- 英
- deoxycholic acid
- 関
- 界面活性剤、コール酸
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/22 01:00:02」(JST)
[Wiki ja表示]
デオキシコール酸 |
|
IUPAC名
(3α,5β,12α,20R)-3,12-dihydroxycholan-24-oic acid
|
別称
Deoxycholic acid
Deoxycholate
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
83-44-3 |
PubChem |
222528 |
ChemSpider |
193196 |
UNII |
005990WHZZ |
- C[C@H](CCC(=O)O)[C@H]1CC[C@@H]2[C@@]1([C@H](C[C@H]3[C@H]2CC[C@H]4[C@@]3(CC[C@H](C4)O)C)O)C
|
- InChI=1S/C24H40O4/c1-14(4-9-22(27)28)18-7-8-19-17-6-5-15-12-16(25)10-11-23(15,2)20(17)13-21(26)24(18,19)3/h14-21,25-26H,4-13H2,1-3H3,(H,27,28)/t14-,15-,16-,17+,18-,19+,20+,21+,23+,24-/m1/s1
Key: KXGVEGMKQFWNSR-LLQZFEROSA-N
InChI=1/C24H40O4/c1-14(4-9-22(27)28)18-7-8-19-17-6-5-15-12-16(25)10-11-23(15,2)20(17)13-21(26)24(18,19)3/h14-21,25-26H,4-13H2,1-3H3,(H,27,28)/t14-,15-,16-,17+,18-,19+,20+,21+,23+,24-/m1/s1
Key: KXGVEGMKQFWNSR-LLQZFEROBK
|
特性 |
化学式 |
C24H40O4 |
モル質量 |
392.57 g mol−1 |
密度 |
? g/cm3 |
融点 |
174 - 176 °C
|
酸解離定数 pKa |
6.58[1] |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
デオキシコール酸(デオキシコールさん、英: Deoxycholic acid)は、胆汁酸の一種であり、腸内の細菌の代謝によって生成される二次胆汁酸の一つである。肝臓からは、コール酸及びケノデオキシコール酸という代表的な2つの胆汁酸が分泌される。微生物は、胆汁酸-7α-デヒドロキシラーゼにより、ケノデオキシコール酸を二次胆汁酸であるリトコール酸に代謝し、コール酸をデオキシコール酸に代謝する[2]。その他の二次胆汁酸としてウルソデオキシコール酸がある。デオキシコール酸は、アルコール及び酢酸に溶ける。純粋なものなら白色か灰色がかった結晶状粉末の形状をしている。
脚注
- ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 1287, ISBN 0849305942
- ^ 「食事成分による腸内細菌の二次胆汁酸生成酵素7α-デヒドロキシラーゼの制御」 1998年度~1999年度 (科学研究費助成事業データベース)
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ウルソデオキシコール酸内服により総胆管結石症を繰り返した症例
- 古謝 亜紀子,安岡 秀敏,飯田 智広,斎藤 秀一,井上 照基,高草木 智史,今泉 淳
- The Kitakanto medical journal 61(2), 259-260, 2011-08-19
- NAID 120003272634
- C型肝炎に対するインターフェロン以外の治療法 肝庇護療法--ウルソデオキシコール酸,強力ミノファーゲンC (新時代のウイルス性肝炎学--基礎・臨床研究の進歩) -- (C型慢性肝炎に対する治療学の進歩)
Related Links
- デジタル大辞泉 デオキシコール酸の用語解説 - 《 deoxycholic acid 》胆汁酸の一種。胆汁中に含まれ、コール酸と共に脂肪の消化を促進する。腸内細菌によりケノデオキシコール酸に還元される。コレイン酸。
- デオキシコール酸の意味は?goo辞書は無料で使える日本最大級の辞書サービスです。国語辞典、英和辞典、和英辞典、類語辞典、中国語辞典、百科事典などを提供しています。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分の名称
含量
添加物
- トウモロコシデンプン、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースNa、二酸化ケイ素、ステアリン酸Mg
禁忌
- 完全胆道閉塞のある患者[利胆作用があるため、症状が増悪するおそれがある。]
- 劇症肝炎の患者[症状が増悪するおそれがある。]
効能または効果
・下記疾患における利胆
- 胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
・慢性肝疾患における肝機能の改善
・下記疾患における消化不良
- 外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
- 原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
- C型慢性肝疾患における肝機能の改善
- ・硬変期で高度の黄疸のある患者に投与する場合は、症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること。血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- ・C型慢性肝疾患においては、まずウイルス排除療法を考慮することが望ましい。本薬にはウイルス排除作用はなく、現時点ではC型慢性肝疾患の長期予後に対する肝機能改善の影響は明らかではないため、ウイルス排除のためのインターフェロン治療無効例若しくはインターフェロン治療が適用できない患者に対して本薬の投与を考慮すること。
- ・非代償性肝硬変患者に対する有効性及び安全性は確立していない。高度の黄疸のある患者に投与する場合は、症状が悪化するおそれがあるので慎重に投与すること。血清ビリルビン値の上昇等がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1回50mgを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。
- C型慢性肝疾患における肝機能の改善には、ウルソデオキシコール酸として、通常、成人1日600mgを3回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。増量する場合の1日最大投与量は900mgとする。
慎重投与
- 重篤な膵疾患のある患者[原疾患が悪化するおそれがある。]
- 消化性潰瘍のある患者[粘膜刺激作用があるため、症状が増悪するおそれがある。]
- 胆管に胆石のある患者[利胆作用があるため、胆汁うっ滞を惹起するおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎(頻度不明)
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ウルソデオキシコール酸(Ursodeoxycholic Acid)
化学名
- 3α,7β-Dihydroxy-5β-cholan-24-oic acid
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の結晶又は粉末で、味は苦い。
メタノール、エタノール(99.5)又は酢酸(100)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- bile acid、cholic acid
- 関
- 一次胆汁酸、二次胆汁酸
生合成
種類
胆汁酸の運命
- 肝機能が低下した場合、タウリン抱合が進まずに血中の胆汁酸濃度が上昇する。
胆汁酸の吸収
- クローン病で回腸が障害されると、胆汁酸の吸収が障害され、進行性脂肪吸収障害を来す。
機能
臨床関連
- 黄疸:胆汁酸の皮膚沈着により掻痒を生じる、らしい。
- 胆汁酸下痢:終末回腸の切除により胆汁酸の再吸収が妨げられ、大腸に流入した胆汁酸が脱水素胆汁酸となり水吸収を阻害して下痢をきたす、らしい。105E043
[★]
- 英
- primary bile acid
- 関
- 胆汁、胆汁酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸
[★]
- 英
- secondary bile acid
- 関
- 胆汁酸、デオキシコール酸
[★]
- 関
- deoxycholic acid
[★]
- 英
- ursodeoxycholic acid, UDCA
- ラ
- acidum ursodesoxycholicum
- 同
- ウルソデスオキシコール酸 ursodesoxycholic acid
- 商
- シキコール、TM配合、ウビロン、ウルサミック、ウルソ、ウルデストン、ウルデナシン、カルディオダイン、ゴクミシン、プレコート、レプター
- 関
- ウルソジオール
特徴
- 利胆薬。肝機能の改善と胆石溶解を期待して使用する。
構造
作用機序
- ウルソ錠50mg/ウルソ錠100mg
- ウルソデオキシコール酸は胆汁分泌を促進する作用(利胆作用)により胆汁うっ滞を改善する.また,投与されたウルソデオキシコール酸は肝臓において,細胞障害性の強い疎水性胆汁酸と置き換わり,その相対比率を上昇させ,疎水性胆汁酸の肝細胞障害作用を軽減する(置換効果).さらに,ウルソデオキシコール酸はサイトカイン・ケモカイン産生抑制作用や肝臓への炎症細胞浸潤抑制作用により肝機能を改善する.そのほか,上記の胆石溶解作用,消化吸収改善作用が知られている.
薬理作用
動態
適応
- ウルソ錠50mg/ウルソ錠100mg
- 胆道(胆管・胆のう)系疾患及び胆汁うっ滞を伴う肝疾患
- 2. 慢性肝疾患における肝機能の改善
- 3. 下記疾患における消化不良
- 4. 外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解
- 5. 原発性胆汁性肝硬変における肝機能の改善
- 6. C型慢性肝疾患における肝機能の改善
注意
副作用
禁忌
- 1. 完全胆道閉塞:利胆作用のため増悪
- 2. 劇症肝炎:増悪
参考
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2362001F1088_2_04/2362001F1088_2_04?view=body
[★]
- 英
- amphotericin B deoxycholate, D-AMB, AMPH–B deoxycholate, d-AMPH
- 商
- ファンギゾン
- 関
- アムホテリシンB、アムホテリシンBリポソーム製剤
[★]
- 英
- chenodeoxycholic acid CDCA、chenodeoxycholate
- 商
- ケノコール、コラーザ、レガレン、チノ
- 関
- 胆汁酸、胆石溶解剤
[★]
- 英
- taurochenodeoxycholic acid、taurochenodeoxycholate
[★]
- 英
- glycochenodeoxycholic acid
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義