000ml 内服, B群 (121例) : 術前2日間マグコロールP® …
- NAID 10019536407
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- マグコロールP,テクトロールとは?クエン酸マグネシウムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 概説 おなかの便を排泄し、大腸検査などにそなえるお薬です。 作用 【働き】 大腸検査 ...
- 薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。
- マグコロールP 【高張液】本剤50gを水に溶解し、全量約180mLとする。【等張液】本剤100gを水に溶解し、全量約1800mLとする。 規制区分 : 処方箋医薬品
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
マグコロール
組成
成分・含量(250mL中)
添加物
- クエン酸水和物、炭酸水素カリウム、メタリン酸ナトリウム、白糖、サッカリンナトリウム水和物、フマル酸一ナトリウム、塩化ナトリウム、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、水酸化ナトリウム、香料
禁忌
- 消化管に閉塞のある患者又はその疑いのある患者及び重症の硬結便のある患者
〔腸管内容物の増大や蠕動運動亢進により腸管内圧の上昇をきたし、腸管粘膜の虚血性変化や腸閉塞、腸管穿孔を生じるおそれがある。〕
- 急性腹症が疑われる患者
〔腸管内容物の増大や蠕動運動亢進により、症状を増悪するおそれがある。〕
- 腎障害のある患者
〔吸収されたマグネシウムの排泄が遅延し、血中マグネシウム濃度が上昇するおそれがある。また、多量の水分摂取は腎機能に負荷となり、症状を増悪するおそれがある。〕
- 中毒性巨大結腸症の患者
〔穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こすおそれがある。〕
効能または効果
- 大腸検査(X線・内視鏡)前処置における腸管内容物の排除
- 腹部外科手術時における前処置用下剤
大腸X線検査前処置、腹部外科手術時における前処置の場合
高張液投与
- クエン酸マグネシウムとして、1回27〜34g(本品200〜250mL)を検査予定時間の10〜15時間前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
大腸内視鏡検査前処置の場合
高張液投与
- クエン酸マグネシウムとして、1回27〜34g(本品200〜250mL)を検査予定時間の10〜15時間前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
等張液投与
- クエン酸マグネシウムとして、68g(本品500mL)を水に溶解し、全量約1,800mLとする。通常成人1回1,800mLを検査予定時間の4時間以上前に200mLずつ約1時間かけて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、2,400mLを越えての投与は行わない。
- 等張液を投与する場合には、次の事項に注意すること
- 200mLを投与するごとに排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状があらわれた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について、慎重に検討すること。
- 1.8Lを投与しても排便がない場合は、投与を中断し、腹痛、嘔吐等がないことを確認するとともに、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について、慎重に検討すること。
- 高齢者では特に時間をかけて投与すること。
慎重投与
- 心機能障害のある患者
〔血中マグネシウム濃度が上昇し、心機能を抑制するおそれがある。〕
- 高マグネシウム血症の患者
〔血中マグネシウム濃度の上昇により症状を増悪するおそれがある。〕
- 胃切除の既往歴のある患者
〔「胃切除の既往歴のある患者への投与」の項参照〕
- 腹部外科手術の既往歴のある患者
〔術後の癒着がある場合、腸管内容物の増大や蠕動運動の亢進により、腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 腸管狭窄及び高度な便秘の患者
〔腸管内容物の増大や蠕動運動の亢進により、腸閉塞や腸管穿孔を起こすおそれがある。〕
- 腸管憩室のある患者
〔腸管穿孔を起こしたとの報告がある。〕
- 高齢者
〔腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合は、より重篤な転帰をたどることがある。「高齢者への投与」の項参照〕
重大な副作用
- 腸管穿孔、腸閉塞(頻度不明):腸管穿孔、腸閉塞を起こすことがあるので、観察を十分に行い、腹痛等の異常が認められた場合には、投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、腸管穿孔、腸閉塞が疑われた場合には、適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
- 虚血性大腸炎(頻度不明):虚血性大腸炎を起こすことがあるので、観察を十分に行い、腹痛、血便等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
- 高マグネシウム血症(頻度不明):高マグネシウム血症を起こすことがあり、呼吸抑制、意識障害、不整脈があらわれ、心停止に至ったとの報告もあるので、観察を十分に行い、嘔気、嘔吐、筋力低下、傾眠、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅等の症状が認められた場合には、電解質の測定を行うとともに、適切な処置を行うこと。〔「重要な基本的注意」の項参照〕
薬効薬理
- 本剤は、腸内容積を増大させることにより効力を発揮する。
腸管内への水分移行作用2)〜4)
- 本剤を高張液として投与すると、その溶液は腸管内で等張となるまで体内水分を徐々に腸管内に移行させて腸内容積を増大させる。
腸管内の水分吸収抑制作用2)〜4)
- 本剤を等張液として投与すると、その溶液は体内での水分移動を行うことなく腸内容積を増大させる。
瀉下効果発現時間の比較5)
- ラットを用い、高張液及び等張液(ともにクエン酸マグネシウムとして4.3g/kg)、並びに蒸留水(対照)を経口投与した。
その結果、50%瀉下効果発現時間は、高張液投与群では4.8時間、等張液投与群では2.6時間であり、対照群では48時間経過後も瀉下は認められなかった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 2-Hydroxy-1,2,3-propanetricarboxylic acid magnesium salt
分子式
分子量
性 状
- クエン酸マグネシウムは白色〜淡黄色の無臭の粉末である。約5倍の水に溶解し、経時的にまたは結晶水を失うことにより、水に難溶となる。酸に溶けやすくアルコールに不溶である。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- magnesium citrate
- 商
- マグコロール、テクトロール
- 関
- 瀉下薬、塩類下剤
- 腸管から吸収されにくいため、腸管内に水分が引き込まれ腸管内に水分が増加する結果、腸内容量が増大して大腸の運動を促進して緩下作用を呈する
- 下部消化管内視鏡の前処置に用いる。
[★]
- 英
- koro
- ここではかわいい犬の名前ではない。
- 原語はおそらくマレーシアのものであり,陰茎(ないし女性の場合は外陰と乳頭)が身体の中に陥入しそして死んでしまうのではないかという不安が突然激しく生じる症状を指す用語である。この症候群は南アジア,東アジアで報告されており,そこではさまざまな現地語の用語が用いられている。例えばshuk yang,shook yong,suo yang(中国),jininia bemar(アッサム),rok-joo(タイ)などである。また時に西欧でもみられる。コロは東アジアでは,時に局地的な伝染病の形態で生じる。中国の精神疾患分類第2版(Chinese classication of Mental disorders:CCMD-2)にも,この診断は含まれている。(Kaplan p578より)