トリアムシノロン
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 若年者の虚血型網膜中心静脈閉塞症に対する放射状視神経乳頭切開術の長期経過
- 東 寛子/山本 香織/堀 貞夫
- 東京女子医科大学雑誌 82(E1), E273-E279, 2012-01-31
- … 術後2ヶ月でCMEの再燃を認めたが、トリアムシノロンアセトニドテノン嚢下注射、ベバシズマブ硝子体内注射の施行により改善した。 …
- NAID 110008767991
- 滲出型加齢黄斑変性へのトリアムシノロンアセトニドテノン嚢下注射併用ラニビズマブ硝子体注射の短期成績 (特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(8))
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ケナコルト-A筋注用関節腔内用水懸注40mg/1mL
組成
- **本剤は1mL中にトリアムシノロンアセトニド40mgを含有する。
添加物としてベンジルアルコール10mg、ポリソルベート80 0.4mg、カルメロースナトリウム7.6mg、塩化ナトリウム及びpH調節剤を含有する。
禁忌
(次の患者又は部位には投与しないこと)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 感染症のある関節腔内、滑液のう内、腱しょう内又は腱周囲[免疫機能抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。]
- 動揺関節の関節腔内[関節症状が増悪するおそれがある。]
効能または効果
(筋肉内注射)
- ○慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)、※副腎性器症候群、※亜急性甲状腺炎、※甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕
- ○関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、リウマチ性多発筋痛
- ○エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)、全身性血管炎(大動脈炎症候群、結節性動脈周囲炎、多発性動脈炎、ヴェゲナ肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、※強皮症
- ○※ネフローゼ及びネフローゼ症候群
- ○※うっ血性心不全
- ○気管支喘息(但し、筋肉内注射以外の投与法では不適当な場合に限る)、※薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)、※血清病
- ○※重症感染症(化学療法と併用する)
- ○※溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)、※白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、※顆粒球減少症(本態性、続発性)、※紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、※再生不良性貧血、※凝固因子の障害による出血性素因
- ○※限局性腸炎、※潰瘍性大腸炎
- ○※重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む)
- ○※肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの)
- ○※脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)、※末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)、※重症筋無力症、※多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、※小舞踏病、※顔面神経麻痺、※脊髄蜘網膜炎
- ○※悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、※好酸性肉芽腫
- ○※特発性低血糖症
- ○副腎摘除、※臓器・組織移植、※副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲
- ○※蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む)
- ○強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)
- ○※卵管整形術後の癒着防止
- ○※前立腺癌(他の療法が無効な場合)、※乳癌の再発転移
- ○★※湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)、※蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)、★※乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、けい留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕、★※掌蹠膿疱症(重症例に限る)、★※扁平苔癬(重症例に限る)、※成年性浮腫性硬化症、※紅斑症(★多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)、※粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、※デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、※帯状疱疹(重症例に限る)、★※紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)
- ○★※痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(但し、重症例に限る。また、固定蕁麻疹は局注が望ましい)
- ○※内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)、※外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)
- ○※急性・慢性中耳炎、※滲出性中耳炎・耳管狭窄症、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、副鼻腔炎・鼻茸、喉頭炎・喉頭浮腫、※喉頭ポリープ・結節、※食道の炎症(腐しょく性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
- ○口腔外科領域手術後の後療法
(関節腔内注射)
- ○関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)
- ○強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎)に伴う四肢関節炎、変形性関節症(炎症症状がはっきり認められる場合)、外傷後関節炎、非感染性慢性関節炎
(軟組織内注射)
- ○関節周囲炎(非感染性のものに限る)、腱炎(非感染性のものに限る)、腱周囲炎(非感染性のものに限る)
- ○耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
- ○難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの)
(腱しょう内注射)
- ○関節周囲炎(非感染性のものに限る)、腱炎(非感染性のものに限る)、腱しょう炎(非感染性のものに限る)、腱周囲炎(非感染性のものに限る)
(滑液のう内注入)
- ○関節周囲炎(非感染性のものに限る)、腱周囲炎(非感染性のものに限る)、滑液包炎(非感染性のものに限る)
(ネブライザー)
- ○気管支喘息
- ○びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む)
- ○アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、副鼻腔炎・鼻茸、喉頭炎・喉頭浮腫、喉頭ポリープ・結節、食道の炎症(腐しょく性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
(鼻腔内注入)
- ○アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、副鼻腔炎・鼻茸、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
(副鼻腔内注入)
(鼻甲介内注射)
- ○アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
(鼻茸内注射)
(喉頭・気管注入)
- ○喉頭炎・喉頭浮腫、喉頭ポリープ・結節、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
(中耳腔内注入)
- ○急性・慢性中耳炎、滲出性中耳炎・耳管狭窄症、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
(耳管内注入)
(食道注入)
- ○食道の炎症(腐しょく性食道炎、直達鏡使用後)及び食道拡張術後、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法
- (注)※:経口投与不能時。
★:外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること。
(筋肉内注射)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回20〜80mgを1〜2週おきに筋肉内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(関節腔内注射、軟組織内注射、腱しょう内注射、滑液のう内注入)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2〜40mgを関節腔内、軟組織内、腱しょう内及び滑液のう内にそれぞれ、注射又は注入する。原則として投与間隔を2週間以上とすること。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(ネブライザー)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2〜10mgを1日1〜3回ネブライザーで投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(鼻腔内注入、副鼻腔内注入、喉頭・気管注入、中耳腔内注入、耳管内注入)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2〜10mgを1日1〜3回鼻腔内、副鼻腔内、喉頭あるいは気管、中耳腔内及び耳管内注入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(鼻甲介内注射、鼻茸内注射)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2〜40mgを鼻甲介内及び鼻茸内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
(食道注入)
- 通常、成人にはトリアムシノロンアセトニドとして、1回2mgを食道注入する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 感染症の患者[免疫機能抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[糖新生促進作用等により血糖が上昇し、糖尿病が増悪するおそれがある。]
- 骨粗鬆症の患者[骨形成抑制作用等により、骨粗鬆症が増悪するおそれがある。]
- 腎不全の患者[症状が増悪するおそれがある。]
- 甲状腺機能低下のある患者[症状が増悪するおそれがある。]
- 肝硬変の患者[脂質代謝に影響し、肝硬変が増悪するおそれがある。また慢性肝疾患患者では、血中半減期の延長がみられ、副作用が起こりやすい。]
- 脂肪肝の患者[脂質代謝に影響し、脂肪肝が増悪するおそれがある。]
- 脂肪塞栓症の患者[脂質代謝に影響し、脂肪塞栓症が増悪するおそれがある。]
- 重症筋無力症の患者[使用当初、一時症状が増悪することがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
- 次の症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。
誘発感染症、感染症の増悪
- 誘発感染症、感染症の増悪があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
消化性潰瘍、膵炎
精神変調、うつ状態、痙攣
骨粗鬆症、大たい骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパシー
緑内障、後のう白内障
- 連用により眼内圧亢進、緑内障、後のう白内障を来すことがあるので、定期的に検査することが望ましい。
血栓症
ショック、アナフィラキシー
- ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
喘息発作の増悪
- 気管支喘息患者の喘息発作を増悪させることがあるので、十分注意すること。
失明、視力障害
- 頭頸部(頭皮、鼻内等)への注射により、網膜動脈閉塞が生じ、失明、視力障害があらわれたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
腱断裂
- 腱しょう内への繰り返し注射により、腱断裂があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- トリアムシノロンアセトニドは糖質代謝作用、抗炎症、抗アレルギー作用が強く、しかも鉱質代謝作用が弱いためナトリウム、水分の体内貯留に基づく浮腫などが少ないという特長を有する。コルチコイド活性に関する動物実験(ラット)から抗炎症作用、胸腺退縮作用、肝グリコーゲン貯留作用が明らかにされている。また、副腎摘出ラットの延命効果、作用の持続時間、皮膚透過性においても優れている。2)〜5)
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
- トリアムシノロンアセトニド
(Triamcinolone Acetonide)
化学名:
- 9-Fluoro-11β,21-dihydroxy-16α,17-(1-methylethylidenedioxy)pregna-1,4-diene-3,20-dione
- トリアムシノロンアセトニドは白色の結晶性の粉末で、においはない。エタノール(99.5)、アセトン又は1,4-ジオキサンにやや溶けにくく、メタノール又はエタノール(95)に溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- steroid ointment
[★]
- 英
- triamcinolone Tr
- ラ
- triamcinolonum
- 同
- フルオキシプレドニゾロン fluoxyprednisolone
- 化
- トリアムシノロンアセトニド triamcinolone acetonide
- 商
- ケナコルト、レダコート、マキュエイド、Nasacort
- (口腔内用)アフタシール、アフタッチ、オルテクサー、トリシノロンゲル、トリシノロンクリーム、ワプロン、ケナログ、ノギロン
- 関
- 副腎ホルモン剤
[★]
トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド
[★]
トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド
[★]
トリアムシノロンアセトニド
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類