グリチルリチン酸一アンモニウム(グリチルリチン酸)、グリシン、DL-メチオニン
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Related Links
- グリチロン配合錠 販売名コード 3919100F1150 承認・許可番号 承認番号 22100AMX01481000 商標名 GLYCYRON Tablets 薬価基準収載年月 2009年9月 販売開始年月 1991年11月 貯法・使用期限等 貯 法 室温保存 使用期限 外箱 に ...
- 成分(一般名) : グリチロン(製) 製品例 : グリチロン配合錠 ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 肝臓疾患用剤/グリチルリチン,メチオニン,グリシン複合剤/肝臓疾患用剤・アレルギー用薬
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
グリチロン配合錠
組成
成 分
- グリチルリチン酸一アンモニウム 35mg
(グリチルリチン酸として 25mg)
日局グリシン 25mg
DL-メチオニン 25mg
添加物
- 沈降炭酸カルシウム、乳糖水和物、結晶セルロース、カルメロースカルシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、エチルセルロース、軽質無水ケイ酸、グリセリン脂肪酸エステル、白糖、ゼラチン、ポビドン、アラビアゴム末、ポリオキシエチレン(105)ポリオキシプロピレン(5)グリコール、カルナウバロウ、パラフィン、白色セラック
禁忌
- アルドステロン症の患者、ミオパシーのある患者、低カリウム血症の患者[低カリウム血症、高血圧症等を悪化させるおそれがある]
- 血清アンモニウム値の上昇傾向にある末期肝硬変症の患者[本剤に含まれるDL-メチオニンの代謝物が尿素合成を抑制し、アンモニア処理能を低下させるおそれがある]
効能または効果
- 慢性肝疾患における肝機能異常の改善
湿疹・皮膚炎、小児ストロフルス、円形脱毛症、口内炎
- 通常、成人には1回2〜3錠、小児には1錠を1日3回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い](「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
偽アルドステロン症
頻度不明
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、尿量減少、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
また、脱力感、筋力低下、筋肉痛、四肢痙攣・麻痺等の横紋筋融解症の症状があらわれることがあるので、CK(CPK)上昇、血中および尿中のミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
抗炎症作用
抗アレルギー作用
- グリチルリチン酸は、ウサギにおけるアルツス反応抑制4,5)およびシュワルツマン反応抑制5)等の抗アレルギー作用を有する。また、コルチゾンの作用に対し、ストレス反応抑制作用を増強、抗肉芽作用および胸腺萎縮作用に拮抗的に作用し、抗浸出作用に対しては影響を及ぼさなかった6)。
アラキドン酸代謝系酵素の阻害作用
- グリチルリチン酸は、アラキドン酸代謝系の初発酵素であるホスホリパーゼA27,8)とアラキドン酸から炎症性ケミカルメディエーターを産生するリポキシゲナーゼ9)に直接結合する。グリチルリチン酸は、これらの酵素のリン酸化を介する活性化を選択的に阻害する8,9)。
免疫調節作用
- グリチルリチン酸は、in vitroの実験系において、(1)T細胞活性化調節作用10)、(2)インターフェロン-γ誘起作用11)、(3)NK細胞活性化作用12)、(4)胸腺外Tリンパ球分化増強作用13)等の作用が示されている。
実験的肝細胞障害抑制作用
- グリチルリチン酸は、ラットの初代培養肝細胞を用いたin vitroの実験系で、四塩化炭素による肝細胞障害を抑制することが示されている14)。
肝細胞増殖促進作用
- グリチルリチン酸、ならびにグリチルレチン酸は、ラットの初代培養肝細胞を用いたin vitroの実験系において、肝細胞の増殖促進作用を有することが示されている15)。
ウイルス増殖抑制・不活化作用
- マウスでのMHV(マウス肝炎ウイルス)の感染実験で、グリチルリチン酸投与により生存日数の延長が認められ、また、ウサギにおけるワクシニアウイルス発痘の阻止実験で発痘を抑制した16)。また、in vitroの実験系で、ヘルペスウイルス等の増殖抑制・不活化作用が示されている17,18)。
- グリシンおよびDL-メチオニンは、ラットのグリチルリチン酸経口投与によりみられた尿量およびナトリウム排泄量の減少を抑制することが報告されている19)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- グリチルリチン酸一アンモニウム(JAN)
(Monoammonium glycyrrhizinate)
化学名
- Monoammonium of 20β-carboxy-11-oxo-30-norolean-12-en-3β-yl-2-O-β-D-glucopyranuronosyl-β-D-glucopyranosiduronic acid
分子式
分子量
性 状
- 淡黄色の結晶又は結晶性の粉末で、特有の甘味を有する。熱水、熱希エタノール、アンモニア試液には溶けやすく、熱氷酢酸にはやや溶けにくく、冷水には溶けにくく、クロロホルム、無水エタノールには極めて溶けにくい。吸湿性である。
一般名
- グリシン(JAN)(別名アミノ酢酸)
(Glycine, Aminoacetic acid)
一般名
- DL-メチオニン(JAN)
(DL-Methionine)
化学名
- 2-Amino-4- (methylthio) butyric acid
分子式
分子量
性 状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、特異なにおいがあり、わずかに甘味がある。ギ酸に溶けやすく、水にやや溶けやすく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくい。希塩酸に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- glycyrrhizic acid、glycyrrhizinate
- 化
- グリチルリチン酸二カリウム glycyrrhizinate dipotassium、グリチルリチン酸モノアンモニウム monoammonium glycyrrhizinate、グリチルリチン酸二アンモニウム diammonium glycyrrhizinate
- 商
- アスファーゲン、アムロジピンOD、ウエルアップ、エピサネートG配合、オーレキシン、キャベジンUコーワ配合、キョウミノチン、グリチロン、グリチロン配合、グリファーゲン、グリベルチン、グルコリンS、ケベラS、デスパコーワ、ニチファーゲン、ニチファーゲン配合、ネオ・ユモール配合、ネオファーゲン、ネオファーゲンC、ネオファーゲンC配合、ノイボルミチン、ヒシファーゲンC、ミノフィット、レミゲン、ワッサーV配合、強力ネオミノファーゲンシー、強力ネオミノファーゲンシーP、複合エピサネートG
- 関
- グリシルリジン酸、グリチルリジン酸、グリチルリジン酸塩
[★]
- 英
- compound、combination、mixture、compound
- 関
- 化合物、組み合わせ、混合、混合物、コンパウンド、複方、併用、化合、合併、コンビネーション、組合せ
[★]
リシン、メチオニン、グリチルリチン酸